オルセント号の修理
マルス達はシルフィード号に乗り込み、東に向けて飛んでいく
『シリウス、オルセント号はどこに?』
『我が主よ、南側だが・・・反応が消えた』
シリウスが考えながら言う
『エスカ、何処だか解るかな?』
『主様ーーー 墜落したみたい!! 不時着かな? 理由が解らないよーーー』
エスカが飛びながら言う
『ミラージュで姿を隠しながら飛んでいくよ』
マルスが考えてから言うと、キャス号とホビッツ号とバロンド号とクーレセス号とベアーズ号の姿が見えなくなる
『マルス師匠、見付けました』
エビリアが双眼鏡で見ながら言うと、山脈にオルセント号を見付ける
『あれは・・・アナコンダ?』
マルスが赤い大きな蛇を見付けて言う
『オルセント号に巻き付いています』
ミリアが双眼鏡で見ながら言う
『ワザワザこんな所に着陸しなくても・・・』
マルスが呟くと、外に出ていき、オルセント号に近付く
『ファイヤーキャノン』
マルスが魔法を放つと、火の玉がオルセント号に飛んでいき、大爆発をすると、山肌の木々が吹き飛ばされて、アナコンダは、爆発の中で真っ二つにちぎれている。マルスがフライで飛んでオルセント号に降り立つ
『マルス様!!』
セクラが炎が収まると、オルセント号の甲板に出てきて、マルスを見付けて笑顔で走ってくる
『セクラ様、何が有ったのですか? オルセントが墜落するなんて』
『それは・・・黒い魔神の閃光でバリアを簡単に貫通して・・・』
セクラが記憶の限り説明している
マルスはオルセント号の装甲を見て回ってから、魔導炉に向かう
『マルス、魔導炉が稼働しない』
ルーセントが苦笑いして待っている
『ルーセントさん、無茶しすぎ』
マルスが苦笑いして、魔導炉を調べている
『直りそうですか?』
セクラが心配そうに見ている
『魔力が無くなってます・・・魔導路の液体が無くなっているので、補充が必要ですけど・・・ここまで無くなるのは変です』
マルスが考えながら言う
『我が主よ・・・申し訳ない・・・バリアを連続で張り、高速で飛んで避け続けた』
オルセントが現れて頭を下げている
『材料を取ってくるけど・・・詳しく説明してね』
マルスが笑顔で言うと、オルセント号から出てフライで飛んでいか、マルスの姿がすぐに見えなくなる
『マルス様が消えた・・・飛空艇も見えない』
セクラが周囲を見て驚いている
『何か有るのか? マルスなら何かしているのか?』
ルーセントご苦笑いしながら空を見上げている
マルスが袋を持って飛んでくる
『マルス様、急に現れるなんて』
セクラが驚いている
『セクラ様、先に魔導炉を直します』
マルスが笑顔で言うと、オルセント号に入っていくと、セクラが空を見上げている
『何も無いように見えるが・・・』
ルーセントも見上げながら呟くと、リリシャ達が飛んで降りてくる
『え!リリシャ様、どこに居たのですか!』
セクラが驚いて叫ぶ
『セクラ様、何驚いているのですか?』
メトリシアが不思議そうに聞く
『空から急に姿が見えたら』
『シルフィード号から降りてきましたよ』
メトリシアが笑顔で言う
『空にどこにもいません』
『え! 上に飛んでいます・・・え!見えてない!』
メトリシアが見上げて驚いている
『あ! マルスがミラージュ使わせたままですね』
リリシャが笑顔で見上げて、笑っている
『マルス師匠だからです。 便利です』
エミールが笑っている
『え! ミラージュ? 何ですか?』
セクラが驚きながらリリシャを見ている
『姿を隠す魔法です』
リリシャが微笑みながら説明をしている
『は? まさか・・・伝説上の魔法を・・・』
ルーセントが頭を抱えている
マルスが戻ってくる
『セクラ様、魔導炉稼働したので、浮き上がり外装を詳しく見せて下さい』
マルスが笑顔で言う
『え! はい!! マルス様』
セクラが笑顔で言うと、艦橋に向かってオルセント号に入っていく
艦橋に到着すると、ケルニーナと白髪の男がマルスを見ている
『オルセント号浮上』
セクラが笑顔で言うと、兵士が操作して、オルセント号が浮き上がる
『セクラ様、このまま浮いていて下さい』
マルスが笑顔で言うと、外に向かって歩いて行こうとする
『お待ちください!! リベリアの英雄様ですか?』
ケルニーナが慌ててマルスを声を掛ける
『どなたですか? 忙しいから後にしてください』
マルスが笑顔で言う
『神聖王国王女ケルニーナです。 どうか力添えを』
ケルニーナが慌てて言う
『オルセント号の応急処置終わったらね』
マルスが笑顔で言い歩いていく
『無礼な!! 挨拶もせずとは』
白髪の男がマルスが出て行った扉を見ている
『無礼? 失礼な!!マルス様に無礼と言うなら、許しません!!』
セクラが大声で言うと、白髪の男を見ている
『え! セクラ様!! 無礼は無礼です』
『マルス様を無礼者扱いは、絶対に許しません!! マルス様の敵はオンセルトの敵です!!』
セクラが睨みながら言うと、ルーセントが苦笑いしている
『もう良いです。 リベリアの英雄様なら問題は有りません・・・助けを求めているのは、神聖王国です』
ケルニーナが慌てて白髪の男を制止している
マルスが外装を見ながら、モデリングで穴を埋めている
『マルス完全に壊されてますね』
リリシャが穴を見ながら言う
『この威力は、脅威だね・・・対策をしないと・・・何が良いかな?』
マルスが笑みを浮かべている
『マルス師匠、強化しますか?』
エミールが微笑みながら言う
『強化よりも応急処置かな? 工房じゃないと改造は不可能だよ』
マルスが笑顔で言うと、紋様魔法と紋章魔法を使っている
『全員で直しますよ』
リリシャが笑顔で言うと、みんなフライでシルフィード号に飛んでいき、材料を運んで来て、モデリングで直し始める。オルセントがマルスの後ろ姿を見ている
(応急処置で紋様魔法と紋章魔法を使うのか? 何気に強化してないか? 本当に応急処置ですか?・・・信用が出来ない)