カミラの暴走?
ゼダルとウレシアが席に座り、料理を食べ始めると、カミラがミーヤと8人を連れて入ってくる
『マルス様、こちらが今年の新人です』
カミラが笑顔で8人を紹介すると、リリシャとエミールが微笑みながら見ている
『今年の?』
マルスが不思議そうに見ている
『マルス様、聞いてなかったのですが・・・』
メリアが考えながら呟く
『カミラ、今年も雇うって言ったかな?』
マルスが考えながらカミラを見ていると、みんなカミラを見ている
『え? 言われましたよね?』
カミラが驚いている
『いつ?』
『え? 前にこちらに帰ってきた時と思いますが・・・』
カミラが自信無さそうに言う
『マルス本当に言ってないのですか?』
リリシャが驚きながら聞く
『エミール話したかな?』
マルスがエミールを見て聞くと、ミリア達もエミールを見ている
『聞いてませんけど・・・ミリア聞いてますか?』
エミールが考えながらミリアを見ている
『今年は聞いてませんけど・・・メリアさんに伝える筈です』
ミリアがメリアを見ている
『商会で雇うならウォールターさんに伝えますので・・・記憶に有りませんが・・・』
メリアが考えている
『もしかして、カミラさんの独断なのですか?』
エミールがカミラを見ると、8人が驚いてカミラを見ている
『え! そんな事は有りません!! マルス師匠から聞いたと思います』
カミラが慌てて言うと、8人が不安そうにカミラを見ている
(もしかして、雇って貰えないのか? どうしよう)
『仕方無いからカミラの弟子にするかな?』
マルスが考えながら言う
『え! 弟子なんて無理です!! 半人前の未熟者に弟子なんて不可能です』
『ミーヤを完全に弟子にしているよね?』
『え! ミーヤは、才能が有るので魔法を教えています』
カミラが笑顔で言うと、リリシャ達が笑っている
『才能を開花させたのだから、責任を取って弟子だよね? ミーヤ』
マルスがミーヤを見ている
『はい! カミラ師匠です』
ミーヤが笑顔で言う
『弟子では無いです!! 弟子なんて育てられません』
カミラが慌てて叫んでいると、みんな笑っている
『マルスに内緒で弟子を沢山作っていたなんて、良いですね』
リリシャが笑いながら言う
『ミーヤだけでなく、王都の商会の人全員ですから』
エミールが笑いながら言う
『徹底的に鍛えているのは、知ってました!! 宮廷魔術師以上のランクの集まりとアーセルさんに聞いてます』
ミリアが笑顔で言う
『マルス師匠から躾をするように言われたから、マルス師匠の弟子です!! そう! マルス師匠の弟子ですから、教えていただけです!!』
カミラが大声で叫ぶ
『レティナちゃんどうですか?』
リリシャが微笑みながらレティナを見ている
『カミラ御姉様は、お兄ちゃんの第6夫人ですから、お兄ちゃんの奥様の弟子です』
レティナが笑顔で言うと、みんな笑っている
『は? 第6夫人?』
ゼダルが驚いて叫び、子供達とミーヤが驚いている
(マルス様の夫人!! カミラ様から聞いてません)
『ゼダルのおじさん、マルスお兄ちゃんが決めないから、決めました』
レティナが笑顔で言う
『は? 決めた? マルスどうなっているのか?』
『お兄ちゃんに拒否権は無いです!! 文句を言っているのは、メトリシア様だけですから』
『マルスでも拒否権がないのか? 仕方無いか』
ゼダルがリリシャ達を見てから苦笑いしている
(リリシャとエミールが両脇に・・・この状況何か文句を言ったら、終わりだな・・・マルスも大変なのか?)
『マルス様、8人の配置は、どうしましょうか?』
メリアが微笑みながら言う
『取り敢えず、王都で良いかな? アーメルドも人が多かったから・・・ルキアそれで良いかな?』
マルスがルキアを見ている
『はい、予想よりも多くの人が集まっていますから、アーメルドの職員も充分です』
ルキアが笑顔で言う
『メリア、リベリアも補充必要ないかな?』
『はい、それぞれの配置も終わってます。送り込む幹部の教育もしていますから』
メリアが微笑みながら言う
『カミラ任せたね』
マルスが笑顔で言う
『解りました、面倒は見ておきますが、弟子では無いです』
カミラが考えて言うと、リリシャ達も笑っている
『メリア条件関係のすり合わせも終わらせて、ウォールターさん達に伝えておいてね』
『はい、マルス様』
メリアが微笑みながら言うと、メリアが8人と話し合いを始めている。カミラとミーヤが席に座り料理を食べ始める
『マルス何を企んでいるのですか?』
マルスが笑みを浮かべたのを見ている
『4人ぐらいは、新しい町の担当かな? ミーレスと仲良くして欲しいね』
マルスが笑顔で言う
『マルス師匠、良いですけど、住民が居ないですよ? 町も廃墟ですから』
『商会の建物も作ろう』
マルスが笑顔で言うと、リリシャ達が爆笑している
食事会が終わると、マルス達は屋敷に帰っていく
『マルス様お帰りなさい』
門の所でソリナが微笑みながら待っている
『ソリナさんただいま』
『マルス様、カミラの弟子はどうでしたか?』
ソリナが微笑みながら言うと、リリシャ達が顔を見合せている
『ソリナさん何故こうなったの?』
『マルス様が来られないので、カミラが魔法学院で人を探しに向かい、雇ってましたから・・・毎年雇ってましたから雇うと決めていたみたいです』
ソリナが笑いながら説明をしている
『ソリナさんの確信犯か・・・』
マルスが笑顔で言う
『はい、こうなると思ってました。 カミラのやる気が凄いですから・・・毎日迷宮に潜り、徹底的に鍛えています。 育てるのが楽しいみたいですね・・・マルス様に似ていますから』
『マルスの真似をしたのですね、完全にカミラの弟子達ですね』
リリシャが笑いながらソリナを見ている
『屋敷の侍女と護衛は、クエリスさんとソリナさんに預けないと』
マルスが考え込んでいる
『クエリスさんとハロイナさんの弟子達ですから、回復魔法や生活魔法は教えたいです。エレリアさんと2人だと大変です』
『マルス、王都にも魔法使いを用意しておきましょう』
リリシャが嬉しそうに言うと、みんなリリシャを見ている
(リリシャ師匠の弟子を増やすつもりです)