オテリオス王国で建築
翌朝、マルス達は崩れそうな建物に向かい、執事に中の様子を見て貰い、建物をモデリングで解体して、穴を掘り始めている。メリア達は、セクラとメーレシア達を連れて、クレオル達と話し合いをしている
3日後、建物が完成すると、マルスは厨房の魔導具やライトなどを次々と作り、設置をしている
『マルス、完成ですね』
リリシャが各部屋を見て回り、戻って来て微笑みながら言う
『後はアニー次第かな?』
マルスが厨房に向かい、アニーを探しに向かうと、リリシャも着いてくる
『マルス様、完璧ですね・・・これならレセナ様も納得すると思います』
アニーが魔法窯で肉とパンを焼き加減を見ながら言う
『鍋はどうかな?』
『スープも煮込み用も圧力の鍋も完璧です・・・パンの窯も肉用も火力も魔力量も良いです。鉄板も最新式ですので良いですね』
アニーが微笑みながら説明している
『結婚祝いも完璧かな? そろそろレセナ様達も呼んでこようかな?』
マルスが笑みを浮かべていると、みんなを集めて王城に向かい、執事に説明をすると、部屋に案内してくれる
『マルス様、何をしていたのですか?』
レセナがマルス達を見て聞くと、セクラ達もマルスを見ている
『レセナ様、結婚祝いが完成しましたので、案内します』
マルスが笑顔で言う
『え? 結婚祝い? もう貰ってますけど』
レセナが驚いていると、ビレスト達が驚いている
(どこで何をしていたのですか? 到着後ほとんどキャス号から降りてませんが・・・)
マルス達が案内をして、建物の前に来る
『え! いつの間に・・・』
ビレストが驚いて建物を見上げている
『建物が建て変わっている・・・』
クレオルが目を見開いている
『いつの間に・・・』
グレゼイドが目を見開きながらキョロキョロしている
『マルス様・・・厨房ですか?』
レセナが驚きながらマルスを見ている
『レセナ様、沢山料理を作ってくださいね、こちらが鍵です』
リリシャが鍵を差し出すと、レセナが受け取り嬉しそうな笑顔になる
レセナが嬉しそうに建物に入っていくと、執事がグレゼイドとビレストに事情を説明を始めている
『そうですか・・・お祝いだから、内密に・・・英雄様のやることですから、仕方無いですが・・・』
ビレストが苦笑いしている
『伯母様、驚きましたか?』
メトリシアが嬉しそうに聞く
『驚くに決まっています。 中も確認をさせて欲しいですね』
ビレストがメトリシアを見て言うと、メトリシアが嬉しそうに案内を始めると、ビレストとグレゼイドとクレオルが部屋の中をキョロキョロしている
『入口が1階と2階に有るのは・・・2階が人が出入りして、1階は厨房がメインだからですか?』
ビレストが部屋の中をキョロキョロ見ている
『はい、裏に狭いですが、お風呂も完備してます。 レセナ様もお風呂好きですから』
『部屋の作りはレセナ様の好みなのですか? 良い部屋ですね』
ビレストが微笑みながらメトリシアを見ている
『3階は、休憩出来る部屋などです。 メーレス様の家と同じです』
メトリシアが微笑みながら言う
『メトリシア、メーレス様のはお風呂ですよ、レセナ様は厨房ですよ』
リリシャが微笑みながら見ている
『あ! そうです!! お風呂でした』
メトリシアが満面の笑顔で言うと、ビレストとクレオルが顔を見合せている
(この建て屋が厨房ですか? メーレス様の家は・・・どんな家ですか? 風呂なら・・・これよりも小さい? でも英雄殿なら大きな家ですか? 風呂を強調しているなら・・・風呂なのですか? 建物が大きな風呂なのですか?)
いい匂いがしてくると、ウェンナーセが料理を持ってくる
『もう使っているのですか?』
クレオルが驚いている
『はい、嬉しそうに料理を作ってます。エリーセが魔力補充係りになると思います』
ウェンナーセが苦笑いしている
『ふふふ、レセナ様も楽しそうなら、良いですね』
ビレストが微笑みながら言うと、クレオルが覗きに行くと、マルスも付いていく
『レセナ様使い勝手は良いですか?』
マルスがレセナを見て聞く
『はい! この厨房はクレシア様のお茶会の厨房と似ています。地下の氷室と食料庫も・・・調味料も全部運び込んで貰えて凄く嬉しいです』
レセナが微笑みながら言う
『喜んで貰えて嬉しいです』
リリシャが微笑みながら言うと、クレオル嬉しそうにレセナを見ている
『レセナ様、本格的に使うのは式の後にしませんか? まだまだ準備もありますから・・・料理人達に使い方も教えないといけないです』
マルスが考えながらレセナを見ている
『え! 少し作りたいです・・・少しお腹空いてますよね?』
レセナが迷いながら言うと、アニーが微笑みながらマルスを見ている
『クレオル様との話もしながらにしましょう』
マルスが笑顔で言うと、クレオルがレセナを見ている
『はい、クレオル様、この魔導具は・・・』
レセナが料理をしながら、クレオルと話し始めると、クレオルも嬉しそうに聞きながら見ている
2階の部屋に戻ると、ビレストとグレゼイドとメトリシア達が話し込んでいる
『マルス殿、これだけの屋敷本当に祝いの為に頂いても良いのですか?』
ビレストがマルスを見て聞く
『レセナ様のお祝いですから』
『しかし、この前腕輪と宝剣も頂いています』
『あれ? そうだったかな?』
マルスが考え込んでいる
『マルスですから、作りたかっただけです』
リリシャが微笑みながら言う
『うむ・・・英雄殿だから・・・価値は・・・考えたらダメなのか? フローネ師どうしたら?』
グレゼイドが助けを求めるようにフローネを見ている
『作ってしまったので、もうレセナ様に使って貰えば良いと思います。 入口の警備していれば、賊も入れませんから・・・マルスだからです』
フローネが呆れたように言うと、ビレストが考えている
(作りたかったから? えーと、このランプの価値は・・・全ての部屋に・・・厨房は魔導具の塊ですから・・・作って欲しいと頼んだら、恐らくこの国の価値と同じぐらいですか? 内装は・・・すぐに家具職人を呼び出して・・・この広さなら、お茶会も食事も・・・上の部屋も使いたいですね・・・)