レティナ達の帰還
数日間マルスは魔導具などを作っている
『お兄ちゃんただいま』
レティナが笑顔でマルスの元にくる
『レティナお帰り』
『お兄ちゃん!!大物捕まえたよ』
レティナが笑顔で言うと、マルスの手を引っ張っていく
マルスが馬車の元に向かうと、馬車に大きなビックバイソンが乗っけられている
『大きいね・・・あれは?』
マルスが後ろにいる村人達を見ている
『あのね! 狼とベアも沢山捕まえたから持ってきて貰ったの』
レティナが笑顔で引っ張っていくと、狼やバッファローやベアを見て回っている
『多いけど、解体屋に持っていかないと・・・あ! 解体屋知らない』
マルスが考えながら呟く
『え! どうするの?』
レティナが驚いている
『オイゲルに紹介して貰おう』
マルスが笑顔で言うと、リリシャ達が笑っている
マルスとリリシャとエミールとミリアとエレーヌがレティナ達と一緒に冒険者ギルドに向かうと、冒険者や住民が遠目にみている
『オイゲルさんは?』
レティナが冒険者ギルドに入って職員を見ている
『え! 少々お待ちください』
職員がレティナを見てからマルスを見て奥に行くと、オイゲルが出てくる
『依頼が終わったのですね、依頼書を見せて下さい』
オイゲルがレティナを見ている
『これです。解体屋に持っていきたい』
レティナが笑顔で言うと、オイゲルと職員が表に向かい、馬車を見て青ざめている
『やっぱり反則だな・・・すぐに解体屋に・・・解体出来るのか?』
オイゲルが苦笑いして、職員に指示してから、村人と話している
(え! 1日でこの魔物を!! それも全部一撃・・・人が勝てるわけ無いだろう・・・依頼はビックバイソンだけだが・・・ベアは別の依頼にしても・・・)
『レティナさん、相談が・・・依頼は達成したが、その他の魔物も別の依頼として、処理も出来ます。 どうしますか?』
オイゲルが説明を始める
『ナディア先生どうしよう』
レティナがナディアを見ている
『雑魚ですから、肉貰えれば良いです。資金に困ってませんから』
ナディアが微笑みながらマルスを見ている
『肉だからね・・・多すぎるけどね』
マルスが苦笑いしている
『ビックバイソンだけで良いのですか?』
オイゲルが驚いている
『ここまで運んでくれたから、それで良いよ』
マルスが笑顔で言う
『早く食事会の準備しよう』
レティナが笑顔で言うと、エミールが微笑みながらレティナを見ている
職員の案内で肉屋に到着すると、職員とマルス達が中に入る
『大物でも取れたのか?』
主人が笑顔で職員を見ている
『すぐに解体を・・・費用は買い取り部位でお願いします・・・多いですからなるべく多くやって下さい』
職員が苦笑いしている
『そうか!! 任せろ!! 大物なら喜んでやってやる』
主人が笑顔で言う
『どこに運び込む?』
マルスが笑顔で聞くと、主人が解体場に案内してくれ、エミール達がビックバイソン等を浮かせて運び込んでいる
『は? 浮いている・・・』
主人が驚いて目を見開いている
『あははは・・・』
冒険者ギルドの職員がから笑いしている
『早く解体してね、明日は食事会だから』
マルスが笑顔で言う
『は? 解体・・・するが・・・デカすぎる』
主人が大声を上げてマルスを見ている
『マルス師匠、これは何処ですか?』
エミールがベアを浮かせて持ってくる
『適当においておいてね』
マルスが笑顔で言うと、主人がベアを見てから運ばれてくる魔物を見て青ざめている
『解体しきれない!!』
主人が慌てて叫ぶ
『契約が有りますので・・・やって下さい』
職員が苦笑いしている
『は? ・・・やるだけやるが・・・王都中の肉屋を集めろ!! こんな数不可能だ!! 割り当てないと』
主人が慌てて叫ぶと男達が慌てて出ていく
『お兄ちゃん解体出来たら食事会だからね』
レティナが笑顔で言うと、一緒に帰っていく
『嘘だろ・・・こんな大物浮かせられるのか?』
主人が苦笑いしながら呟く
『英雄殿ですから・・・内緒にしてくださいね』
職員が苦笑いしていると、騎士達が中に入ってくる
『騎士まで・・・何の用だ』
『警備に騎士を配置します・・・盗難になったら、王都に大穴が空きますから』
騎士が苦笑いしている
『は? 何故?』
『食材の恨みが一番怖いですから・・・国王陛下からの命令です・・・どんな貴族でも排除します』
騎士が苦笑いしていると、騎士が詳細に説明をしている
翌朝マルス達は、食事会の準備を始めている
『マルス様、肉は到着しましたか?』
クレシアがマキリクを抱いてやってくる
『まだです。クレシア様』
マルスが笑顔で言う
『料理の下準備してきますね』
クレシアが当然の様に屋敷に入っていき、侍女と護衛が追い掛けていく
『マルス様、護衛の騎士は配備させてますが、門に宮廷魔術師も配備します』
アーセルが微笑みながらマルスを見ている
『アーセルもゆっくりしていてね・・・そろそろゴーレムも警備に加えるね』
マルスが笑顔で言う
『え! ゴーレムを?』
アーセルが驚いている。マルスが飛空艇発着場に向かうと、エレーヌがゴーレムに乗っている
『マルス師匠、この子達に警備させますか?』
エレーヌが笑顔でマルスを見ている
『ここと裏等は任せるよ』
『みんな警備開始』
エレーヌが笑顔で言うと、フライを使い飛び降りる
『了解しました』
ゴーレムから声が聞こえると、ゴーレム達がエレーヌの指示で歩いていく
『え! ゴーレムがしゃべった』
アーセルが驚いている
『血珠を使い、思考回路を作ったからね! エレーヌがゴーレムで戦う時に一番世話をしていたから、担当にしたよ』
『え! そんなゴーレム古代にしか無いのに・・・マルス様だから作れたのですか?』
アーセルが驚いている
『結構面白かったよ!』
マルスが笑顔で説明をしていると、アーセルが驚きながらきいている
(え! 意味が・・・凄すぎて理解が出来ない・・・血珠の魔導具化も難しいのに・・・誰も真似できないゴーレムなのですか? )
屋敷に肉屋がやってくると、マルス達が馬車に向かう
『マルス様、肉を届けに参りました』
肉屋が笑顔で言う
『肉屋さんが届けに?』
『この屋敷でしたので、代表で輸送係になりました。クエリスさんからの依頼で何回も届けに来てますから、下手な人に配達は不可能と騎士が言ってます』
『マルス様、肉は保冷庫に運びましょう』
クエリスが出てきて言うと、肉屋と話している。マルス達が肉を次々と浮かせて、持っていき、クレシアとアニーとレセナが肉を見ながら、厨房に持っていく