王都からアーメルドへ
数日間王都でゆっくりしてから、キャス号に乗り込み始める
『マルス様、準備できました』
メーレシアとルシエラが荷物を持ってくると、サーリンとプリエナが馬車から荷物を運ぶのを手伝っている
『メーレシア様、ルシエラさん、キャス号にようこそ』
マルスが微笑みながらメーレシアを見ている
『はい!マルス様と出掛けられるのは、すごく楽しみでした!!』
メーレシアが嬉しそうに言う
『サーリン、プリエナ、厨房の方は頼んだよ』
マルスが荷物を運んでいる、サーリンとプリエナを見ている
『はい! マルス様、こんな機会を与えてくれて、本当に感謝しています』
サーリンが満面の笑顔で言うと、プリエナが緊張したように頷く
『サーリンちゃん、プリエナちゃん仲良くして下さいね』
メーレシアが微笑みながらサーリンとプリエナを見ている
『はい、メーレシア様、宜しくお願いします』
サーリンが頭を下げながら言うと、プリエナも頭を下げている
馬車が到着して、ヘルトと騎士団長が降りてくる
『メトリシアは?』
ヘルトが周囲を見てからマルスの元に来る
『オリス、メトリシア探してきて』
マルスがオリスに言うと、オリスがキャス号に入っていく
『結婚式には早いが、少し飛び回るのか? 後で迎えに来てほしい』
ヘルトがマルスを見ている
『アーメルドに寄ってから、温泉に向かい、オテリオス王国に向かって・・・レセナ様のお兄さんを迎えに行くから、ついでに寄るね』
マルスが考えながら言う
『リベリアの英雄だから、仕方無いが・・・王太子も喜んでいるだろう』
ヘルトが微笑みながら言うと、オリスがメトリシア達を連れて戻ってくる
『ヘルト御兄様何か用ですか?』
メトリシアがヘルトを見てから騎士団長を見ている
『親書だ、伯母様に迷惑を掛けないでくれ』
『一言余計です!!』
『余り余計な寄り道をしたら、また屋敷に謹慎だぞ』
『御兄様に言われたくないです!! クレシア御姉様に言い付けます』
メトリシアが睨んでいる
『ヘルト王太子殿下、お見送り感謝致します』
レセナが微笑みながら言う
『レセナ様、幸せになって下さい』
ヘルトが微笑みながら言う
『この屋敷が故郷の様に感じますから、訪問の際は、また泊まりたいと思ってます』
『国王陛下に伝えておきますが、こちらはマルス様の屋敷ですが・・・』
『はい、居候楽しかったです』
レセナが笑いながら言う
『いつの間にかマルス師匠に全部押し付けてヘルト御兄様は何を考えてますか!!』
メトリシアが笑顔でヘルトを見ている
『仕方無いだろう!! 国外から王族の訪問はほとんど無かったから! 何ヵ国も同時なんて無かったのに、リベリアの英雄様が飛び回るから増えただろ!』
『全部マルス師匠が絡んでます』
メトリシアをマルスを見る
『メトリシアが喧嘩を買うからだよね』
『え! 買いましたけど・・・』
メトリシアが苦笑いしていると、メリアが笑っている
『アーセル師達と英雄騎士隊とヒストリア隊合わせて15人は護衛の為にクランドル町に先に向かわせている、オテリオス王国まで同行させて欲しい』
ヘルトがマルスを見て言う
『面倒事は押し付けるからね』
『アーセル師ならマルス殿達と仲が良いから助かる・・・』
ヘルトが呟くと、騎士団長を見ている
『騎士団が情けない』
メトリシアが騎士団長を見て笑っている
『早く副団長の代わりを決めて欲しい』
『え! それは・・・誰も成りたがらないから・・・英雄騎士隊も誰も・・・どうにかして欲しい・・・』
騎士団長が慌てている
『御父様・・・情けない』
ヒストリアが呟く
『ヒストリアーーーーー』
騎士団長が驚いて叫び、涙目で落ち込み始めると、ヘルト達が爆笑している
(トドメを・・・ヒストリアの一言が一番効くな)
キャス号が上昇していくと、南に向かって飛んで行き、オルセント号が付いてくる。アーメルドが見えてくると、降下して城門に近付く
『造船所に向かいます』
ヒストリアが大声で言う
『使いを出しておきます』
門番が笑顔で手を振っていると、キャス号とオルセント号がゆっくり造船所に飛んでいく
マルス達がキャス号から降りる
『木材が有りますね』
リリシャが嬉しそうに見ている
『どの大きさにしましょうか?』
エミールが考えながら呟く
『大型船?』
ミリアが考えている
『ミーレスの領地用の船でも作ろうかな?』マルスが笑みを浮かべている
『必要ですね! マルス作りましょう』
リリシャが笑顔で言う
『マルス!! ウンディーネ号で暇潰ししているよ』
キリシアが笑顔で言うと、レティナ達を連れて歩いていき、マルス達が木材の形を変え始めている
アルクオドールとルキアとリーネが馬車から降りてくる
『マルス様やっぱり船を作ってます』
ルキアが船の骨組みを見て呟く
『木材足りるかな?』
アルクオドールがマルス達を見て呟く
『え? レセナ様?』
ルキアが骨組みを作っているのを見ているレセナを見て驚いている
『あ! ルキアちゃん、お久し振りですね』
レセナが振り返りルキアを見て言う
『レセナ王女様来訪歓迎します』
アルクオドールが頭を下げながら言う
『アルクオドール様、ルキア様お久し振りです』
メーレシアが微笑みながら言うと、セクラも見ている
『メーレシア様、セクラ様来訪を歓迎します。 何か御用でも有りますか?』
アルクオドールが驚いている
『レセナ様を送りに行く前に、温泉に向かうと言ってます。 寄り道です』
メリアが微笑みながら説明している
『マルス様だから良いですが・・・歓迎の食事会を用意します』
アルクオドールが微笑みながら言う
『宴は遠慮したいです』
『いつもの食堂を貸し切りにして貰います。 マルス様達ですから』
アルクオドールがマルス達を見て呟く
『いつも通りですね、商会の方も確認に行きたいと思います。メーレシア様とセクラ様に遊覧の体験をお願いします』
メリアが微笑みながら言う
『案内します。護衛もすぐに用意します』
ルキアが微笑みながら言う