魔法学院で歓迎会
マルスとリリシャとルキアとリーネがリーベルの部屋に向かう
『マルス!! 教えすぎてから、送り込まないで下さい!! 魔法学院を受けるレベルで無いです!! 何を考えているのですか!!』
リーベルがマルスを見るとイキナリ怒鳴り始める
『クララに聞いてみないと解らないけど・・・』
マルスが笑顔でリーベルを見ている
『マルスが管理してないからです!! どこまで教えてから試験を受けさせているのですか!!』
『時間が許すだけかな? ルキア様』
マルスがルキアを見ている
『夜仕事終わったら、魔法練習場で魔法練習と試験勉強をさせてましたけど』
ルキアが笑顔で言う
『魔法学院の授業で使う教科書を全部教えてないですか? ルキアも自重して下さい!!』
リーベルがルキアを睨んでいる
『私と違って子供達が優秀だから、教えるのも楽しいだけです。みんな楽しんで学んでいますから』
ルキアが笑顔で説明している
『宮廷魔術師試験を受けさせる為の教育を終わらせてから、魔法学院を受けさせないで下さい!!』
リーベルがまだ興奮している
『講師が嫌がっているの?』
マルスが考えながら聞くと、ルキアとリーネが講師達の事を思い浮かべている
『講師が・・・嫌がっていたら、こんな事を言いません!! 苦情は他の受験生と生徒達と保護者からです!! 試験会場でイキナリファイヤーボールを放ち、筆記試験は全員満点、接近戦試験で試験官と互角にやり合う、受験生がいたら、受験生達が自信喪失するに決まってます!!』
リーベルが必死に言っている
『実力が無いから仕方ないじゃないの? 』
マルスが笑顔で言うと、リリシャが隣で笑っている
『実力が無いからなんて言えません!! 師匠は誰かと聞かれたらどう答えさせるのですか!!』
『クララの教え子で良いかな?』
マルスが笑顔で言う
『クララの教え子だと、クララが何者かと騒がれます』
『リシリアの弟子だから、リーベル様の妹弟子の弟子の教え子だね』
マルスが笑顔で言う
『え! クララ・・・リシリアの弟子だから・・・同門の弟子の教え子・・・それを言ったら・・・』
リーベルが頭を抱えている
『あ! アーメルド伯爵夫人の教え子だから、貴族も中々文句言えないよね? ミリアのお小遣いで通っているから、ミリアの素性は、国家機密だったかな? 王妃様が後ろ楯だから文句は王妃様に言って下さいね』
マルスが続けて言うと、ルキアとリーネが顔を見合せている
『どうしたら・・・師匠ーーーーこの自重を知らないマルス達をどうにかして下さい!』
リーベルが大声で叫び頭を抱えている
『マルスは自重してますよ、魔法学院に落ちた師弟が1番張り切ってますね』
リリシャが微笑みながら言う
『魔法学院に入れなかった・・・師弟・・・ナディアとナリス・・・』
リーベルがリリシャを見て苦笑いする
『あっ! ごめんなさい、魔法学院を卒業時、魔法研究院や宮廷魔術師にも成れない程度の実力者が、余計な事を言いましたね・・・あ! エビリアもクレスタもそうでした!! 文句言ってくるぐらいの、相当優秀な成績で卒業した人達に言っておいて下さいね・・・魔法使いランクAランクになってから言いなさいって』
リリシャが笑いながら言う
『リリシャ・・・魔法使いランク・・・それでも騒がれます』
『入学生の魔法使いランクも受けさせるのも良いです。 ハルドに伝えようか?』
マルスが笑顔でリリシャを見ていると、リーベルが苦笑いしている
『魔法使いランク使ったら、余計文句が出てきそう・・・そもそも、高ランクになれる人がマルスの関係者だらけなのですから・・・』
リーベルがぶつぶつ言っている
『リーベル様、子供達の事を3年間任せますね、食堂でクリス様達と子供達の顔合わせさせますので』
マルスが笑顔で言うと、リーベルが頭を抱えている
ミリア達の方に戻って行くと、子供達が待っている
『マルス師匠、手続き終わりました』
ミリアが笑顔で言うと、職員が笑顔でマルスを見ている
『3年間魔法学院で楽しんでね、今から食堂に行くよ』
マルスが笑顔で言うと、歩き始めて、子供達が顔を見合せている
『マルス様、食堂で何か有るのですか?』
ルキアが考えてから聞く
『クリス様達と顔合わせだけど・・・あれ? リリシャ、説明したかな?』
マルスがリリシャを見ている
『マルス師匠、聞いてませんけど』
ミリアが苦笑いしていると、クレスタとエビリアが顔を見合せている
『マルス、クリス様達とメリアに伝えただけです。去年の子供達に伝わってますか?』
リリシャが考えながら言う
『あれ? 取り敢えず行けば、良いかな?』
マルスが苦笑いしていると、みんな笑っている
『マルス師匠です。いきますよ』
ミリアが笑いながら言うと、みんなで食堂に向かう
食堂に入ると、良い匂いがしているが、生徒達は誰も居ない
『え! 誰も居ない』
マルスが声をあげると、ルキア達が笑っている
『仕方無いですね、座って待ちましょう』
リリシャが微笑みながら言うと、奥から料理人が出てくる
『マルス様、食事の準備をしていますが、集まるのでしょうか?』
料理人が苦笑いしている
『多分・・・クリス様達は、散歩しているかも・・・』
マルスが苦笑いしてリリシャを見ている
『ゆっくりしましょう』
リリシャが席に座ると、マルス達も座り、子供達がどうしたら良いか、キョロキョロしている
『適当に座って』
ルキアが子供達を見て言うと、子供達が顔を見合せてから席に座っている
『マルス様、もう居たのですか?』
メリアが驚いてマルス達を見ている
『メリア、リーベル様と話し終わったからね』
マルスが笑顔で言うと、メリアの後から子供達が入ってくる
『マルス様、時間を伝えてませんでしたか? まだ早いと思いましたけど』
メリアが苦笑いしている
『え! 時間? 聞いてないけど』
『リリシャ様、朝伝えましたよね?』
メリアがリリシャを見ていると、全員リリシャを見ている
『え? そういえば・・・マルス伝えてますよね?』
リリシャが思い出したように苦笑いしてからマルスを見ている
『え! 何? もしかして、時間決まっていたの?』
マルスが苦笑いしている
『マルス、伝えましたよね? 伝えました』
リリシャが慌て気味にマルスに言っていると、みんなリリシャを見て笑っていると、メリアが少し呆れ気味にリリシャを見ている
(リリシャ様が忘れていたのですか? マルス様だから早く来て正解でした)