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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第22章 平和な日々?
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孤児院の現状?

マルス達が中に入って騒ぎ声の聞こえる部屋を覗くと、孤児達が喧嘩をしている

『マルス師匠、これは・・・どっちが引き取って貰えるか、争っています・・・それも向こうは男の子も喧嘩しています』

エミールが苦笑いしているとクレカとメリカが顔を見合せて苦笑いしている

(喧嘩しないで欲しいけど・・・屋敷の待遇が良いのは、もう知っているの? 必死になるのも解るけど・・・見られたら終わりなのに)

『マルス師匠、どうしますか? こんなに険悪な状態なんて・・・』

ミリアが心配そうに言うと、職員がマルス達に気が付いて苦笑いしている

『見てしまいましたか? 申し訳ないのですが・・・少し席を外して貰えますか?』

職員が苦笑いしながら言う

『あの子達服装も結構しっかりしてますけど』

マルスが喧嘩している少女達を見ている

『それが・・・院長から話させます』

職員が苦笑いしながら院長を見ている


職員と院長が喧嘩を止めて、叱り付けている。少女や少年はマルス達に気が付いて青ざめている

『見苦しい所を見せてしまって、申し訳ありません』

院長が申し訳なさそうに言う

『勝手に入ってしまいましたが、何故こんな喧嘩を?』

『それは・・・待遇が良い人に引き取られたい・・・と言うより、この孤児院から何人も引き取って貰えていると知った、親が孤児院に子供を預けている状態になってます。 恥ずかしい話ですが・・・何人かは貴族の庶子や末の子供です・・・こんな事をしても意味が無いと解ってないです・・・』

院長が考えてから、詳しく説明してくれる


『え! 何故子供をワザワザ孤児院に? そんな事をしても、意味無いの解らないのかな?』

マルスが嫌そうな顔をして言う

『そうです・・・話し方とか性格で選んでいるのも解らない人達ですから・・・喧嘩した時点でもう相手にもされないとも知らずに・・・はぁ・・・』

院長が疲れたように言うと、聞いていた子供達が真っ青になっている

『マルス師匠、帰りますか?』

エミールが微笑みながら子供達を見ている

『そうだね、折角クレカとメリカに育った場所のでゆっくりして欲しかったのに・・・帰ろう』

マルスがクレカとメリカを見て言う

『マルス様、屋敷が私達の家です』

クレカが笑顔で言うと、メリカも頷いている

『クレカちゃん、メリカちゃん帰りに何か食べながら帰りましょう』

ミリアが笑顔で言う

『え! 屋敷の方が美味しい物が有るのにですか?』

メリカが驚きながらミリアを見ている

『え! それは・・・美味しい食材を買った方が良いのかな?・・・マルス師匠、どうします?』

ミリアがマルスに助けを求めるように見ている

『クレカもメリカも少し遊んで帰ろうか? 魔法練習場でストレス解消する?』

マルスが笑顔でクレカとメリカを見ていると、エミールが驚いている

『え! 攻撃魔法はあまり使わないので・・・生活魔法は毎日使ってますけど・・・教えて貰えるのですか?』

クレカが驚きながら言うと、メリカがマルスを見ている

『エミールに任せた・・・ミリアの方が良かったかな? 弟子が居ないから』

『え!! 弟子!! 才能の欠片も無い半人前にもなれない人に弟子は無理です!! エミール御姉様!!』

ミリアが驚いて叫ぶと、エミールが笑っている

『魔法練習場で遊びましょうね』

エミールが笑顔で言うと、エレーヌが笑っている


魔法練習場に向かい中に入る

『クレカ、メリカ思いっきり魔法を放ってね! エミール任せた』

マルスが笑顔で言うと、クレカとメリカがエミールの指示で魔法を放ち始める。ビゼロがクレカとメリカを見て驚いている

(え! やっぱり凄い・・・普通に魔法を・・・ファイヤーボールが未熟者の使う魔法なのか? 威力も詠唱も・・・魔法学院の生徒より早いけど・・・師匠達が師匠達だから? あれ? 侍女と言っていたような? 侍女なのか? 弟子なのか? 弟子なら・・・ミリア様クラスなのだから、弟子じゃないよな・・・)


『沢山魔法を使いました・・・エミール様指導ありがとうございました』

クレカとメリカが満面の笑顔で言う

『リリシャ師匠仕込みですから、直す所も無いです。愚か者が居たら、次はお仕置きの仕方と賊の無力化に付いて教えますね』

エミールが笑顔で言う

『エミールお仕置きは教えなくて良いよ・・・お仕置きはリリシャがやるから』

『無力化は必要ですよね? 屋敷を安心して留守に出来ますよね?』

『必要だけど・・・クララも出掛けたら、最強の魔法使いは・・・クレカとメリカだったのかな?』

マルスが考え始める

『ビゼロ達が居ます。 エビリアとクレスタが教え込んでいますから』

『そうだったね、魔法学院を卒業しているから、このぐらい簡単だよね』

マルスが笑顔で言うと、ビゼロが苦笑いしている

(えーと・・・最強は譲ります・・・クレカさんとメリカさんは既に自分達の遥か上に居ます)

『ビゼロ達に頑張って貰わないとね! あれ? 担当者達何しているのかな?』

マルスが思い出したように呟く

『やっぱりメリアに押し付けてますから、仕方無いですけど、魔力補充などをしっかりしています』

エミールが微笑みながらビゼロを見ている

『しっかり勉強をしています。メリア様が仕事を任せてくれるのので、それぞれ交渉や魔力補充をしています』

ビゼロが笑顔で説明している

『あれ? ビゼロ付き合っていたら、収入が減るのかな?』

『マルス様、使うことが無いので、給金だけで充分です。弟子にして貰えた方が嬉しいです』

『弟子に? 必要ないよね? ミリア』

『え! 弟子にする必要無いです。 門下です』

ミリアがマルスを見て言うと、エミールとエレーヌが微笑みながらビゼロを見ている

『はい、一生懸命精進します』

ビゼロが笑顔で言い、魔法練習場を後にして、商会に寄ってから屋敷に帰っていく

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