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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第22章 平和な日々?
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レトリアル・クレトリアと魔導王

キャス号では、前国王と王妃とレセナとクレオルとセレメトとルメリアとメーレシアが戦いを呆然と見て、固まっている

『セレメト様、大丈夫?』

クリスがセレメトを見ている

『え! クリス様・・・あの戦い・・・人の力ですか?』

セレメトが驚きながらクリスを見ている

『マルス様だからです』

クリスが笑顔で言う

『英雄殿の実力・・・この目で初めて見たが・・・人と言われても信じられないだろう』

前国王が呆然としながら言う

『女神と戦神が降臨をしたと、言った方が早いですね・・・』

王妃が苦笑いして呟く

『英雄様ですから、このぐらい簡単です。英雄様が居なかったら、あの化物を止められないです』

レセナが考えながら言う

『その通りだ・・・国としたら・・・どっちも脅威だが・・・英雄殿達は信用も出来るから・・・この事は内緒にするように・・・』

前国王が全員を見て言うと、全員が頷いている


マルス達はアースコントロールで結晶や金属を集め終わると、シルフィード号に乗り込み、王城に向かって飛んでいき、王場の裏に着陸して、みんな降りてセレメトとルメリアの案内で部屋に向かう

『英雄殿、何が起きたのですか? 物凄い閃光が王都からも確認が出来ましたが・・・』

サメリアがマルス達を見て聞く

『御母様、あんな化物が暴れたら、世界は終わりです。英雄様の戦いを見ましたけど・・・凄すぎて別次元の戦いでした』

セレメトが必死に説明をしている

『サメリア、考えても何も解決しないだろう・・・簡単なのは、戦神と女神が降り立ち、邪悪な存在と戦ったと言うしか無いだろう・・・人々にあの戦いを理解させるのは、不可能だ・・・見ていても信じられない事だったからな』

前国王が説明をしている


『はぁ・・・解りました。英雄殿だから、どうでも良いですが・・・女神の降臨が多すぎます。 あの閃光は国民が見ていますから、発表はしますが・・・もしあの閃光が町に当たっていたらどうなりますか?』

サメリアが頭を抱えながら聞く

『あの閃光なら、町は消し飛びます。神聖王国で暴れた化物と同じですから』

メリアが笑顔で言う

『あれが・・・あの噂か・・・人が立ち向かえる限度を越えた事態・・・英雄殿以外に対処不能だろう』

前国王が頭を押さえながら言うと、王妃が神聖王国の事態の事を説明している


『英雄殿、もうあの化物は現れないのですか?』

サメリアがマルスを見て聞く

『解りません・・・』

マルスが苦笑いしている

『マルス、信用できる人には話した方が良いですね・・・マルスが黙っていたら、各国もどんな事態か解りませんよ』

フローネが考えてからマルスを見ていると、リリシャ達もマルスを見ている


『神の使い、古代から神々の試練とされています。黒い化物は人を殲滅するだけに作られた存在です。かつて、魔族・精霊族・龍族が協力して倒した事も有りました・・・かつての魔導王も歪みが発生したら、即時に向かい討伐していましたから、各地に戦いの爪痕も残ってます。 エスカも説明してね』

マルスが説明をすると、エスカも現れる

『え! 何!!』

サメリアが驚いて叫ぶと、セレメトとルメリアとクレオルが驚いて目を見開いている

『主様ーーー何から説明すれば良いの?』

エスカがマルスの回りを飛びながら言う

『そうだね・・・リリシャ達も知らない、各地の結界とかからかな?』

マルスが考えてから言う

『精霊族の住む、大陸はかつて魔族と人間に攻められました。 そして、神の使いが現れて、大規模な戦闘になり、精霊族は窮地を脱する為に龍族に援軍を頼み、神の使いと戦い壮絶な戦闘の末、神の使いは退けましたが・・・魔族が大陸で妖精狩りを始めて残された妖精族は最後の頼みの綱だった、魔導王様に助けを求め、魔導王様が駆け付けて魔族を蹂躙して追い返してくれました・・・しかし、魔族は龍族の王の1人のシューティングと手を組み、今度は人間が多く住むこの大陸に攻め込み、大規模な戦闘に発展しました。 魔導王様は、魔族の大軍を弟子と共に撃退して、魔族の王とシューティングを倒す為に多くの人を動員して、壮絶な戦いに繰り広げ、各大陸が荒廃しました。後にシューティング戦役と言われています。 魔導王様は、荒廃した精霊族の大陸を守る為に結界を張り、瀕死の聖龍王の頼みを聞き届け、龍族の大陸も結界を張り、最後に魔王を滅ぼした魔族の大陸も結界を張り、世界を4分する大結界が完成しましたーーー』

エスカが笑顔で説明していると、全員が驚いたようにエスカを見ている

『エスカちゃん、その出来事を後でゆっくり教えて下さいね、書き残しておきますね』

フローネが嬉しそうに言う

『師匠・・・歴史書を作りたいからって・・・』

リシリアが苦笑いしている

『マルス殿、最後に1つ聞きたい、マルス殿は何者だ? 何故そこまで色々と知っている?』

前国王がマルスを見据えていると、全員がマルスを見ている

『主様は、転生した魔導王様です。遺産と記憶も引き継いだので過去の出来事も沢山知ってます』

エスカが笑顔で言う

『マルス殿なら1人で世界も滅ぼせるのか?』

『やりたくないな・・・1人は寂しいから、それに面倒だから』

マルスが笑顔で言う

『面倒だからで済むのはマルス殿だからか?』

前国王が苦笑いしている

『マルスだからです』

リリシャが笑顔で言う

『マルス師匠ですから何でも有りです』

エミールが笑顔で言う

『マルスだから鍛練も楽しい』

キリシアが笑顔で言う

『英雄殿ですから、仕方無いですね・・・世界を守ってくれるなら、後始末ぐらい簡単ですね』

王妃が笑顔で言う

『仕方無いの・・・リベリアの英雄殿だから仕方無い』

前国王が笑顔で言い、クレオルも頷いている。サメリアが頭を抱えている

(簡単に・・・クライドルト王国はリベリアの英雄殿に影響を受けすぎのような・・・)

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