ウルシナ公国のリビング
マルス達はレオナルオとメーレシアに相談して、王城の裏の小屋を取り壊して、建物を作り始め、3日後建物が完成させて、王妃達を呼んで貰う
『まさか・・・3日で建物を・・・』
王妃が驚いて外観をみている
『マルス、自重と言う言葉を忘れたのですか?』
フローネが苦笑いしている
『師匠、監視はしてください』
ルーセントが頭を押さえながら言う
『リベリアの英雄様に不可能は有りません。オテリオスよりも建屋が小さいですね』
レセナが笑顔で言うと、隣でクレオルが笑顔で頷いている
『御母様、案内します』
メトリシアが笑顔で言うと、全員を連れて案内をしている
『マルス殿良い屋敷ですね・・・アリシアも喜ぶでしょう』
王妃が微笑みながら言う
『屋敷? ここはアリシア様のリビングです』
マルスが笑顔で言うと、リリシャ達が笑っている
『リビングですか?』
王妃が驚いている
『アリシア様がリビングで寛ぐ為の部屋です』
『厨房と風呂も有りますけど』
メーレシアが驚きながら言う
『リビングですから、厨房が無いと食べ物や飲み物を持ってこれません、風呂上がりに休むためのリビングですから』
マルスが笑顔で言う
『はい、マルス様、風呂と同じで良い部屋です』
メーレスが笑顔で言うと、ジエルが苦笑いしている
『厨房と同じでゆっくりで来そうです』
レセナが笑いながら言う
『ミーレスの屋敷は全部有るけどね』
マルスがミーレスを見て言う
『あ! マルス師匠が屋敷と言いました』
メトリシアが笑顔で言う
『マルス師匠、あのどこが屋敷なのですか? 城ですよね?』
ミーレスが泣きそうになって言う
『港付きの屋敷だよ』
マルスが笑顔で言うと、全員が爆笑している
『あれが・・・屋敷ですか? 規模が違いますね・・・アリシアが屋敷を所望したら・・・面白そうですね』
王妃が少し呆れながら言うと、国王が頭を押さえている
(あの町が屋敷なのか? 英雄殿のプレゼントは、規模が大きすぎるのか? そもそもこの建屋どのぐらいの価値なのか? ランプだけでも金貨数百枚・・・建物も考えたら・・・ウルシナ公国ぐらいの価値なのか? 3日で完成させる自体もう信じられないが・・・)
アリシアとレオナルオと公王と公妃がやって来ると、部屋に入って、アリシアが嬉しそうに建物を見て回っている
『良い匂いですの』
アリシアがリビングに入ると、笑顔で椅子に座りテーブルの焼き菓子をつまんで食べ始めている
『あ! アリシア御姉様が素になってます』
メトリシアが笑顔で言うと、レオナルオと公妃が驚いている
『アリシア・・・いつもすぐに食べるのか?』
国王が驚いて呟く
『アリシア様、凛々しさが無いですね』
公妃が驚きながら呟く
『あれが家出娘ですわ』
王妃が笑っている
『レセナ様の焼き菓子は反則ですの』
アリシアがレオナルオ達を見て慌てて真っ赤になっている
『ウテリア、ステリア、しっかり監視しなさいね』
ソリナが呆れ気味に言うと、カミラも頷いている
『はい! ソリナ様食べる前に止めるようにします』
ステリアが笑顔で言う
『レオナルオ様も御母様も食べますのーーー 反則的な美味しいものですの』
アリシアが慌てて言う
『レセナ様の物は美味しいですから、食べなくても解りますよ、アリシア、毒味はさせてから食べなさいね』
王妃が苦笑いして言う
『え! 待てませんの・・・』
『はぁ・・・これがアリシアの本性です』
王妃が公妃を見て言う
『面白い性格ですね・・・1つ貰いますね』
公妃が微笑みながら言うと、焼き菓子を食べて驚いている
『これ程の焼き菓子滅多に無いですね』
『そうですのーーー レセナ様とクレシア御姉様とアニーぐらいですの』
『クレシア御姉様? クレシア王太子妃様ですか?』
『そうですのーーー マルス様の屋敷に居候していた時毎日作ってくれましたの』
アリシアが嬉しそうに話していると、公妃と公王が驚いている
『御母様、アリシア様は寂しがり屋なので、毎日構ってあげてくださいね』
メーレシアが微笑みながら説明している
『メーレシア! シィーーーーですの!!』
アリシアが慌てて言う
『ふふふ、面白いですね・・・ウルシナ公国始まって以来の天才魔法使いの嫁と思ってましたが・・・その側面でこんなに親しみ易い性格なんて・・・クライドルト王国王妃様、昨夜の話ですが、ルシエラをアリシアの護衛役として任命します』
公妃が微笑みながら言う
『ガジェリアを正式にメーレシア様の護衛役兼マルス殿の屋敷との連絡役にしますね』
王妃が微笑みながら言うと、メーレシアとアリシアが驚いている
『御母様、何故ルシエラを!!』
メーレシアが驚きながら叫ぶ
『ルシエラは一人娘ですよ、いつまでも国外に留めておけません、メーレシア解ってますね・・・第9夫人になるなら、ウルシナ公国から護衛役を付けれません・・・ルシエラ良いですね・・・御両親共に戻ってくるのを待ってますよ』
『え! はい、公妃様』
ルシエラが頭を下げている
『ルシエラさんは何者ですか?』
メトリシアが不思議そうに聞く
『子爵家の跡取りです。内乱の際唯一王家に最後までしたがっていました』
公妃が微笑みながら説明をしている
『御母様、ガジェリアを何故メーレシアに付けるのですの?』
アリシアが不満そうに言う
『マルス様の屋敷に出入り自由の人は中々いませんね・・・メーレシア様が屋敷に住みますから、護衛役なんて不要ですが、連絡役は欲しいですから・・・適任者は一人ですからね』
王妃が笑顔で説明する
『ガジェリアちゃん、これからもよろしくね』
リリシャが微笑みながら言う
『リリシャ御姉様任せて下さい』
ガジェリアが笑顔で言うと、公妃と公王が驚いている
『ガジェリアさん、よろしくお願いします』
メーレシアが笑顔で言う
『ルシエラさんも座って食べますわ』
アリシアが笑顔で言うと、ルシエラが苦笑いしてソリナを見ている
『お菓子取り上げて下さいね、そうしたら言う事を少し聞きます』
ソリナがアリシアを見て言うと、ルシエラがアリシアを見ている
『それでも文句を言ったら、一人で寝起きして、くださいと言ってあげて下さいねと、言えば寂しいから文句を言わなくなります』
カミラが笑顔で言うと、公妃が驚いている
『ソリナ!! カミラ!! 内緒にしなさいですわ』
アリシアが慌てている
『お菓子禁止も効きますよ、ウテリア、ステリア頼みましたよ』
ソリナが微笑みながらアリシアを見ている
『ソリナ!! 酷いですの・・・』
アリシアが泣きそうになっている
『あの2人は・・・』
公妃が驚きながらメーレシアを見ている
『アリシア様の元護衛役です。マルス様の弟子ですから、物事はハッキリ言います・・・扱い方も全部知り尽くしているだけでなく、すごく優しい御姉様です』
メーレシアが微笑みながら説明していると、公妃が苦笑いしている
(元護衛役が侍女の教育をしたなら、良いですが・・・護衛役がここまで言うなんて・・・文化の違いですか? アリシア様の顔も性格も面白いですね・・・思ったよりも安心して付き合えそうですね・・・まさか、アリシア様の性格を教える為にわざとやっているのですか?)
『良い護衛役が近くに居たのですね』
公妃が微笑みながら言う
『カミラだからね』
マルスが笑顔で言うと、ソリナが笑みを浮かべる
『カミラさん、気が済みましたか?』
王妃が気が付いた様にマルスを見てから言う
『カミラさんの教育は素晴らしいです』
メーレシアが笑顔で言う
『カミラさんからの引き継ぎ解りましたか? ルシエラさん』
リリシャが笑顔で言うと、みんなカミラを見て笑みを浮かべている
『はい、本当に助かります。護衛対象の性格が解りました』
ルシエラが笑顔で言うと、カミラを見ている
『カミラ気が済んで良かったです』
ソリナが笑顔でカミラを見ている
『え!! この流れ!! 全部私の所為にするのですか!! マルス師匠!!』
カミラが慌てて叫ぶ
『カミラ気が済んで良かったぞ』
国王が笑いながら言う
『カミラ・・・酷いですの』
アリシアが泣きそうになりながら言う
『仕組んでません!! マルス師匠ーーーー何でいつの間にか私の企みの様にしているのですかーーーー!!!!!!』
カミラが大声をあげると、全員が爆笑している