ライオと新しい侍女達
ルシアナとテレジアとリリシャがライオに連れられてやって来る
『マルス出掛けますよ』
リリシャが笑顔で言うと、ルシアナとテレジアが嬉しそうに見ている
『準備出来たの?』
『ルシアナちゃんも出掛けたかったみたいです』
リリシャが微笑みながらルシアナを見ている
『ギレリムの・・・あ! ちょっと待っていてね』
マルスが思い出したように部屋を出ていくと、暫くして小箱を持って戻ってくる
『何ですか?』
リリシャが小箱を見て聞く
『魔法球作った時に出来た透明な結晶だよ、ランドレールが加工出来るか見て貰うよ』
『結晶を? 加工して何に・・・あ!』
リリシャが思い出したようにマルスを見ている
『ドワーグニまで持って行かなくてもランドレールならやりそうだからね』
『頑張って貰いましょう』
リリシャが嬉しそうに言う
ドワーフの店に入るとプライゼナスが笑顔で出迎えてくれる
『マルス様、中庭に用ですか?』
プライゼナスがライオ達を見ている
『遊ばせたいからね』
マルスが笑顔で言うと、中庭に向かい、ドワーフの子供達を呼んで貰い、ライオ達と遊び始めて、暫くすると、ギムとカセティがやって来ると、ギムとライオが話し始めている
『マルス、遊びに来ただけか?』
ギレリムがやって来て聞く
『ライオが遊びたいから、連れてきたよ、ランドレールは?』
『呼んでくるぞ』
ギレリムが鍛冶場に入ってランドレールを連れてくる
『マルス殿何か用か?』
ランドレールがマルスを見て笑顔で聞く
『これを加工出来るかな? 宝石の様に』
マルスが透明な結晶を差し出して言う
『磨くだけならやるぞ』
ランドレールが手に持ってじっくり見ている
『頼んだよ』
マルスが笑顔で言うと、リリシャが袋から数個出して渡している
『何用か?』
ランドレールが考えながらマルスを見ている
『リリシャのドレス用だけど・・・魔石だと色がね』
マルスが照れたように言う
『リリシャ殿の? 大役だな・・・魔石の代わりになるのか?』
『古代の魔導具が使われている物だからね、加工後書き込みが出来るか試したいだよね』
マルスが笑顔で説明していると、ランドレールの手が震えている
(やっぱりとんでもない物なのか? 価値は・・・考えたら終わりか・・・)
『ランドレール、家具も大量に作ってね』
『家具も?』
ランドレールが苦笑いしていると、リリシャが笑っている
『ミーレスの家が完成するから、色々家具が必要だからね、後でメリアに聞いてね』
『解ったが・・・貴族用か? 王族用か? 紋章も必要か?』
『貴族用で良いよ! 紋章は後で相談かな?』
マルスが考えている
『紋章は必要です。 公爵様ですから』
リリシャが微笑みながら言う
『公爵様・・・気合いを入れて用意しよう・・・マルス殿から言われるなら、早く用意する』
ランドレールが考えながら言う
(詳細は聞かない方が身のためだな・・・ギレリムの笑み、確実にとんでもない依頼だな!!)
メリアが侍女と護衛を連れてくる
『マルス様、リリシャ様、この子達です』
メリアが笑顔で言うと、子供達が嬉しそうに頭を下げている
『君達は時々門番を手伝ってくれていたよね?』
マルスが少年達を見て言う
『マルス様、レオテスです』
『マルス様、キオルドです』
『マルス様、ストラムです』
『マルス様、オセラムです』
4人の少年達が嬉しそうに言う
『みんなと仲良くしてね』
マルスが笑顔で言う
『マルス様、屋敷の警備は任せて下さい!! ラーザ先生とライオス先生から沢山剣術を学びます』
4人が笑顔で言う
『リリシャ様、セニスです』
『リリシャ様、ニーレです』
『リリシャ様、ハーナです』
『リリシャ様、アニスです』
4人の少女が嬉しそうにリリシャを見て言う
『可愛いですね、メリア可愛い子を選びましたか?』
リリシャが微笑みながら子供達を見ている
『エビリアさんとクレスタさんとクララさんの教え子ですから、優秀です』
『侍女で良いのですか?』
リリシャが少し心配そうに見て聞く
『はい! 勝ち取れて凄く嬉しいです!! 嬉し過ぎて夢の様です』
少女達が凄く嬉しそうにリリシャを見ている
『最初の仕事は、今からライオ達の護衛をしてね』
マルスがライオ達を見て言う
『はい! 喜んでやらせて貰います』
8人が嬉しそうに言うと、話し合いながらライオ達にアニスとセニスが挨拶をしてから、一緒に遊び始めて、少年達が、少し離れた場所で警戒をしている
リリシャが8人を見て嬉しそうに微笑んでいる
『マルス様、リリシャ様、実は、プライゼナスさんの代わりに、ウイット君に任せようと思ってます』
メリアが考えながら説明をしている
『大丈夫かな? 嫌がらない?』
マルスが少し驚いている
『自分から立候補しました。最後は話し合い、決定しましたので、本人のやる気も凄いです。既にこの数ヵ月こちらで交渉を任せています。』
メリアが微笑みながら説明している
『プライゼナスさんも連れていきましょう』
リリシャが嬉しそうに言う
『国王陛下の許可を貰い、移民も進めましょう』
メリアが笑顔で言う
『先にミーレスの公表しないとね』
『サトメル様の結婚式に、唯一の親戚として参加して貰います』
『メリアに任せるけど、ミーレスの意思確認もしないとね』
マルスが考え込んでいる
『え! マルスが始めて意思を確認するなんて!! 珍しい』
リリシャが驚いてマルスを見ている
『え! 貴族なんてやりたくないかも知れないし・・・やりたい人がやれば良いよね』
マルスが笑顔で言うと、メリアとリリシャが笑っている
(ミーレスちゃんの意思は解ってます。それよりもマルス様の側室にしないで下さいね! お相手を探す方が大変ですから・・・誰か探してあげて下さいね)




