食事会とリリシャ 後編
メトリシアが泣き止むのを待っている
『レティナちゃん、第9夫人に立候補します』
メーレシアが笑顔で言う
『え!メーレシア様も』
レティナが驚いている
『はい! セクラ様にも伝えないと・・・セクラ様より上にいないと』
メーレシアが笑顔でレティナを見ている
『ふふふ、面白いですね』
王妃が笑みを浮かべている
『拒否権は無いの?』
マルスが苦笑いしてレティナを見ている
『お兄ちゃんには、拒否権は無いです!! 責任取って下さい!!』
レティナが笑顔で言うと、ナディアが微笑みながらマルスを見ている
『レティナちゃん、側室になりますね』
ナディアが微笑みながらレティナを見ている
『ナディア先生も!!』
レティナが驚いている
『え! まさか・・・本気で話していたのですか?』
リシリアが驚いている
『どうしたの?リシリアお姉ちゃん』
レティナが笑顔で見ている
『本気だったの・・・』
リシリアが真っ赤になっている
(冗談と思ってました・・・今更冗談と言えません・・・どうしたら?)
『ふふふ、収拾つかなくなりますね』
王妃がレティナを見ている
『締め切ります』
レティナが笑顔で言う
『最後にセクラ様も入れておいてくださいね』
『はーい!! 第10夫人です』
レティナが笑顔で言う
『御祝いのケーキです』
レセナが大きなケーキを運んでくる
『大きなケーキ作ったのは・・・知っていたのですね』
アニーが驚いている
『レティナちゃんに相談されました。 結婚式が楽しみです』
レセナが微笑みながら言う
『そうですね・・・まさか第8夫人まで落とされるなんて・・・ヘルトどう思いますか?』
『仕方ないと思います・・・王女が3人・・・先に降りた者勝ちです・・・』
ヘルトが苦笑いしている
『仕方ないですね、元々マルス様がリリシャ様と仲良かったですから』
クレシアが微笑みながらマルスを見ている
『結婚式はどこでやりますか? 式場ですか?』
『お兄ちゃんどうするの?』
レティナがマルスを見ている
『え! 決まってないよ』
『リリシャお姉ちゃんは?』
『え! 冒険者ですから、家族だけで食事会で良いですね』
リリシャが慌てて言う
『ホビッツ号ですれば良いですね』
アニーが微笑みながら言う
『飛空艇ですか? 今はどこに行っているのですか?』
王妃が疑問そうに言う
『ミラージュで隠れています』
マルスが笑顔で説明する
『え!! 見えないだけ? 』
王妃が驚いている
(天空の城も消えていますから、可能なのですか?)
『見えなくなる? それって奇襲し放題・・・』
ヘルトが空を見上げていると、キャス号がミラージュを解除して姿を現す
『こんな近くでも見えてなかったのですね』
クレシアがキャス号を見ている
『騒がれたくない時隠れていてくれれば良いよね』
マルスが軽く言う
『マルスだからですね』
フローネが苦笑いしている
『英雄殿ですから仕方ないですね・・・後で騎士団長に伝えておきます』
王妃が見上げながら呟く
(見えなかったら、イキナリ近付いて吹き飛ばせるのですか? 益々自由に飛び回りそうですね・・・何隻王都に来ているか解らないですから・・・在宅か解らなくなります)
食事会が終わると、それぞれ帰っていく
『リリシャ様、マルス様女の子が生まれたら、マキリクの許嫁になって欲しいです』
クレシアがマキリクを抱きながら言う
『え! まだ早いです』
マルスが慌てている
『そうですか? 先に約束しておかないと、取り合いになりそうです・・・次々と子供が生まれそうですから』
クレシアが微笑みながら言うと、ヘルトが考えながらレセナを見ている
『そうですわ! 取り合いですわ』
アリシアが笑顔で言う
『はい、取り合いです』
レセナが笑顔でマルスを見ている
『第一子は特にクライドルト王国として、絶対に譲れません』
クレシアが微笑みながら言う
『そうだな・・・他国に行かれたら、マルス殿達も離れたくないだろ』
ヘルトが考えながら呟く
『ふふふ、他国に嫁がせるなら、全員養女にしてからにしますよ・・・生まれたら沢山遊ばせて下さい』
王妃が嬉しそうに微笑んでいる
『王族は面倒だから』
『赤ちゃんの時から仲良くしておきますよ』
王妃が嬉しそうに言う
『はい、御母様、マルス殿が屋敷に来たら、遊びに来ましょう』
クレシアが微笑みながら王妃を見ていると、ヘルトが慌ててクレシアを見ている
『良いですね、屋敷よりも遊びに行きましょうね』
『はい、英雄殿の護衛付きですから』
『ふふふ、良い約束ですね』
王妃が笑っていると、ヘルトが苦笑いしている
(そのための約束か? 異論は言えないからどうしたら・・・何も言わない方が良いのか?)
『マルス師匠ーーーー何で第8なのですか?』
メトリシアが涙目でマルスの方にやってくると、エミールとミリアが微笑みながら付いてくる
『え!レティナが決めただけだから』
『ミリアも!! エミール御姉様もズルいです!! 知っていて、先に降りるなんて!!』
『え? 最初から決めていましたよ』
エミールが微笑みながら言う
『リリシャ師匠とマルス師匠の仲はもう何年も続いていますから・・・第3夫人で十分です』
ミリアが笑顔で言う
『ズルいーーーー ミリアのズル!!』
『はぁーーー先に言っていたでしょう・・・早く側室に立候補しなさいと』
『御母様ーーーーー 何とかしてください』
『いくら何でも言えませんね・・・メトリシアの姉弟子達ですよね』
『ヒストリアもズルい』
『ヒストリアは決めましたね・・・騎士団長がなんて言うでしょう? メトリシアの後に言ってますから、問題はメトリシアですね』
『騎士団長に反対させて、ヒストリアを追い落とします!!』
『騎士団長がヒストリアに文句を? 面白そうですね』
王妃が笑っている
『騎士団長が反対したら・・・あれ?この数年ヒストリア騎士団長に見捨てられてますから、文句も言えません』
エミールが笑顔で王妃を見ている
『え! 全然ヒストリアに興味を持ってない・・・御母様ーーー何とかーーー』
『メトリシア、頑張りなさいね! ふふふ、なんて顔をするか・・・楽しみですね』
王妃が笑いながら呟いている