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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第22章 平和な日々?
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神聖王国の異変とセクラ

セクラは国王の命令で魔工王国に向かって飛んで向かい、魔工王国の王城に向かう

『セクラ王女様、来訪感謝します』

重臣が笑顔で出迎える

『緊急事態は何でしょう』

セクラが挨拶をしてから聞く

『調査の兵士を派遣しましたが・・・神聖王国はとんでもない事を・・・飛空艇の力を借りたいそうです』

重臣が丁寧に説明すると、ケルニーナと白髪の男が入ってくる


『神聖王国王女ケルニーナです』

ケルニーナが丁寧に挨拶をすると、白髪の男が頭を下げている

『神聖王国の件は本当ですか?』

『本当です・・・止められませんでした・・・それも各国で暗躍していたのは、知りませんでした・・・王女として深くお詫びします』

ケルニーナが頭を下げながら言う

『マルス様の敵は敵です』

セクラが睨みながら言う

『どうか人々の為に力を貸して下さい』

ケルニーナが頭を下げながら言う

『マルス様に土下座して謝って下さい!! ほかの国々にも!! 全ての国の許しを得ると約束して下さい』

セクラが睨みながら言うと、ルーセントが頭を押さえている

『勿論です。 出来ることなら何でもします。この身で出来ることなら何でもします』

ケルニーナが頭を下げながら必死に言うと、白髪の男が驚きながら頭を下げている

『約束の手紙を書いて下さい!! 許す気になりませんから!!』

セクラが大声で言うと、重臣が苦笑いして紙と書くものを用意して、ケルニーナが書いて、セクラが確認して、血判を押させている


『セクラ様、やりすぎです』

ルーセントが手紙を見て言う

『マルス様を陥れて許せませんから!! 私のマルス様と敵対するなら、全部オルセントの敵です』

『セクラ様、国を私物化しています!! 少しは自重を!!』

ルーセントが慌て気味に言うと、セクラと言い合いを始めている。重臣とケルニーナと白髪の男が苦笑いしている

(セクラ王女様に文句を・・・マルス様とは・・・リベリアの英雄様か? 手を貸してくれるのか?)


オルセント号にケルニーナと白髪の男を乗せると、南の神聖王国へ飛んでいく

『え! 王都が・・・』

ケルニーナが絶句している

『凄い・・・あの跡・・・マルス様みたいに消し飛ばしています』

セクラが笑顔で言う

『セクラ様、南に向かったのですか?』

ルーセントが瓦礫の跡を見て言う

『足跡ですか?』

セクラが指差している

『あの大きさ・・・相当な大きさ・・・魔神・・・偵察するより、リベリアの英雄に伝えた方が』

『ルーセント進みますよ! マルス様に討伐したと報告に後で向かいます!! 惚れてくれたら、リベリアに居候させて貰えます』

セクラが笑顔で言う

『セクラ様、こんな時にそんな事を言わないで下さい!! 誰かセクラ様を叱ってください』

ルーセントが叫ぶ

『南に向かって進んで下さい』

セクラが笑顔で言うと、オルセント号が飛んでいく


廃墟となった町や村を見ながら進み、港町が見えてくる。黒い閃光が放たれると、地面に当たり大爆発をしている。町は瓦礫と大きな穴が空いている

『凄い・・・』

セクラが目を見開いている

『救えなかった』

ケルニーナが涙目で呟くと、魔神が方向を変えて、西に向かって進み始める


『セクラ様!! お願いです。あの化け物を魔導砲で消し飛ばして下さい』

ケルニーナがセクラを見て言う

『ルーセント、発射準備』

セクラが慌てて言うと、カードを出して、パネルに置いている


『セクラ様、魔力補充完了していますが・・・どの手順ですか?』

兵士が苦笑いしている

『え! 発射手順? どうしたから?』

セクラが慌てている

(我が友よ、魔力回路断絶してから、発射だ)

オルセントの声がすると、セクラが慌てて指示をしている


オルセント号の前に魔力が集まり、閃光が放たれると、魔神に命中して爆発する。土煙が巻き起こり魔神の姿が見えなくなっている。土煙から黒い輝きが出てくると、黒い閃光が放たれ、オルセント号に向かってくる

『回避!!』

セクラが慌てて言うと、オルセント号が閃光から避けようとするが、閃光はオルセント号のバリアに当たり、すぐに貫通して、オルセント号を掠める様に閃光が延びる


『セクラ様、装甲が破られました』

兵士が慌てた様に叫ぶ

『嘘・・・無傷』

セクラが魔神を見て呟くと、土煙の中から姿が現れてくる

『いけない!! すぐに閃光の範囲外に飛んでいけ』

ルーセントが慌てて言うと、オルセント号は向きを変えながら飛んでいく。黒い閃光がオルセント号に向けて放たれる

『キャーーーーー』

セクラが悲鳴をあげると、オルセント号は勝手に動き、ギリギリで急激に向きを変えて、かわして飛んでいく

(あれは・・・不可能だ・・・盟友の為に連れて帰らないと・・・主様どうか手助けを・・・)

オルセント号は何回か黒い閃光を避けながら、魔神から離れ、向きを変えると、山脈地帯に不時着する


『ここは・・・』

セクラが目を覚ますと、暗い艦橋の中で兵士達も起き上がり、周囲を見ている

『セクラ様、不時着したようですが・・・魔導炉が稼働してません・・・助けを呼ぶにもここが何処なのか解りません』

ルーセントが目を覚ました、セクラを見て説明する

『あれが魔神・・・』

セクラが思い出して身震いをしている

『魔導砲が全く効きませんでした・・・バリアも簡単に貫通していましたので・・・我々には勝ち目が有りません』

ルーセントが考えながら言う

『マルス様が助けに来てくれるまで、待たないと・・・オルセント様が力を貸してくれなければ・・・終わってました』

セクラが考えながら言うと、ケルニーナがセクラを見ている

『セクラ様・・・ごめんなさい・・・こんな事に巻き込んで・・・全ては御父様と神官達を止められなかった罰です』

ケルニーナが泣きながら頭を下げている

『希望は捨てないで待っていましょう! 絶対にマルス様が助けに来てくれます』

セクラが笑顔で言う

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