平和な迷宮探索?
翌日、キリシアとリリシャマルスで迷宮に向かい、最短距離で17層まで潜ると、徘徊しているパペットウッドと遭遇する。
『ファイヤーストーム』
リリシャが焼き払う
『次遭遇したらちょっと戦ってみたいかな』
キリシアが言うとリリシャが微笑んでいる。パペットウッドと遭遇して、キリシアは闘気を纏い振り払い両断して倒す
『やっぱり弱くなっているね』
『キリシア強くなりすぎだよ』
『え?ロードの腕切り落とせなかったから、何でも切れるようにならないと』
キリシアが言うと
『私ももっと強力な魔法を覚えないと』
リリシャはマルスを見て笑う、17層をキリシアとマルスが次々とパペットウッドを倒して回り、小部屋はリリシャが魔法で焼き払う
『次は18層だね』
キリシアは笑顔でそう言うと、18層に向かい、小部屋毎にリリシャが次々と焼き払う。
『次は大部屋だね』
『これならミリアとアニーでも余裕で倒せるかな?』
『もう出来るかも知れないけど、1部屋で終わりになりそうだよね』
リリシャが笑顔で言うと大部屋に到着する
『あれ?階層主?』
『デカイね』
中央に普通の倍ぐらいの大きさのパペットウッドがいる
『取り敢えず、全体を焼き払いましょ』
リリシャはそう言って魔法の準備をすると
『ファイヤーストーム!!』
大部屋に大きな炎の柱が全体を焼き払っていくが大きなパペットウッドは風を巻き起こして防いでいる
『ファイヤーキャノン!!』
マルスが大きなパペットウッドに魔法を放つと、直撃して大爆発すると黒い煙をあげながら動かなくなっている。炎が消えて黒い霧が晴れると、大きなパペットウッドがいた場所に大きな魔石が落ちている
『あれ?倒しちゃった?』
『マルスの一撃で風の防御が無くなって焼き尽くしちゃったみたいだね』
『私の出番もなかった』
キリシアが呟く
『やっぱりもっと下の階層に行かないとダメかな?』
『取り敢えず21層を殲滅しようか?』
『すぐいくよ!』
キリシアは歩き始めて行こうとする
『キリシア、拾わないの?』
『あ!忘れていた』
『早く戦いたいからってダメだよ』
リリシャが笑いながら言う
『さっさと拾うよ』
キリシアは魔石を集めると下への階段に向かい、21層に降りて、次々と大きなカークロッチを倒して回り、一周してから帰ることにする。迷宮を出てギルドに向かうと
『ヘザーネ、ただいま』
『キリシアさん、リリシャさん、マルス君、お帰りなさい』
『買取りお願いね』
カウンターに魔石を置いていくとヘザーネは次々と出して確認していく
『17層と18層ですね・・・これは21層ですね・・・え?これは大きいですね』
一つの大きな魔石を見て確認している
『もしかして階層主ですか?』
『18層の階層主です』
『そうですか・・・ギルドマスターに報告をしてきます』
ヘザーネは奥に行くと、バイルを連れてきて奥の応接室に案内してくれる
『また階層主ですか・・・大きいので国王陛下に献上になりますが良いですか?』
『面倒じゃなければ良いよ!』
『解りました。代わりに行ってきますが、凄い強敵だったのですね』
『リリシャとマルスの魔法で倒しちゃったからつまらなかったよ』
『え?そうなのですか?』
『呆気なくて本当に倒しちゃったから、強さも解らないで焼き尽くしちゃったよね』
リリシャが言うとみんなで笑う
『もう階層主が敵ではないと言うことですか?』
『だからもうちょっと下に行こうかなと思い始めています』
『え?カークロッチでは相手になりませんか?』
『全く相手じゃ無いよね』
バイルは職員が積み上げた魔石を見ると
『え?大魔石・・・・何個ですか?』
バイルは苦笑いしながら聞くと
『今日は85個です』
『はぁーーとうとう大魔石も普通に取ってくるのですね』
バイルは苦笑いしている
『なんだか余裕で倒せるよ』
キリシアが言うと
『もうキリシアさんに倒せないモンスターはいないのですね』
バイルは苦笑いしながら言うと
『階層主の討伐の証を足さないといけないのですが、現在、新しいギルドカードを作っていますので、出来たら渡します』
『え?新しいギルドカード?』
『ランクアップする事が決まっています』
バイルは微笑みながら言うと
『これで失礼します』
バイルは部屋を出ていく
『17層が125個、18層が234個、21層が85個ですが、実は17層と18層の魔石の依頼があります。そちらに回して良いですか?』
『面倒じゃなければヘザーネに任せるよ』
キリシアは笑いながら言うと
『17層の魔石は4件で合わせて40個です。18層の魔石は3件で30個です。代行手数料が7件で金貨1枚と銀貨4枚です』
ヘザーネが言うとキリシアに硬貨を渡そうとすると
『あ!大魔石、ちょっと待っていて貰っても良いですか?』
ヘザーネはカウンターから書類を持ってきてめくり始めると
『あ!やっぱり有った・・・大魔石も依頼が有りました、8件で合わせて24個になりますがこちらも良いですか?』
『任せるよ』
『解りました。代行手数料が15件で金貨3枚になります』
キリシアが硬貨をヘザーネに渡すと
『その書類は依頼書?』
『はい、ギルドマスターが張り出しても無駄だから、私が持っていて処理して欲しいと言われています』
ヘザーネが苦笑いすると
『全部私達のせい?』
『掲示板に貼っても、受けられるのがキリシアさん達以外にいませんので保管しています』
『そうだね。掲示板見ないからね』
キリシアが笑うとみんなで笑い出す
『あ!そうだ!また家に招待する事が有るから楽しみにしていてね』
キリシア笑顔で言うと
『何かあるのですか?』
『楽しみにしておいてね。マルスの新しい魔道具をね』
『楽しみにしていますね』
『じゃあまたね』
キリシアはそう言って帰ることにする