カーレスト諸島の休日 中編
『お兄ちゃん、ロブスター』
レティナがマルスの持っているロブスターを見ていると、イリア達も見ている
『ロブスターなんて高級食材簡単に取れるのですか?』
クレオルがロブスターを見ながら言う
『この海域なら、沢山生息しています。後で焼いて・・・チーズを掛けてから焼いた方が・・・ホワイトソースを作ってグラタンに・・・』
レセナが笑顔で考えながら呟いている
『お兄ちゃん! 全員分ほしい』
レティナが笑顔で言うと、クレオルが驚いている
『レティナお姉ちゃん下を見て探しましょう』
ルシアナが笑顔で言うと、海底を見ている
『ガラスの船底・・・海底が見れるのですか?』
クレオルが興味津々に見ていると、レセナがクレオルの横顔を見て微笑んでいる
『クレオル様、一緒に見ましょう』
レセナが嬉しそうに言うと、船に乗り込み、ルシアナと海底を見ている。クレオルも一緒に海底を見ながら生き物を探している
『マルス師匠、狭いです』
メトリシアが人数を見て苦笑いしている
『マルス、もう一隻作りましょう』
リリシャが笑顔で言うと、フライで飛んでいき、マルスも飛んでいく
『あ! リリシャ師匠がやる気です』
ミリアが飛んでいく、リリシャとマルスを見ている
『あ!マルス師匠、置いていかないで』
メトリシアが慌ててフライで飛んでいくと、ヒストリアとケニスが苦笑いしている
『置いていかれましたね』
エミールがケニスを見ている
『仕方無いですから・・・王妃様に叱ってもらいます』
ケニスが浜辺の方を見ている
『メトリシアも保護者同伴と忘れていますね』
エミールが微笑みながら浜辺の方を見ている
『あそこにロブスター』
ルシアナが笑顔で指差す
『欲しい』
ミリアが呟くと、イリアがラーザを見ている
『行ってきます』
ラーザが笑顔で言い飛び込み、テシウスも後を追って飛び込んでいる
『あ! ラーザ』
イリアが潜っていくラーザを見ていると、ラーザがロブスターを掴み上がろうと上を見た瞬間、口から泡が出て、慌てている
(下から丸見え・・・どうしたら)
上がってきたラーザとテシウスが顔を真っ赤にしている
『ラーザ大丈夫?』
イリアが心配そうに言う
『え! 大丈夫です・・・』
ラーザが慌てて真っ赤な顔でイリアを見ている
『ラーザ君どうしたのですか?』
エミールがラーザを見ている
『え! えーと』
ラーザが赤くなりながら黙り込んでいると、テシウスも真っ赤になっている
『どうしたの?』
レティナが2人を見ながら呟くと、ラーザとテシウスが顔を見合わせている
(言ったら怒りそう・・・下から見たら・・・)
『もう一匹見付けました』
ルシアナが下を見ながら叫ぶと、みんなラーザ達を見ている
『次は私が行きます』
ヒストリアが笑顔で言うと、飛び込んで潜っていき、ロブスターを手掴みで捕まえて上を見ている
(あ! 下からも丸見えです・・・ラーザ君達言えないのですね)
ヒストリアが上がってくると、ラーザとテシウスが苦笑いしている
『下から丸見えです・・・』
ヒストリアが苦笑いして説明して、ラーザとテシウスを見ている
『下から? それで・・・ラーザ君』
エミールが笑っている
『ラーザ、赤くなりすぎです』
イリアが笑顔で言うと、ラーザが苦笑いしている
『テシウス君、誰を見ていたの?』
レティナが笑顔でテシウスを見ている
『え! それは・・・見ないようにしてました』
テシウスが慌てている
『なるべく見ないように潜って下さいね』
エミールが微笑みながら言うと、ラーザとテシウスが頷いている
マルスとリリシャがもう一隻作って、海に落としてリリシャとマルスが飛んで戻ってくると、メトリシアも追いかけてくる
『よく下が見えますね』
リリシャが海底を見ながら言う
『マルス師匠、綺麗です』
メトリシアが下を見ながら言う
『あれ? メトリシア、1人で付いてきて良かったの?』
マルスがケニス達を見て聞く
『え? マルス師匠にどこでも付いていきます』
メトリシアが笑顔で言う
『ケニス置いてきて良かったのですか?』
リリシャが微笑みながらメトリシアを見ていると、メトリシアがキョロキョロしてから、ケニスを見ている
『あ!! ケニス置いてきてます』
メトリシアが呟くと、マルスがアクアコントロールで船を動かしていく
『メトリシア様、自由に飛ばないでください』
ケニスがメトリシアを見ている
『1人で飛んでいったら、付いていけません』
ヒストリアが睨みながら言う
『マルス師匠が飛んでいくから』
『メトリシア様、王妃様も見ていたと思います』
ケニスが浜辺を見て言う
『あ!! 御母様に内緒にしてください!!』
メトリシアが慌てて叫ぶと、エミールが笑っている
『内緒にしても、もう見られていましたよ』
ミリアがメトリシアを見ている
『マルス師匠が飛んでいくから!! 悪いです』
メトリシアが慌てて言う
『あ! マルス師匠の所為にしました! マルス師匠悪くないのに』
ミリアがマルスを見ている
『だって!! 私のマルス師匠が飛んでいくから!!』
『本当に手がかかるのですから・・・王妃様に叱って貰いましょう』
ケニスがメトリシアを見て言う
『ケニスーーーー叱らないで!!』
メトリシアが慌ててケニスに抱きついて叫んでいる。レティナ達がメトリシアの姿を見て笑っている
エミールとエレーヌがフライで飛んで浜辺に向かう
『エミール、あの船は何ですか?』
フローネが飛んできたエミールを見て言う
『ガラス張りの船です。海底を見て今ロブスターを捕まえています』
エミールが笑顔で説明すると、アリシアが興味津々に聞いている
『マルス、簡単に作ってどう管理するつもりでしょう』
フローネが少し心配そうに言う
『マルス師匠ですから考えてないです。フローネ先生も乗ります?』
『そうですね・・・ルシアナちゃんと海底を見ていますね』
フローネが微笑みながら言う
『乗り心地を確認しに行こうか?』
前国王が嬉しそうに言う
『ふふふ、新しい物は確認が必要ですね』
王妃が笑顔で言う
『あ! 御母様、お祖父様も遊ぶつもりですの』
『アリシア、ここで留守番しますか?』
『乗ってきますのーーー』
アリシアが満面の笑顔で言う
『メトリシアが1人でウンディーネ号に飛んで行ったのも、言い訳を聞きに行きましょう』
王妃が笑いながら言う
『護衛役が居ても居なくても、あれだけ自由に飛び回ったら、護衛役が大変だのぅ』
前国王が笑いながら言う
『メトリシアですのーーーー』
アリシアが笑っている
『ケニスも苦労かけてますね』
王妃が笑いながら言うと、前国王が頷いている
『メトリシア様もマルス様の後ろを追いかけなければ良かったのに・・・きっとマルス様の所為にしていますね』
メーレシアが笑いながら言うと、全員で笑っている
『メーレシア様、言い訳を言ってました』
エミールが微笑みながら言う
『仕方無いですね・・・少し叱った方が良いですわ』
王妃が呆れながら言う
『屋敷に謹慎させましょう、一緒に毎日お茶会ですわ』
『アリシア御姉様寂しいから、メトリシアを謹慎に?』
『そうですのーーーメーレシア様、メトリシアを見ていると飽きないですのーーー』
アリシアが嬉しそうに笑っている