サトメルの結婚式
２日間海で遊んでから、キャス号はリオンド・ベラクード王国に向かって飛んでいき、リオンド・ベラクード王国が見えてくると、降下して城門に伝えてから、王場の裏に着陸する
『あーーーマルス様！！』
セクラが降りてきたマルス達を見つけて走ってくる
『セクラ様もう着いていたのですか？』
マルスがセクラを見て言う、ルーセントが呆れたようにセクラを追い掛けてくる
『マルス様、クライドルト王都に向かったら、もう出掛けたと聞いて、追い掛けて来たら、まだ着いてなくて寂しかったです』
セクラが大声で言う
『レセナ様とセレメト様とメーレス様を迎えに行っていたから』
『遊びに行くなら、先に教えて下さい！！ １人で本当に寂しかったのですから』
セクラがマルスに詰め寄っている
『セクラ様、海は楽しかったですよ』
メーレシアが微笑みながら言う
『え！ 海で遊んでいたのですか！！ 私もマルス様と・・・海でマルス様と・・・夕日を見ながらエヘヘ』
セクラが妄想を始めていると、ルーセントが頭を押さえながらため息をしている
『セクラ様、私のマルス師匠で妄想しないで下さい』
メトリシアがセクラを睨んで言うと、セクラは笑みを浮かべながらブツブツ言っている
『セクラ様も面白いですね』
王妃が微笑みながらセクラを見ていると、ルーセントが王妃と前国王を見て慌てて挨拶をしている
イーケルとサトメルとアーゼラストリアが出迎えに来ると、セクラの様子を見ている
『サトメルちゃん』
ミーレスが笑顔でサトメルを見ている
『ミーレスちゃん』
サトメルも嬉しそうにミーレスの方に歩いてくる
『お腹大きく』
ミーレスがサトメルを見ている
『もう少しで生まれます』
サトメルが微笑みながら言うと、イーケルが嬉しそうに微笑んでいる
『あ！ サトメルちゃん、えーと・・・レーゼン君と付き合っています』
ミーレスが真っ赤になって言う
『レーゼン君と？ レーゼン君ミーレスを守ってあげてね』
サトメルがレーゼンを見て言うと、イーケルが驚いている
『はい、サトメル様』
レーゼンが緊張したように言う
『ミーレス、良いのか？ 復興の事は知っているのか？』
イーケルが考えてからレーゼンを見ている
『ミーレスちゃんを支えます』
レーゼンがイーケルを見て言うと、サトメルが嬉しそうに見ている
『国境の公爵家に高位の魔法使いと剣聖並みの剣士がいるのですから、安心していますね』
王妃が微笑みながら言う
『え！ レーゼン君はそんなに強いのですか？』
イーケルが驚いている
『マルス様とケニス様の弟子ですから、英雄騎士隊並みの実力者です。何年もマルス様の屋敷の門番をしていたのですから、性格も知っています』
サトメルが笑顔でイーケルに説明していると、アーゼラストリアが驚きながら聞いている
結婚式当日の朝マルス達が礼服に着替えてキャス号の食堂で待っている
『マルス様、サトメル様とイーケル様とアーゼラストリア様が話が有るそうです』
メリアが笑顔でイーケルとサトメルとアーゼラストリアを案内してくると、みんな集まる
『リベリアの英雄様、結婚式では、クライドルト王家に誓いの宣誓をするつもりですが、その前にリベリアの英雄様に結婚の宣誓したいと思ってます』
イーケルが笑顔で説明する
『レセナ御姉様と同様にしたいです』
サトメルが笑顔で言う
『キリシアどうする？』
マルスがキリシアを見ている
『仕方無いな！ 有名にしないでよ』
キリシアが笑顔でサトメルを見ていると、王妃が微笑みながら見ている
（宣誓ですか？ 教会が崩壊しましたから、女神様に宣誓をするのが普通ですが・・・リベリアの英雄様に宣誓の方が御利益が有りそうですね）
『リベリアの英雄様、一生涯サトメルを大事にして必ず幸せにする事を誓います。サトメルと共に国を導き、平和で国民が笑顔に暮らせる国を築く事を約束します』
イーケルが笑顔でマルス達を見てから、頭を下げている
『リベリアの英雄様、イーケルを一生涯支える事を誓います。イーケルを支え、国民が平和に暮らせる国を目指します』
サトメルが微笑みながらマルス達を見てから、頭を下げている
『イーケル様とサトメル様に多くの幸福が訪れる事を祈ります』
キリシアが笑顔で言う
『サトメル様、イーケル様に幸せにして貰って下さいね、イーケル様、サトメル様を幸せにしなかったら、許さないですからね』
リリシャが微笑みながら言う
『イーケル様、サトメル様、子供達が笑顔で暮らせる国を作ってくださいね』
マルスが笑顔で言うと、みんな微笑みながらサトメルとイーケルを見ている
『リベリアの英雄様、何が有ってもサトメルを幸せにして、国民を大事にします』
イーケルが笑顔で誓う
『リベリアの英雄様、イーケル様を支える事を誓います』
サトメルが笑顔で誓う
『イーケル様とサトメル様に多くの幸福がありますように』
キリシアが笑顔で言うと、みんなイーケルとサトメルに祝いの言葉を伝えている。王妃と前国王が微笑みながら見ている
イーケルとサトメル達がキャス号から降りていくと、マルス達も式場に向かい、イーケルとサトメルの式に参列してから、祝いの宴の会場に向かう
『リベリアの英雄様お久し振りです』
ゼラストとシルフィーニがマルス達の所にやってくる
『シルフィーニ王女様、お久し振りです』
マルスがシルフィーニに言うと、ゼラストを見ている
『マルス様、もしかして・・・御兄様の事を忘れていますか？』
シルフィーニがマルスを見て言うと、ゼラストが苦笑いしている
『御兄様？ 』
マルスがゼラストを見ていると、マルスと腕を組んでいるリリシャが笑っている
『オベリストリア王国王太子ゼラストです』
ゼラストが苦笑いして言う
『オベリストリアの王太子様？ あ！ あの時の』
マルスが思い出したように言う
『マルス師匠、１回しか会ってないですから、忘れても仕方無いです』
エミールがマルスを見て言う
『国を救って貰い感謝しています。国民は事実を知りませんが、王家として永代に渡り語り継ぎます』
ゼラストが頭を下げながら言うと、シルフィーニも頭を下げている
『行かなかった事にしても良いけど』
マルスが苦笑いしていると、リリシャとエミールが笑っている
『リベリアの英雄様は必ず秘密にして、感謝だけは忘れないようにしたら良いですね』
レセナが微笑みながら言うと、シルフィーニがレセナを見て驚いている
『レセナ様まで来訪していたのですか！！ 挨拶が遅くなり申し訳ないです』
シルフィーニが驚きながら言うと、ゼラストもレセナを見ている
（レセナ様！！ オテリオス王国の王太子妃様が来訪していたのか！！ それも英雄様と一緒に居るなんて！！）
