クランドルの温泉 後編
エスカが消えると、ヒストリアが呆然としている
『エスカちゃんとベルダンディー様達が組んでいるなんて・・・天空の城から常に監視されてますね』
リリシャが呟く
『監視したから、2度と天空の城に遊びに行かないかな?』
マルスが空を見て呟く
『ベルダンディー様がキレますよ』
リリシャがヒストリアを抱き締めながら呟く
『そうだね・・・すぐにキレるからね・・・ヒストリアどうするの?』
マルスがリリシャを見ている
『このまま朝まで一緒ですから・・・ふふふ覚悟して貰います』
リリシャがヒストリアの耳元で小声で何か言う
(ヒストリア、逃がしませんよ・・・エミール達には内緒にしなさいね・・・そうしないとお仕置きもしますよ)
『え! かっかっかっかっかっかっ覚悟・・・』
ヒストリアが驚いているとマルスを見て目を背ける
(マルス師匠の裸・・・見れませんけど・・・見たい・・・リリシャ様・・・覚悟って・・・え? どうしたら?)
ヒストリアが服を脱ぐと、恥ずかしそうに手で隠しながら温泉の中で座り込んでいる
『リリシャどうするの?』
マルスが苦笑いしてリリシャを見ている
『仲良く風呂でゆっくりしますから・・・エビリアとクレスタは、別ですけど』
リリシャが微笑みながらヒストリアを見ている
『仲良く?』
『ミリアが時々、エミールの胸が羨ましいと抱き付いたり、メトリシアもね・・・』
リリシャが微笑みながら話し始める
『ヒストリアは?』
マルスがヒストリアを見ている
『え! 何も・・・』
ヒストリアが恥ずかしそうに呟く
『ヒストリアは、ほとんど一緒に入らないですね、メトリシアが時々入って、体型が羨ましいと叫んでいます・・・家の風呂も広くしたいですね』
リリシャが微笑みながら色々話していると、ヒストリアも色々話し始める
『サーリンの強硬手段は、後で叱らないとね』
マルスが苦笑いしている
『エミールかミリアだったら、そんなに文句は言わないでしょうけど・・・先にヒストリアに見付かるなんて・・・マルスが鍵を掛けてないからですね』
リリシャがマルスを見ている
『え! それは・・・いつもの癖で』
マルスが苦笑いする
『ヒストリアは、何のようでしたか?』
『え! レセナ様がマルス様に用が有ると・・・それで呼びに・・・』
『サーリンの様子だと、すでに何か伝えに行ってますね・・・』
リリシャが微笑みながら考えている
『サーリンも危険だね』
マルスが呟く
『それは・・・マルス様の子供が早く欲しいと言っているから・・・メリカちゃん達も同じことを』
ヒストリアが赤くなりながら呟く
『帰ったらクエリスさんから叱って貰うか』
マルスが呟くと、リリシャとヒストリアが頷いている
翌朝目を覚ますと、ヒストリアとリリシャがマルスの両脇で寝ている
『マルスおはよう』
リリシャがマルスが起きたのを気が付く
『リリシャおはよう』
マルスがリリシャを見ると、リリシャがマルスと口付けをすると、ヒストリアが目を覚まして、恥ずかしそうにしている
『ヒストリアおはよう』
マルスがヒストリアを見ている
『まるちゅ師匠おはようございます・・・』
ヒストリアが恥ずかしそうに言う
マルスが部屋に戻ると、リリシャがヒストリアの服を魔法で乾かして、ヒストリアが服を着る
『もしかして・・・最初から乾かして貰えば・・・』
ヒストリアが呟く
『共犯ですよ・・・内緒です』
リリシャが微笑みながらヒストリアを見ている
『そうですけど・・・』
ヒストリアが真っ赤になってから、慌てている
(夫人だから良いですよね? あーーーーー バレたらメトリシアが怖いです!! 全員怖いです!!)
マルスとリリシャとヒストリアが食事が用意されている部屋に向かう
『ヒストリア、体調はもう良いですか? 湯あたりなんて、鍛練がなってませんね』
ケニスがヒストリアを見ている
『え! 大丈夫です・・・』
ヒストリアが驚きながらケニスを見ている
『何か有りましたか?』
ケニスが不思議そうに見ていると、ヒストリアも席に座り、食事を食べている
マルス達はキャス号に乗り込む
『マルス様、気を付けてオテリオス王国へ』
ハルドが笑顔で言う
『帰ったらクエリスさんにちょっと相談が有ると伝えて下さいね』
マルスがハルドを見て言う
『え! 畏まりました』
ハルドが苦笑いしていると、キャスが上昇していくのをハルドが苦笑いしながら見送っている
(クエリスさんに・・・サーリンちゃん怒られそうだな・・・王妃様に相談しておくか・・・)
オテリオス王国の王都が見えてくると、キャス号が降下していく
『英雄様、王城の裏にどうぞ』
門番の笑顔で言うと、キャス号が王城の裏に飛んでいき着陸する
マルス達がキャス号から降りていくと、クレオルが出迎えに出てくる
『英雄様御来訪歓迎します』
クレオルが笑顔で言う
『クレオル様』
レセナがキャス号から降りてくる
『レセナ様!! 歓迎します』
クレオルが満面の笑顔でレセナの方に歩いていくと、侍女や騎士が微笑みながら見ている
『クレオル様、あの建物は崩れかかってますね』
マルスが倉庫のような建物を見ている
『え! あの建物は、倉庫ですが、建て替えの準備をしています』
クレオルが説明をしていると、リリシャがニヤリとしている
『メトリシア、挨拶は先にしてこようね』
マルスが笑顔で言う
『はい! マルス師匠』
メトリシアも建物を見て笑顔で言う
『クレオル王太子殿下、この度は御結婚お祝い致します』
メーレシアが微笑みながら言う
『オルセント王国を代表して、お祝いを申し上げます』
セクラも微笑みながら言う
『え! メーレシア様、セクラ様、御来訪感謝します』
クレオルが驚きながら頭を下げている
クレオルの案内で部屋に入る
『レセナ様、早く到着嬉しく思います』
ビレストがレセナを見て嬉しそうに言う
『お義母様不束者ですが、よろしくお願いします』
レセナが微笑みながら言う
『英雄殿、北の国々から祝いの品や外交の使者が引っ切り無しに来ます』
グレゼイドが説明をしている