7話 特訓結果と迷宮探索
迷宮3層に降りて少し探索するとワーム3匹と遭遇した
キリシアが私がいくと言い突撃する
次々と突いて反撃も許さず黒い煙を上げながら、消えていき結晶が残る
『楽勝』
キリシアが笑みを見せながら魔石を拾う
『下の階層に行く?』
『そうだね』
キリシアが頷きながら言うとリリシャも同意する
地図を見ながら4層に向かう
4層への階段を降りて5層への階段に向かう途中、脇道を覗くとワームがいるのを発見した。リリシャがアクアカッターを発動すると一撃で黒い煙になって結晶が残る
『倒した』
と言いながら微笑む
『ワームじゃぁ相手にならないね』
キリシアとリリシャは頷く
『特訓の成果だね』
『ゼタルさんに感謝しないとね』
ゼタルのニヤリとする顔を思い出しながら3人で笑う
5層に降りて探索しているとスローグ2匹を発見する。キリシアは突撃する。リリシャもファイヤーアローを発動する
ファイヤーアローが命中してスローグが黒い煙になって結晶になる。もう一匹もキリシアの槍に串刺しになって黒い煙になって結晶になっていた
『7層まで行く?』
キリシアとリリシャは同意して歩きだす
6層に降りて7層への階段に向かうとスローグが10匹、うじゃうじゃとしているところに遭遇する
『マルス一緒に魔法使おう』
リリシャは魔力集中をして
『ファイヤーストリーム』
同時に発動する2つの炎の竜巻がスローグを巻き上げていく、炎の柱が消えた後には、焼き付くされて魔石しか残ってなかった
『大群もリリシャとマルスがいれば楽勝だね』
キリシアは笑みを浮かべながら魔石を拾いに行く
7層に降りて少し探索するとショウブグが転がりながら現れた
キリシアは槍で突くが弾かれてしまう。マルスは剣を振るが効果がない
『固い』
キリシアが呟きながら次々と突く、カンカンと甲高い音が響くだけで効果がない。ショウブグが横に倒れ、丸い状態から腹を見せながら動こうとする。その腹に槍が突き刺さる。そこから黒い煙がでる。キリシアは何回も突き刺す。そして動かなくなり黒い煙になって結晶が残る
『外は固くて、腹を攻撃しないと倒せない』
苦笑いしながらキリシアが言う
『動きが止まり変形するまで待つしかないかな?』
『そうだね』
キリシアが同意するとリリシャも頷く
通路を覗くとショウブグを4匹発見する
リリシャはファイヤーストリームを放つ。炎の柱が消えていくが、丸まっていたショウブグが2匹、そのまま転がりながら近づいてくる。マルスは、横からスモールファイヤーを放って橫に倒し、変形した所で腹を切り裂く。もう一匹はキリシアが槍でトドメを刺していた
『魔法でも倒しきれないなんて』
『腹を攻撃するしか無いね』
リリシャの嘆きにキリシアが魔石を拾いながら答える
しばらくショウブグを倒しながら探索して帰ることにした。
キルドに入った所で、キリシアが大柄の男にぶつかる、
キリシアは、『あ!ごめん』って謝り通りすぎようとすると
大柄の男は『小娘が遊びにくる所じゃねーよ』
とバカにしたような笑みを浮かべる
無視してカウンターに向かうと後ろから掴みかかってくる。
『あー!聞こえてねーのか糞娘!テメーみたいな奴がくる場所じゃねーんだよ』
キリシアが蹴ろうとした時、ヘザーネが止めにはいった。
『ギルド内でイザゴザは禁止です。ギルド資格停止しますよ』
それを聞いた大柄の男は舌打ちして外に出ていく
『ヘザーネさんありがとうございます』
カウンターで買い取りをお願いする。キリシアは少し不満そうな顔でいる
『袋の魔石を確認したのですが、魔石の大きさが少し大きくなっていますね。もしかして7層に行きましたか?』
『解るんですか?』
『魔石の大きさが違うので、一個銅貨20枚になります。小さい魔石が16個とこっちの魔石は18個で銀貨5枚と銅貨20枚になります。』
カウンターに硬貨が並べられていくのを見て、キリシアは少し微笑む
ギルドを出るとそこには、大柄の男と仲間らしい男が4人立っていた。その男たちがこちらを見ると
『クソガキ共の遊び場じゃねーんだよ』
薄ら笑いを浮かべながらこっちにくる、周りの冒険者は笑みを浮かべながら見物している
『クソガキ逃げれねーよ』
キリシアに掴みかかる。しかしキリシアはかわす。動きを見た大柄の男はキリシアに殴りかかる。キリシアは見切りかわし続ける
『このーちょこまかとしやがってー!!』
男がリリシャに掴みかかる、リリシャもかわして後退する
『反撃しても文句無いわね』
キリシアはそう言いながら睨む
『クソガキが生意気な!!』
キリシアの後ろから男が飛びかかるが、かわしながら顔面を殴り、男はそこで白目を剥く。大柄の男もキリシアに殴りかかるが、かわして股間を蹴り上げる。踞った男の背中を踏み台に、リリシャに襲いかかった男を蹴り飛ばす。残りの2人は剣を抜きリリシャに襲いかかる。かわしながら腕を掴み壁に投げ飛ばす。もう一人はキリシアが顔面を殴り白目をむいて倒れていた
『図体と態度だけデカイ頭の悪いハゲ、もう視界に入るな!!!』
キリシアは見下ろしながら笑みを浮かべ言うと宿屋へ歩きだす
周りの冒険者は驚き、動けずにいた。ゼタルは笑いながら
『俺と互角にやりあえる奴らに喧嘩売るバカはこうなる事を覚えておけ』
一言言って笑いながらギルドに戻っていく
『え!!!』冒険者達はゼタルの背中を見てフリーズしながら苦笑する