リベリアに帰還
リベリアの町が見えてくると、門に向かってシルフィード号が降下していく
『発着場に向かいます』
ヒストリアが大声で叫ぶ
『え?』
門番がキョロキョロして、空を見上げている
『良いですか?』
ヒストリアが大声で叫ぶ
『え! 空耳? どこから? え?』
門番がキョロキョロしている
『あーーーーーマルス師匠!! 姿が見えてません』
ヒストリアが大声で叫び、シルフィード号の艦橋に向かう
『ヒストリアどうしたの?』
マルスがヒストリアを見て聞く
『マルス師匠!! ミラージュ解除して下さい』
ヒストリアが慌てて叫ぶ
『あーーーーー! マルス師匠が忘れています!!』
メトリシアが大声をあげて、マルスを見ると、みんなマルスを見て爆笑している
シルフィード号のミラージュが解除されると、シルフィード号が姿を現して、門番が驚いて見上げている
『発着場に向かいます』
ヒストリアが慌てて言う
『え? 急に現れた・・・英雄様!! どうぞ』
門番が苦笑いしながら言うと、周囲の兵士達もシルフィード号を見上げている
シルフィード号が発着場に着陸すると、みんなシルフィード号を降りていく
『あ!! お兄ちゃん』
レティナが練習場から出てきてマルスを見ている
『レティナただいま』
『シルフィードちゃんだけですか?』
レティナが驚きながら空を見ている
『みんなミラージュで隠れているよ』
マルスが笑顔で言う
『ミラージュ? エスカちゃんみたいに?』
『そうだよ! 便利でしょう』
マルスが笑顔で言う
『見えなかったら、帰ってきたの解らないよ』
『え! それは・・・』
マルスが苦笑いしていると、リリシャが笑っている
『さっき門に近付いても、気が付かれませんでした』
エミールが微笑みながら言う
『もしかして、消えているの忘れていたの? お兄ちゃん』
『マルス師匠だからです』
ミリアが笑顔で言う
『もうお兄ちゃん改修した飛空艇見れないよ』
レティナが笑いながら言うと、みんな屋敷に向かって歩いていく
屋敷の前に来ると、ケメルとロメイルが門を開けてくれる
『何か有ったかな?』
キリシアが笑顔で聞く
『平和でした』
ケメルが笑顔で言うと、屋敷に入っていく
リビングにいくと、フローネとリシリアが微笑みながら待っている
『帰ってきましたね』
『フローネ先生ただいま』
リリシャが笑顔で言う
『何事も無かったですか?』
フローネが微笑みながら聞く
『ちょっと、神聖王国まで行ってきました』
マルスが笑顔で言う
『は? まさか、お仕置きに?』
フローネの顔色が変わる
『オルセント号が窮地に陥って、助けを求められたから助けに行ってました。黒い魔神が復活して、大暴れして神聖王国が崩壊しています』
マルスが笑顔で説明を始めると、フローネが頭を抱えている
『何て事を・・・本気で戦うのを見せたなんて』
フローネが苦笑いしている
『戦神と女神達の降臨と言うことにして貰ってます』
リリシャが微笑みながら説明する
『はぁ・・・そんな戦いに参加出来なかったなんて』
リシリアが残念そうに呟く
『今回もギリギリだった!!』
キリシアが笑顔で言う
『怪我はしなかったですか?』
フローネが苦笑いして聞く
『ルメイルさんが死にそうになってました』
エミールが笑顔で言うと、フローネがルメイルを見ている
『生きているなら、良かったですね、怪我しても治療済みでしょうから』
『はい、ご心配をお掛けします』
ルメイルが苦笑いしている
『ルメイルさんの鎧は?』
リシリアが笑顔で聞く
『え! それは・・・砕けました』
ルメイルが嫌な予感をしながら呟く
『作り直しましょう、付与魔法は任せてくださいね』
リシリアが笑顔で言う
『え!リシリアさんズルい!!私がやります』
メトリシアが大声で言う
『リシリアさん、相談しましょうね』
エミールが笑顔で言う
『誰が作るか、相談です』
ミリアが笑顔で言う
『ルメイルさん、弟子ですから師匠の私ですよね?』
リリシャが笑顔で言う
『妹弟子の私ですよね』
エビリアが笑顔で言う
『私ですよね?』
クレスタが笑顔で言うと、みんなルメイルを見ている
『え!! えーと・・・マルス師匠助けてください』
ルメイルが慌ててマルスを見ている
『ふふふ、世界最高の付与魔法使いが揃ってますから、誰にして貰うか豪華な悩みですね』
フローネが笑いながら言うと、みんな笑っている
夜になると、ミリアとエミールがレティナの部屋に行っている
『ミリアお姉ちゃんどうしたの?』
レティナが笑顔で聞くと、ミリアとエミールが部屋に入る
『レティナちゃん、マルス師匠がリリシャ師匠に・・・一生涯一緒に居てほしいと言いました・・・』
ミリアが詳しく説明していると、エミールが驚いている
『え! やっと!! リリシャお姉ちゃんは?』
レティナが満面の笑顔でミリアを見ている
『それが・・・スルーしてました・・・家族だから当たり前とか・・・それよりも魔法教えて貰ってないとか・・・リリシャ師匠気が付いてないです』
ミリアが苦笑いしている
『はーーーーー リリシャお姉ちゃん!! もう!! エミールお姉ちゃんどうしたら良いの!!』
レティナが大声で叫ぶ
『リリシャ師匠・・・マルス師匠がやっと言ったのに・・・マルス師匠が鈍いけど、リリシャ師匠も!! 大切な時に聞き逃すなんて!!』
エミールが苦笑いしている
『どうします?』
ミリアがエミールを見ている
『はぁ・・・食事会でリリシャ師匠に気が付かせて、マルス師匠との事ハッキリさせましょう!! ミリア、第2夫人は貰います』
『え! じゃあ第3夫人になります』
ミリアが笑顔で言う
『あーーーミリアお姉ちゃんとエミールお姉ちゃんが勝手に決めてます!! 第4夫人は誰に?』
レティナが笑顔で言うと、3人で話し合っている