トリエスト子爵家に寄り道
数日間オテリオス王国のお祝いを見て回り、帰る準備を始めていると、レセナとクレオルが見送りにくる
『クレオル様、レセナ様、幸せになって下さいね』
マルスが笑顔で言うと、みんな微笑みながら見ている
『はい、マルス様、何時でも遊びに来て下さいね』
レセナが笑顔で言うと、クレオルも頷いている
『また遊びに来ますね』
『約束ですよ。マルス様とリリシャ様の式には必ず参加したいです』
レセナが笑顔で言うと、クレゼイドとビレスト達が驚いたようにマルス達を見ている
『ゆっくり式場作ります』
マルスが笑顔で言うと、レセナが思い浮かべて笑い始める
『はい、マルス様の城を見学に行きます』
レセナが笑顔で言うと、全員爆笑している
『英雄様、ブランデーとウイスキーと蒸留酒完成したら又送って下さいね・・・今回のパーティーで凄い人気でしたから』
ビレストが微笑みながら言う
『マルス様、ブランデーとウイスキーとカーレストの蒸留酒ですが、クレオル様の提案でオークションに出しましたが、全部高額で取引されました。メーレス様も金額を聞いて喜んでいました』
メリアが笑顔で説明している
『沢山作って貰おう』
マルスが笑顔で言う
『マルス殿、作り過ぎないで下さいね、男は飲み過ぎて寝込みますから』
王妃が微笑みながら王太子を見ていると、ビレストがクレゼイドを見ている
『え! 上質の物ですから・・・土産に必要と思います』
王太子が慌てて言う
『御兄様、シンリーちゃんから聞きました。飲み過ぎないように気を付けて下さいね』
レセナが微笑みながら言うと、王太子が苦笑いしてシンリーを見ている
『石鹸の方も各国の外交担当達が買い求めて帰ってますね。メトリシアが作った物と知らない各国がもっと欲しいと言いそうですね』
ビレストが微笑みながら言うと、みんなメトリシアを見ている
『気分で作ります』
メトリシアが笑顔で言い、アリシア達が笑っている
『え! あの石鹸、メトリシア様が作られたのですか!!配って良かったのですか?』
王妃が驚いて叫んでいる
『御母様、この数年愛用させて貰ってます。本当に使いやすくて良い物です。メトリシア様の研究成果です』
レセナが微笑みながら言う
『作るのも楽しいですから! 魔導具作る量が減っても石鹸は好きに作れますから』
メトリシアが笑顔で言う
『強欲な商人が石鹸を沢山寄越せと言われたらどうしますか?メトリシア様』
『勿論お仕置きです』
メトリシアが笑いながら言うと、みんな爆笑していると、王妃と王太子夫妻が苦笑いしている
(レセナが仲良すぎるから、国が守られているのか・・・シンリー仲良く出来るか? 不安にもなる)
キャス号が上昇していくと、南東に飛んで行き、レセナ達が見えなくなるまで見送っている
エレストリアクレイス王国方向に飛んでいる
『マルス師匠、リリシャ師匠、トリエスト子爵家に寄りますか?』
エミールが微笑みながら言うと、みんなマルスを見ている
『あ! 報告してないです』
リリシャが苦笑いしている
『寄らないとダメかな?』
マルスが苦笑いしている
『マルス、このまま寄ると大変な事になりますね』
フローネが苦笑いしている
『マルス寄りますか? 今度にしますか?』
『どうしようかな? みんなを送ったら、建物を作ろうとしていたから・・・』
マルスが考えている
『リリシャ師匠寄りましょう。マルス師匠が考えているなら、寄らないと挨拶に絶対に行きません』
エミールが笑顔で言うとわみんな頷いている
『はぁ・・・マルスの所為で子爵家は大変な事になりますね』
フローネが呟くと、全員笑っている
トリエスト子爵家の町が見えてくると、キャス号が降下して町の外に着陸する。しばらくするとリリシャの父親が出迎えにやってくる
『あ! 御父様、ちょっと寄りました』
リリシャが微笑みながら言うと、みんな降りてきて挨拶をしている
『リリシャ何故急に・・・』
父親が苦笑いしている
(アリシア王女様までいるぞ!! 大変な事だ)
『お義父様、報告が有ったので寄りました』
メーレスが微笑みながら言う
『メーレス様まで・・・報告? もしかして』
『残念ながら違います。同行者が多いので護衛の用意をお願いします』
メーレスが微笑みながら言うと、父親が苦笑いしている
全員で領主の館に向かうと、クレセとリアクラナが出迎えてくれる
『クレセ御兄様何故ここに?』
リリシャが微笑みながら言う
『用が有って戻ってきていたが・・・』
『リリシャ、何か有ったのですか?』
クレセとリアクラナがリリシャを見ている
『ジエルも連れてくれば良かったですね』
メーレスが微笑みながら見ている
『メーレス御姉様まで、何の集まりですか?』
リアクラナが全員を見ている
『レセナ様の結婚式の帰りです』
リリシャが微笑みながら説明していると、部屋に向かい、子爵が待っている
『お祖父様、実は・・・』
リリシャが赤くなっている
『リリシャと結婚をする事になりました』
マルスが赤くなりながら言う
『リリシャ、結婚か。めでたいな』
子爵が笑顔で言うと、リリシャの両親が嬉しそうに微笑んでいる
『マルス様は人気が有りすぎて、既に第10夫人から側室まで決まってます。 決め方もレティナちゃんが決定してますから、平和的に決まったそうです』
メーレスが微笑みながら説明をしていると、子爵達がエミール達を見て苦笑いしている
『リリシャ幸せなのか? 生活は大丈夫なのか?』
父親が苦笑いしている
『はい、みんな家族ですから、何でも乗り越えられます』
リリシャが微笑みながら言う
『マルス殿、リリシャを頼む』
子爵が笑顔で言う
『縁戚が大変な事になりましたね』
メーレスが微笑みながら子爵を見ている
『何故だ?』
子爵がメーレスを見ている
『え! まさか・・・メトリシア様も夫人ですか?』
リアクラナがメトリシアを見ていると、子爵が青ざめている
『第8夫人ですね、第9夫人がウルシナ公国のメーレシア様です。第10夫人がオルセント王国のセクラ様です。側室がガベラス王国のメリア様です。第4夫人がヒストリアさんですから、国内も大変です』
メーレスが微笑みながら説明していると、全員青ざめている
『4か国の王女様が・・・リリシャどうなっている?』
子爵が慌ててリリシャを見ている
『マルスだからです。だけど、今回は可愛い妹のレティナちゃんのお陰です』
リリシャが微笑みながら言うと、父親とクレセが顔を見合わせている
(リリシャに何を言っても無駄だ・・・式なんてどうなると思う? 参加したら大変な事になりそうだぞ)