レトリアル・クレトリアの異変 前編
オテリオス王国で2日ゆっくりして、出発準備をしている
『マルス様、レトリアル・クレトリア王国に寄るのですよね?』
レセナとクレオルがやってくる
『セレメト様を迎えに向かいます』
『マルス様はやっぱり忙しいですね』
レセナが微笑みながら言うと、クレオルも頷いている
『そうかな?』
『魔法学院を卒業してから、何ヵ国飛び回ってますか? 王都の屋敷に居る時間より各国を飛び回っている日にちの方が多いですから』
『キャス号が快適だからね』
『快適ですけど、リリシャ様との時間も作って下さいね』
レセナが笑顔で言うと、クレオルが驚いている
『式場も完成したから、いつにするか考えないとね』
マルスが笑顔で言う
『帰りに式場も見学させて下さい。 オテリオス王国として、式場の装飾品を用意したいと思ってます』
レセナが笑顔で言うと、クレオルが驚いている
『帰りに少し寄るつもりです。 ミーレスとレーゼンの領地ですから』
マルスが笑顔で言うと、レセナが笑っている
(式場と言う、城を見学させて貰います)
レトリアル・クレトリア王国の王都が見えてくると、城門に近付く
『女王陛下に用が有ります』
ヒストリアが大声で言う
『王城にどうぞ!! 英雄様』
門番が手を振りながら言うと、キャス号がゆっくり王城に向かい、王城の裏に着陸すると、セレメトが笑顔で出迎えにやってくる
『セレメト様』
クリスが笑顔でセレメトを見ている
『クリス様!! お会いできて嬉しいです』
セレメトが嬉しそうにクリスの方に走ってくると、騎士達が嬉しそうに微笑んでいる
『サトメルちゃんの結婚式の迎えに来ました』
クリスが笑顔でセレメトと話し始めると、王妃と前国王達が下りてきて、クリスとセレメトを微笑みながら見ている
『セレメト、大きくなって嬉しいぞ』
前国王がセレメトとクリスが楽しそうに話しているのをしばらく見てからセレメトに近付く
『え! お祖父様!! 来訪と知らず待たせて申し訳ありません』
セレメトが慌てて挨拶をしている
『孫に会いに来たお爺さんだからな』
前国王が笑っている
『セレメト、元気だったか?』
クレオルが微笑みながら見ている
『クレオル兄さん? レセナ様との結婚おめでとうございます』
セレメトが慌てて挨拶をしている
『クリスちゃんと仲良くな』
クレオルが笑顔で話している。前国王が嬉しそうに微笑んでいる
(仲良くて良いな・・・)
セレメトと案内で部屋に向かうとサメリアとルメリアとフォルメニアが待っている
『クリス様の来訪なら仕方無いですね、セレメト立ち話はほどほどにしなさいね』
サメリアが微笑みながらクリスを見ていると、前国王と王妃が入ってきて、目を見開いている
『サメリア、元気そうで良かったぞ』
前国王が笑顔で言う
『なぜ御父様がここに!!』
『家出孫娘と休暇を楽しんでいるお爺さんだからな! 孫にも会えて嬉しいぞ』
前国王が笑っているとルメリアが驚いて目を見開いている
『娘が子供に嫌われているのを楽しそうに見ている母親ですから』
王妃が笑顔で言う
『え! ・・・英雄殿と一緒なら何でも簡単にやります・・・楽しんで下さい』
サメリアが考えてから諦めたように言う
『クリスちゃんとの式の件も早く相談しましょうね、ウイントレス公は、寂しいから拗ねてますから』
王妃が笑いながら説明している
『クリス様の護衛ですが、魔法学院に送り込んだ魔法使い達をするつもりです』
『それが1番ですね、同じクラスで仲良くしていますから・・・ふふふ、ルメリアの件は聞きましたよ』
王妃が笑みを浮かべている
『その件は・・・口添え頼めますか?』
サメリアが考えてから聞く
『無理ですね、相手が悪すぎます。クリス様なら相談に乗ると思いますよ・・・ふふふ』
王妃が笑顔で言うと、仲良く笑みを浮かべながら話している
『話が終わらないと思いますので、ゆっくりしていて下さい』
ルメリアが苦笑いしている
『ルメリア、メトリシアとアリシアの様に好き勝手しないでほしい・・・』
前国王が嬉しそうにルメリアと話し始め、クリスとセレメトが顔を見合せてから、話し始めている
『英雄様待たせて申し訳無いですね』
サメリアがマルス達を見て言うと、王妃が微笑みながら見ている
『美味しい料理を頼みます』
キリシアが笑顔で言う
『既に用意をさせてますから楽しみにしておいて下さい、セレメトも楽しみにしていました。 サトメル様の式にはクリス様の婚約を各国に知らせる良いパーティーになります』
サメリアが微笑みながら言う
『これだけ王族が集まると、楽しいですね・・・カーレスト諸島なら海ですか?』
王妃が微笑みながら見ている
『海で遊ぶよ・・・あ!! ウンディーネ号は!!』
キリシアが思い出したように叫ぶ
『もう向かわせていますよ、カーレスト諸島で合流します』
メリアが笑顔で言う
『メリア!! 偉い!! どこかに化物居ないかな?』
キリシアが笑顔でメリアを見ている
『探して見付かる化物は居ないと思います』
メリアが笑顔で言う
『キリシア師匠が化物探しをしたいみたいです』
メトリシアが笑顔で言う
『シャーク狩りでもしますか?』
リリシャが微笑みながらキリシアを見ている
『見付けたら全部狩る!!』
キリシアが笑いながら言い、みんな見て笑っている。大きな地鳴りと共に地震が起きて、ルメリアが泣きそうな顔になっている
しばらくすると騎士が慌てて入ってくる
『女王陛下!! 北西の方向に閃光が!!』
騎士が慌てて叫び、みんな外を見ると、黒い閃光が天に向かって伸びている
『何だろう? ヴェルダンディー何か解るか?』
マルスが呟く
『歪みですが・・・過去の歪みです・・・北西の島ですね』
ヴェルダンディー声がする
『ふふふ、化物!! 討伐するよ!!』
キリシアが満面の笑顔で叫ぶ
『キリシア、喜びすぎですよ・・・やっとマルスの鎧姿が見られますね』
リリシャが嬉しそうに言う
『リリシャも喜びすぎ!!』
キリシアが笑顔で言うと、マルスを見ている