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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第22章 平和な日々?
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エリゼトスの墓参り

エリゼトスの町に近付き、門外に着陸すると、ヒストリア隊が門番に伝えに向かい、マルス達もキャス号を降りて町中に向かい、町中を散歩しながらルーセリアの墓まで到着する

『綺麗になってます』

エミールが墓の回りを見て言う

『お兄ちゃんとお姉ちゃんが約束を守ってます』

シーリスが笑顔で周囲を見ている

『先に墓参りしましょう』

フローネが微笑みながら言うと、みんな順番に祈りを捧げている


『ルーセリアもこんなに多くの王族に祈られるとは思ってないですね』

フローネが微笑みながら呟く

『はい、お祖母様も驚いていると思います』

エミールが笑顔でシーリス達が並んで祈っているのを見ている

『偉くなるのを嫌がってましたからね』

フローネが微笑みながら思い浮かべている


町中を歩いて、シーリスが酒場を覗いている

『何か御用ですか?』

シーリスを見た店員が近付いてくる

『お兄ちゃん居ないのかな? どこに居ますか?』

シーリスが店員に名前を言いながら聞く

『今日は休んでいます。家には居ると思います』

店員が笑顔で言うと、シーリスが笑顔でお礼を言って、家に向かう


家の扉を叩くと女性が出てくる

『どなたですか?』

女性が驚いたように全員を見てから、警戒したように言う

『あ! お兄ちゃんの彼女さん』

シーリスが笑顔で女性を見ている

『え? もしかして・・・シーリスちゃん?』

『はい! お久し振りです』

シーリスが笑顔で言う

『あなた』

女性が部屋に戻り呼びに行くと、シーリスの兄が出てくる

『シーリス!! 元気にしていたか?』

兄が嬉しそうに叫ぶ

『元気です! お母さんも凄く元気にしています』

シーリスが笑顔で話している


『エミールさん元気で良かった』

兄がエミールを見ている

『どうしたのですか? 寝不足ですか?』

エミールが顔色を見て聞く

『ちょっと稼ぐために掛け持ちで仕事をしていたから』

兄が苦笑いしている

『結婚したからですか? 大丈夫なのですか?』

エミールが心配そうに聞くと、兄が少し考えてから部屋に案内してくれる


『息子が・・・病気で薬代が必要だから・・・』

兄が苦笑いしながら寝ている幼い男の子を見ている

『え! 病気!! どんな病気ですか!!』

エミールが驚いて叫ぶと、兄が詳しく説明している

『聞きましたわ!! すぐに騎士に伝えて薬師を集めますわ』

アリシアが笑顔で言う

『原因不明の病気なんて・・・薬師で解るのですか?』

エミールが心配そうに言うと、みんなマルスを見ている

『まだ言葉が解らない子供じゃ・・・だけど・・・』

マルスが考えながら闘気と魔力視で男の子を見ている


『え! おかしい・・・ちょっと触りますね』

マルスが驚きながら男の子の腕等を触っていると、兄が心配そうに見ている

『マルスどうしたのですか?』

リリシャがマルスの後ろ姿を見ている

『リリシャ・・・最終手段かな? 可哀想だけど・・・リリシャも魔力視で見てみて』

マルスが苦笑いして言うと、リリシャが魔力視で見てから苦笑いしている。エミールたちも全員見て苦笑いしている


『マルス師匠、これは・・・不治の病? 相当悪化してますか?』

エミールが泣きそうになっている

『才能を考えると、治療するよりも、自分で直して欲しいけど、言葉が喋れないから無理かな?』

『マルス治療しましょう』

リリシャが微笑みながら言うと、マルスが男の子の腕を触りながら、魔力を流している


マルスが男の子の四肢の魔力の通りを確認すると、闘気も確認している

『どうかな?起きれる?』

マルスが男の子に聞くと、男の子が手を動かしてから寝返りをして立ち上がろうとしている

『大丈夫なのか?』

兄が驚きながら見ていると、奥さんが泣きそうになっている

『名前は言えるかな?』

マルスが微笑みながら聞く

『エオル』

男の子がキョロキョロしながら言う

『エオル、大きくなったら魔法を習ってね、シーリス伯母さんが教えてくれるからね』

マルスが微笑みながら言う

『え! 伯母さん!!』

シーリスが驚いて叫ぶ

『あ! シーリス伯母さんになってます』

エミールがシーリスを見ていると、みんなシーリスを見て微笑んでいる。男の子が助けを求めるように奥さんを見ていると、奥さんが抱き締めて泣き始めている


『治療をありがとうございました・・・治療費は必ず支払います』

兄が頭を下げながら言う

『将来エオルをシーリスの弟子にするのが条件かな? シーリス頼んだよ』

マルスが微笑みながら言う

『はい! マルス様』

シーリスが嬉しそうに言う

『治療費は必要ですよね?』

『必要ないよ、エミールの家族だから』

『あ!! お兄ちゃん必要ないです!! マルス様も家族ですから』

シーリスが笑顔で言うと、エミールがマルスを見ている

『弟子は家族だからね』

マルスが笑顔で言うと、エミールがマルスの顔を見ている

(そこは夫人だからと言って下さい!! マルス師匠!!)

『しかし、治療費は必ず払います』

兄が驚きながらマルスを見ている

『シーリス任せた』

マルスが苦笑いしている

『マルス、エレリアの血筋ですね、頑固ですから、ハッキリ言って治療費は必要ないですね。エレリアさんがこれで治療費を受け取ったら、代わりに貯めこんでいる資金を送ってきますよ・・・エレリアも全部貯めこんでいますから』

フローネが微笑みながら説明している

『フローネ様が言うなら・・・エオルを将来シーリスの弟子にします』

兄が考えながら言う

『シーリス、良かったですね、レティナちゃんより先に弟子が出来て』

エミールが微笑みながら言う

『え! 弟子・・・可愛いです』

シーリスが満面の笑顔で男の子を見ている


エオルをみんなで交代で抱っこしていくと、メトリシアが抱っこした瞬間、エオルが不安そうに奥さんを見て泣き始める

『え! えーーーー泣かないでーーーー泣かないでーーー良い子だから泣かないでーーーー』

メトリシアが泣きそうになって叫んでいる

『メトリシア嫌われていますわ』

アリシアが爆笑している

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