表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第22章 平和な日々?
1323/1407

カーレスト諸島の休日

町中を歩いていると、ルシアナがシンリーと手を繋いで歩き始めて、一緒に店の中の様子を見たりして歩いている

『リリシャ御姉様ーーー大きな魚です』

ルシアナが大声で振り返り言うと、リリシャ達も近づき、シンリーが魚を見詰めている

『シンリー様、大きな魚初めてですか?』

リリシャが微笑みながら聞く

『え! はい・・・』

シンリーが驚いてリリシャを見ている

『お魚料理は好きですか?』

『余り食べた事無いです』

シンリーが緊張したように言うと、王太子夫人を見ている

『この魚買います』

リリシャが微笑みながら言うと、アニーが他の魚も見てから干物等も買っている


『お兄ちゃん、飲み物飲みたい』

レティナがマルスを見ている

『飲みに行こう』

マルスが笑顔で言うと、レティナ達が先頭に油屋に向かい、キョロキョロしている

『あれ? 飲み物が・・・』

レティナが呟くと、店主が出てくる

『飲み物? 木の実の果汁か? 欲しいのか?』

店主がレティナ達を見ている

『はい! あれ美味しかったから』

レティナが笑顔で言うと、イリア達も店主を見ている

『ん? あの時の・・・また、油買うのか?』

店主がマルス達を見て言う

『取り敢えず、あの油とあの油を5樽運んでおいて下さい』

メトリシアが笑顔で言うと、マルスが硬貨を手渡している

『5樽ずつ・・・買い方が豪快だな! ちょっと待っていろ』

店主が笑顔で言うと、店員が外に出ていき、暫くすると木の実の果汁の入った水差しを持って戻ってくる。店員がコップに注いでマルス達が飲んでいる

『美味しいですね、こんな経験中々無いですね』

王太子夫人が微笑みながら呟くと、シンリーがルシアナと一緒に飲んでいるのを見ている

『散歩も簡単に出来ないから仕方無いだろう・・・少し甘過ぎるな』

王太子が考えている

『そうですか? 甘くて美味しいですよ、油を買ったから、持ってきたように見えましたが・・・』

『そうだな・・・』

王太子が店主の方を見ている

『店主ありがとう、木の実の栽培は増えたのかな?』

『増えているぞ! 領主様の命令も有るが・・・酒作りも多くなっているが、油が余り気味だ』

店主が笑顔で言う

『メトリシア、追加で5樽買って全部作る? 今回の結婚式多くの王国の人が集まるから、交易品にしようか?』

マルスがメトリシアを見ている

『え! 10樽分ですか? 時間有りますから、作ります』

メトリシアが笑顔で言うと、リリシャが微笑みながら見ている。店員が驚いている

『追加で5樽運んでおいて下さい』

マルスが硬貨を置きながら言う

『何に使うか知らないが、領主様の屋敷に運んでおく』

店主が笑顔で言うと、マルス達が店を出て歩いていく


散歩を続けて、マルス達が領主の館に戻ると、荷馬車が何台も集まっている

『リリシャ、帰ったか? 相変わらず買い物も豪快だな』

ジエルが苦笑いしながらリリシャを出迎えている

『ジエル御兄様、カーレストの蒸留酒も運んでおいて下さい』

リリシャが笑顔で言う

『メーレスが準備をさせているが・・・余り飲みすぎるなよ』

『飲みすぎるのは、ミリアだけです』

リリシャが微笑みながら言うと、ミリアが驚いている


キャス号に乗り込むと、アニーは厨房に向かい、料理の準備を始めている。王妃達の話しに付いていけず、王太子は暫くして1人シンリー達が遊んでいるのを見ている

『王太子様、話の輪にくわわらないのですか?』

マルスが王太子の方に来て聞く

『あの輪に? 御母様があんなに楽しそうに話しているのは、久々に見たが疲れる』

王太子が王妃達を見て言うと、プリエラがグラスとブランデーを持ってくる

『こちらをどうぞ』

プリエラがグラスを置いて、ブランデーを注いでいる

『この香りに喉越し・・・最高級品だな』

王太子が笑顔で飲んでいる

『強いですから、飲みすぎない様にしてくださいね』

『職務が無いから、少し位は良いだろう? 飲みすぎて暴れても、すぐに取り押さえられるだろう』

王太子が笑いながら言う

『キリシアが飲みすぎて、暴れたら手がつけれませんけど』

マルスが笑いながら言う

『そうだな!! 英雄殿達が飲みすぎたら・・・え・・・世界の終わりか?』

王太子が急に青ざめている

『全員で暴れたら、島が無くなりますね』

マルスが笑いながら言う

『酒を余り持っていても良くないだろう?』

『ブランデーは、リベリアで作ってますから、今回の結婚式に持っていきます』

『リベリア産か? 帰りに1本欲しいな』

王太子が考えながら飲んでいる

『メリアとレセナ様次第かな?』

マルスが考えながら説明をしている

『レセナに頼み込むか・・・』

王太子が呟くと、アニー達が料理を運んできて、オリスがジエルを迎えに向かう


料理を食べ終わる頃、王太子が寝込んでいる

『気が緩みすぎですね』

王妃が王太子を見て呟く

『飲みすぎですね・・・子供の前で情けない姿ですね』

王太子夫人が王太子を見ている

『結局1本飲みきりましたから・・・部屋まで運びますか?』

マルスが苦笑いしている

『このままにしておきましょう、子供の前で情けない姿をしたのですから・・・このブランデーは、かなりの価値の物ですね』

王妃が微笑みながら言うと、マルスが説明をしている


『魔導具で・・・知らない魔導具が有るのですね、ブランデーとカーレストの蒸留酒の製造も気になりますが・・・酒の飲み過ぎは注意が必要ですね・・・明日シンリーから注意させましょう』

王妃が微笑みながら言うと、王太子夫人が苦笑いしている

(気が緩んでいても、起きないのは良くないですね、暗殺して欲しいと言っている様な事ですから・・・他国と言うことを忘れてないですか? 英雄殿の飛空艇の中ですから、迷惑をかけていますね・・・シンリーの為に同行したのでは無いのですか?)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ