王都に帰還
アリシアの結婚式が終わると、マルス達はキャス号でリヴァイアサンの住処の方に飛んでいき、島の近くに着水する。しばらくするとリヴァイアサン達がやって来る
『我が主よ、遊びに来たのか?』
リヴァイアサンがマルスを見て言う
『リヴァちゃん遊びに来たよ』
マルスが笑顔で言うと、国王が青ざめている
(海竜がしゃべった!! 本当だったのか?海竜と友達と・・・)
『リヴァイアサンと呼べ』
『リヴァちゃんです』
リリシャが笑顔で言う
『リヴァイアサンだ!!』
『リヴァちゃんです』
エミールが笑顔で言う
『リヴァちゃん、機嫌が悪いのですか?』
ミリアがリヴァイアサンを見て言う
『リヴァちゃん背中に乗りたい』
レティナが笑顔で言う
『何を言っても無駄か・・・』
リヴァイアサンが諦めた様に呟くと、子供達が周囲を泳ぎながらマルス達を見ている
『リヴァちゃんいちいちリヴァイアサンと呼べと言わなくて良いのにーーー』
エスカが飛び回りながらいう
『エスカ、何かしたのか? 少し前に北の方で物凄い魔力を感じたが・・・』
『主様が本気で戦ったよ! 主様昔ぐらい強くなったから凄く偉いです』
エスカが飛び回りながら言う
『この頃強力な魔法を海に撃ち込んでいるのは、主様達か?』
『違うよ』
『海の魔物達が噂をしている・・・少し自重させて欲しい』
リヴァイアサンが説明を始める
『ん? 魔導船の人達かな?』
リリシャが笑顔でマルスを見ている
『海に魔法を放つなら迷惑にならないからね』
マルスが笑顔で言う
『1度本気で放って良いですか?』
ミリアが笑顔で言う
『海にも生き物がいますから、ミリア本気で放たないでくださいね・・・』
フローネが慌てて言う
『マルス様の魔法・・・見てみたい・・・強力な魔法で海を凍らせたり、蒸発させるぐらいの魔法を・・・マルス様の勇姿をみたい』
セクラが笑みを浮かべている
『良いですね、取り敢えず海を全部凍らせましょう』
リリシャが笑顔で言うと、みんな笑っている
『食料が無くなりますから、止めましょうね』
フローネが慌てて言う
『リリシャ食料は大事だからシャーク取ってよ』
キリシアが笑顔で言う
『止めてくれ! 食料が無くなる』
リヴァイアサンが慌ててリリシャを見ている
『え! つまらないですね・・・背中に乗せてくれますか?』
リリシャが笑顔で言う
『わかった』
リヴァイアサンが慌てて言う
『海龍様の背中に・・・マルス様と・・・マルス様の背中に抱き付いて・・・マルス様が後ろから抱き付きながら・・・あーーー』
セクラも妄想を始めると、みんなセクラを見ている
『壊れたか・・・師匠どうにかなりませんか?』
ルーセントが頭を押さえながら言う
『害が無いですから良いですね、王妃様』
フローネが呆れながら王妃を見ている
『ふふふ、楽しいですね』
王妃が微笑みながらセクラを見ている
『凛々しかった王女様に早く戻って欲しい』
ルーセントがセクラを見ながら呟いている。
みんな交代で、リヴァイアサンの背中に乗って遊んで過ごし、日が暮れる頃帰る事にする
『リヴァちゃんまた遊びに来るね』
マルスが笑顔で言う
『リヴァちゃん楽しかった』
レティナが満面の笑顔で言うと、みんな口々にお礼を言っていると、キャス号が上昇して飛んでいき、各国を回り、全員を送り届けると、キャス号はクライドルト王国の王都に向けて飛んでいく
王都が見えてくると、降下して城門に近付く
『王城に向かいます』
ヒストリアが大声で言う
『お帰りなさい英雄様』
門番が大声で言うと、王城に向かって飛んでいき、王城の裏に着陸する
騎士団長が出迎えに出てくる
『何か問題は有ったか?』
国王が笑顔で聞く
『何も問題は有りませんが、今回は何も無かったのですか?』
騎士団長が頭を下げながら言う
『何も起きなかったな・・・各国とも話し合いが出来て良かったぞ』
国王が笑顔で言うと、王城に入っていく
部屋に入ると、ヘルトと前国王とクレシアと抱っこされたマキリクが待っている
『問題は起きてないか?』
『国王陛下、何も起きてません』
ヘルトが笑顔で留守中の事を伝えている
『平和が一番だな』
国王が笑顔で言うと、各国の話し合いの事を伝えている
『ミーレス殿、マルス殿、移民の方はすぐに始めさせます。 マルス殿の式の案内は既に各国に伝令を出して知らせています』
ヘルトが笑顔で言う
『じゃあ、ドレスの準備にドワーグニに行ってきます』
マルスが笑顔で言う
『え! ドワーグニに?』
『家具職人を増やしたいから』
マルスが笑顔で言う
『あ! マルス師匠が引き抜きに行くと宣言しました』
メトリシアが大声で言う
『ドワーフの移民か・・・良いことだな! ミーレス殿良いか?』
ヘルトが笑顔でミーレスを見ている
『移民は良いですが・・・やりすぎます』
ミーレスが少し心配そうに言う
『式の時厨房の見学を楽しみにしてますね』
クレシアが笑顔で言う
『あ! クレシア御姉様が式よりも厨房を気にしてます』
『マルス様の作られた、厨房ですから・・・楽しみですよ』
クレシアが微笑みながら言う
『あの大きさは王都に作れませんね・・・あれが屋敷の一言で済むのですから』
王妃が思い出したように言う
『屋敷ですか?』
クレシアが疑問そうに言う
『あの町がミーレス殿の屋敷だそうです』
王妃が笑顔で説明していると、全員が爆笑している
『あれがついでの屋敷か!! ヘルト屋敷だけは頼むなよ』
前国王が笑いながら言う
『もうおねだりはしません』
ヘルトが苦笑いしている
『各国で作っている、部屋も面白かったぞ』
国王が笑顔で言う
『各国の? 何を作られたのですか?』
クレシアが興味深々に見ている
『ミーレス殿の風呂とレセナ様の厨房だ! アリシアのリビングもすごかったぞ』
国王が説明していると、ヘルトが苦笑いしている




