表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第22章 平和な日々?
1304/1407

セクラの来訪

迷宮探索をしながら、数ヶ月が過ぎる

『我が主、オルセント号が飛んできたぞ』

シリウスがマルスを見ている

『オルセント号が? セクラ様かな?』

マルスが呟き、外に出ると、オルセント号が近付いてくるのが見える。マルスは工房に向かい、リリシャ達を連れて、発着場に向かう


『あ! お兄ちゃん』

『レティナ、セクラ様達はまだ降りてきてないの』

マルスが空を見上げて聞く

『シルフィードちゃんが居たから、着陸出来なかったみたい』

レティナが浮き上がる、シルフィード号を見ている

『もしかして、ぶつかったの?』

『その前に止まったよ』

レティナが笑顔で言うと、セクラ達がオルセント号から降りてきて、マルス達の方に走ってくる


『マルス様ーーーーー結婚は本当ですか!!』

セクラが大声で叫びながらマルスの元に来ると、ルーセントが苦笑いしている

『はい、リリシャと』

『マルス様ーーーー第10夫人も』

セクラがマルスの顔を見詰めている

『レティナが、勝手に言っているよ』

マルスが苦笑いしている

『お兄ちゃんの第10夫人で良いの?』

『レティナちゃん!! 嬉しいです!! レティナちゃん!!』

セクラが満面の笑顔でレティナを見ている

『第8夫人で嫌がっている、メトリシア様と大違いです』

レティナが満面の笑顔でマルスを見ている

『拒否権は無いの?』

『お兄ちゃんに拒否権は・・・・無いです!! リリシャお姉ちゃんが許してますから』

『リリシャ様、良いですか?』

セクラがリリシャを見ている

『セクラ様が色々後始末してくれれば、良いですね』

リリシャが微笑みながら言う

『はい! リリシャ様』

『様? 姉妹のような関係ですね』

『え! リリシャ御姉様にした方が良いですか?』

『沢山の家族が出来て嬉しいですね』

『はい! リリシャ御姉様・・・私の部屋欲しいです・・・狭くても良いので・・・狭い部屋の方がマルス様が来てくれたら・・・くっついて居られます・・・エヘヘ・・・』

セクラが嬉しそうに笑みを浮かべている

『セクラ様、声に出てます!! 師匠ーーーどうにかしてください!! リベリアに住む気になってます』

ルーセントが慌てて叫んでいる

『ルーセントは黙ってなさい』

『セクラ様!! いい加減にしてください!! 国王陛下の代理で訪問ですから、リベリアに居られません』

『マルス様が優先です!! 御母様からの訪問の許可も取ってます』

『セクラ様!! 先に用事を済ませてからにしてください!! 大体オテリオス王国の婚儀に参列が目的ですから、沢山の人と会談をする必要も有ります』

ルーセントが必死にセクラと口論をしている


マルス達は屋敷に戻ると、ウイントレスとウルストとイーレシアが待っている

『ウイントレス来ていたの?』

マルスがウイントレスを見て言う

『発着場に向かうよりも、ここで待っていた方が、良いからな! 相手が相手だから』

ウイントレスがセクラを見てから言う

『マルス様、本当に出迎えに行かなくて良かったのですか? 1国の代表が訪問ですから・・・礼を欠くと思いますが・・・』

イーレシアが不安そうに言うと、ウルストが苦笑いしている

『はい! マルス様の第10夫人です!! 挨拶よりもマルス様の近くに居たいですから』

セクラが満面の笑顔で言う

『は? 第10夫人?』

ウイントレスが苦笑いしている

『レティナが決めただけだから』

マルスが苦笑いしている

『レティナちゃんが? リリシャ殿、許しているのですか?』

ウイントレスがリリシャを見ている

『妹達になりました』

『それなら良いが・・・因みにメトリシア様は第2夫人ですか?』

『メトリシアは、第8夫人です。第2夫人はエミールですから』

『エミール殿が・・・一番弟子だから仕方無いか・・・第8夫人とは・・・何故だ?』

ウイントレスが考え込んでいる

『この子達ですよ』

フローネが微笑みながらウイントレスに説明を始める


『決め方が、レティナちゃん次第か・・・平和的だな』

ウイントレスが頷きながら呟くと、ウルストとイーレシアが顔を見合わせている

(え! マルス様にも拒否権が無い? まだまだ増えそうだが・・・メトリシア様が納得してないのでは? 王女様が3人・・・4人か・・・ここに住まれたら、護衛をつけないと・・・大変な事しか思い浮かばない)


庭にテーブルを並べて、食事の準備をしていると、キリシア達が帰ってくる

『キリシア御姉様、帰りなさい』

セクラが満面の笑顔で出迎える

『え! セクラ様? 何故?』

キリシアが驚いている

『マルス様の御姉様ですから、御姉様です』

セクラが満面の笑顔でキリシアを見ている

『え! 御姉様は嫌だから・・・今まで通りで』

キリシアが慌てている

『マルス様の第10夫人ですから、御姉様と呼ばせて下さい』

セクラが満面の笑顔で言う

『えーーーーーーー!! セクラ様!! 第10夫人で良いのですか!!』

メトリシアが大声で叫ぶと、ケニスが笑っている

『嬉しいです!!』

『一緒にヒストリアとカミラとソリナを除外しましょう!!』

『マルス様の近くに居られるなら、嬉しいです。ヒストリア御姉様も仲良くして下さいね』

セクラが満面の笑顔で言う

『え! おねえさま? ・・・少し嬉しい』

ヒストリアが赤くなりながら呟く

『ヒストリア御姉様、これからの生活が楽しみです』

セクラが満面の笑顔で言う

『え!! セクラ様が・・・ヒストリアと仲良く・・・反対しないなんて・・・』

メトリシアががっかりしながら呟く

『マルス様の近くに居られて嬉しいですから』

『セクラ様だった・・・マルス師匠贔屓のセクラ様だった・・・誰も味方がいない・・・』

メトリシアがうつ向きながら呟く

『はぁーーー本当に手が掛かるのですから』

ケニスがメトリシアを見ながら呟くと、キリシア達が笑っている

『ケニスーーーー何とかしてよーーーー』

メトリシアがケニスに抱きつきながら叫んでいる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ