食事会とリリシャ 中編
王妃も当然の様に席に座り、料理を食べ始めると、グラベル達が気にしながら、離れた所で料理を食べている
『御母様、こちらはビックバイソンのステーキです。レティナちゃん達の狩りの成果です』
クレシアが微笑みながら運んでくる
『美味しそうですね』
『ソースは何にしますか? 10か国の味から選べます』
クレシアが微笑みながら説明を始めると、王妃がソースの皿を並べて、順番につけて食べている
レティナ達がマルスの方にくる
『エミールお姉ちゃん、本当に第2夫人で良いの?』
レティナが笑顔で言うと、みんな一斉にエミールを見ている
『第2夫人で良いですよ』
エミールが笑顔で言うと、メーレシアとメトリシアが驚いている
『ミリアお姉ちゃん、第3夫人で良いの?』
『レティナちゃん、第3夫人です』
ミリアが笑顔で言う
『マルス師匠どういう事ですか!!』
メトリシアが大声をあげて、マルスを睨んでいる
『え! 何? レティナ!!』
マルスが慌ててレティナを見ている
『メリアお姉ちゃんは、側室で良いのですか?』
『はい! 勿論です』
メリアが微笑みながらレティナを見ている
『えーと、メトリシア様は?』
『勿論正妻です!!』
メトリシアが大声で宣言する
『リリシャお姉ちゃんも』
『え! えーと・・・レティナちゃん』
リリシャが真っ赤になっていると、ルシアナがリリシャを見ている
『ヒストリアお姉ちゃんは?』
レティナがヒストリアを見ていると、ヒストリアが驚いてキョロキョロしている
『え! えーと・・・マルス師匠は偉大な師匠です・・・そのーーー尊敬してます・・・夫人なんて・・・どうしたら? 』
『第4夫人? 第2側室?』
レティナが笑顔でヒストリアを見ている
『え! えーと・・・ふじんで・・・あぁーーーーーーー』
ヒストリアが真っ赤になってうつ向いている
(言っちゃった!! どうしましょう? マルス師匠ーーーー 顔を見れない!! どうしよう? どうしたら? どうしましょう? あぁーーーーーーー)
『ふふふ、面白そうですね! レティナちゃん』
王妃が微笑みながらレティナを見ている
『アニーお姉ちゃんはどうするの?』
レティナがアニーを見ている
『側室で良いですよ』
アニーが微笑みながら言う
『側室で良いですね』
ケニスが微笑みながら言う
『あ!! アニーとケニスまで』
キリシアが笑いながら言う
『エビリアお姉ちゃんとクレスタお姉ちゃんは?』
『え! どうしよう? クレスタ』
『え! どうしたら? エビリア』
クレスタとエビリアが顔を見合わせている
『側室?』
『側室? 自由ですよね?』
『あ!! エビリアお姉ちゃんとクレスタお姉ちゃんは側室です!ーリシリアお姉ちゃんは?』
『え! マルス師匠・・・第5夫人で』
リシリアが笑顔で言う
(冗談ですから大丈夫です)
『お姉ちゃんが増えた!!』
レティナが笑顔で言うと、全員リシリアを見ている
『リシリアまでマルスの・・・大変ですね』
フローネが少し呆れ気味に呟く
『カミラお姉ちゃんとソリナお姉ちゃんは?』
『え! マルス師匠・・・夫人で』
カミラが赤くなりながら呟く
『カミラが夫人なら夫人です』
ソリナが微笑みながら言う
『エレーヌお姉ちゃんはどうします?』
『え! そうですね・・・側室で』
エレーヌが微笑みながら言う
『お兄ちゃん、凄いーーー一気に7人の夫人と側室が6人になってますーーーエリカお姉ちゃんは?』
『え! 側室で・・・』
エリカが呟く
『凄いーーーーお姉ちゃんが一杯です』
レティナが笑顔で言う
『レティナちゃん、面白いですね・・・リリシャ様とメトリシアのどちらが第1夫人なのですか?』
王妃が微笑みながらレティナを見ていると、クレシア達がマルスを見ている
『え!レティナ、拒否権は無いの?』
『え? 嫌なの? 嫌いなの?』
『え! 家族だから』
『家族になるなら、良いよね?』
レティナが笑顔でマルスを見ている
『結婚はまだ・・・』
マルスが苦笑いしている
『えーーーーーリリシャお姉ちゃん!! マルスお兄ちゃんからホビッツ号で起きた時に何か言われなかった? 』
レティナが満面の笑顔でリリシャを見ていると、全員リリシャを見ている
『え? 何? 一生涯一緒に居てくれる・・・家族だから当たり前ですよね? あれ? 魔法教えて貰ってません!!マルス!!』
リリシャがマルスを慌ててみている
『え? えーーーーーーーー!』
メトリシアが大声をあげると、全員リリシャを見ている
『ミリアお姉ちゃん、詳しく言ってよ』
レティナが満面の笑顔でミリアを見ている
『え! えーと・・・マルス師匠がリリシャ師匠に・・・何が起きるか解らないけど、これからも一生涯一緒に居てくれるかな・・・って言ってました』
ミリアが慌てて言うと、全員ミリアを見ている
『家族だから当たり前です』
リリシャが笑顔で言うと、王妃がリリシャを見て頭を押さえている
(マルス様が言った言葉を意味を解ってないのですか? マルス様が鈍感で奥手と思ってましたが・・・リリシャ様も・・・肝心な所で意味が解ってないのですか?)
『リリシャ・・・意味をしっかり考えなさい』
フローネが苦笑いしてリリシャを見ている
『リリシャ・・・マルスが言ったのに、解ってないなんて・・・』
キリシアが苦笑いしている
『マルス師匠も師匠ですけど、リリシャ師匠も』
エミールがリリシャを見ている
『え? 何ですか? 家族だから・・・一生涯? ・・・え! えーと・・・・』
リリシャが考え始めて真っ赤になってマルスを見ている
『リリシャお姉ちゃん!! 返事をここで言って下さい!! もぅーーー お兄ちゃんもお兄ちゃんなんだから』
レティナが満面の笑顔でマルスを見ている
『マルス、えーと・・・意味は・・・有っているの?』
リリシャが真っ赤になりながら呟くと、全員マルスを見ている
(マルスーーーーー言うなら、もっと雰囲気を考えて!! 寝起きで言うことで無いです!! マルス・・・どうしたら? ミリアもしっかり聞いていたなら、もっと早く教えなさい!! レティナちゃんも・・・みんなの前で言ったら恥ずかしいでしょ!)
『そのまんま・・・』
マルスが緊張したように呟く
『え? ・・・勿論、こちらこそお願いします・・・マルス』
リリシャが真っ赤になりながらマルスを見ている
『リリシャお姉ちゃん!!』
レティナが満面の笑顔でリリシャを見ている
『これで全員妹だね』
キリシアが笑っている
『キリシアお姉ちゃんは、どうするの?』
『え? マルスは弟だよ!! これでみんな家族!!』
『夫人と側室は?』
『ん? マルスの? 弟と結婚はしないよ』
キリシアが笑顔で言うと、みんなキリシアを見ている
『マルス師匠・・・』
メトリシアが泣きそうになっている
『だから先に諦めなさいと言ったのに』
王妃がメトリシアを見ている
『え? 御母様ーーーーーー』
メトリシアが涙を流し始めると、みんなメトリシアを見てから、レティナを見ている
『メトリシア様は第8夫人?』
『第8・・・レティナちゃーーーーーーー』
メトリシアが泣きながらレティナを見ている




