世界旅行とラーゼリアとメリア
翌日マルスとアーセルとメリアとセクラとルーセントが王城に向かい、サリオットとリーシナとサーシャリアが待つ部屋に入る
『英雄様、豪商の件、大変申し訳ありません・・・サーシャリアからメリア様の事を伺いました』
サリオットとリーシナが頭を下げている
『豪商どうなりますか?』
マルスが笑顔で聞く
『豪商の処分について相談をしたいと思ってます。不敬罪等を適応しますが・・・リーガイアトベリス王国が文句を言って来そうです』
サリオットが説明をしている
『リーガイアトベリス王国には、ホルギリス王国から処分をするように伝えますね』
アーセルが微笑みながら言う
『早く処分して下さいね』
メリアが微笑みながら言う
『早く処分しましょう』
セクラが笑顔で言う
『セクラ様、国内干渉と言われます』
ルーセントが苦笑いして言う
『ルーセントは黙っていて下さい! マルス様の船を没収しようなんて、許しません』
セクラが笑顔で言う
『乗り込んで貰ったほうが早かったかな?』
マルスが考えながら言う
『乗り込んで貰っていたら、もう一度焼け野原になっていましたね』
メリアが微笑みながら言う
『騎士2人にボコボコにされる程度で没収しようとするなんてね』
マルスが笑顔でメリアを見て言うと、サリオットとリーシナが顔を見合わせてから震えている
(怒らせたら、この国は滅ぼされる・・・リーガイアトベリスよりも脅威だから、護衛を増やさないと・・・)
『豪商の資産没収したら、どうしますか?』
アーセルが微笑みながら聞く
『英雄様に差し上げます』
サリオットが考えてから言う
『その資産で少し離れた場所に村を作って下さい、平原に沢山畑を作って下さいね』
マルスが笑顔で言う
『え! 宜しいのですか?』
サリオットが驚いている
『生まれてくる子供の為に国を安定させて下さいね』
マルスがリーシナを見て言う
『本当に宜しいのですか? 国として凄く助かりますが・・・』
サリオットがマルスを見ている
『後ろ楯の件ですが、セクラ様に頼まれたら良いと思います』
メリアが笑顔で言う
『え! 後ろ楯に!』
『何故ですか?』
驚いているサリオットがセクラをみると、セクラがマルスとメリアを見ている
『他国が文句を言って来れませんから、それにホルギリス王国に行ったら、リーガイアトベリス王国にもラーゼリア王国に使者を出して貰いますね』
メリアが笑顔で言う
『メリアがそんなに優しい言葉を言うなんて』
セクラが呟く
『これだけの穀倉地帯、必ず役に立ちます。あんな奴がのさばるのは許しません! 国王陛下約束して下さいね』
メリアが笑顔で言うと、サリオットとリーシナが約束をしている
『アーセル様、親書の件ですが・・・教会に遺憾と抗議します。ほとんど無いので布教も中止させます』
サリオットがアーセルを見て言う
『国王陛下に伝えておきます』
アーセルが笑顔で言う
『こちらがクライドルド王国向けの親書です。こちらはオルセント王国への親書です』
サリオットがアーセルとセクラに親書を差し出している
『国王陛下に渡しておきます』
アーセルが微笑みながら受け取る
『アーセル様は外交の担当なのでしょうか?』
サリオットがアーセルを見て言う
『いえ、外交は担当外です』
『そうなのですか? ・・・』
サリオットが残念そうに言うと、ルーセントが頭を押さえている
『御兄様、アーセル様は、クライドルド王国の宮廷魔術師副師長様です』
サーシャリアが慌てて言う
『え! 宮廷魔術師様!! こんなに若いのに』
サリオットが驚いている
『年は関係ないです。クライドルド王国の宮廷魔術師は、全員若いですから』
アーセルが微笑みながら言う
『え! 何故? 国の重鎮なのに?』
『クライドルド王国の魔法学院のお陰です。 世界最高の魔法学院ですから! ルーセントもそう思いますよね?』
セクラが笑顔で言うと、サリオットとリーシナが驚いてセクラを見ている
『あの学生達なら各国の全員宮廷魔術師を越えている。賢者と言って良い実力者の集まりだ』
ルーセントが説明をしている
『すごい・・・1人で良いから仕官して欲しい』
サリオットが羨ましそうに呟く
『オルセントも2人ずつ送り込んでいます。卒業して帰ってくる日を楽しみにしています』
セクラが笑顔で言う
『え!送り込んでいる?』
サリオットが驚きながらセクラを見ている
『国外からも受け入れているので、留学が増えています。今年は7か国から留学生が入学しました』
アーセルが微笑みながら何処の国から留学生が来たのか説明をしている
『ガベラス王国が送り込まない何て・・・御父様は何を考えているのでしょう』
メリアが呟く
『公爵領と伯爵領からは1人ずつ合格してましたね』
アーセルが微笑みながら言う
『御姉様から手紙を書いて貰います』
メリアが笑顔で言う
『良いのかな? レズオスの事を説明も面倒だから』
マルスが考えながら言う
『え! あ!! レズオス様の身分曖昧になってます!! 追放したのが、フローネ師の息子と知ったら、即倒します!!』
メリアがマルスを見て言う
『メリア様はガベラス王国と繋がりが?』
サリオットがメリアを見て言う
『え! 英雄様に養って貰っている人です』
メリアが笑顔で言う
『メリアが失言してました』
セクラが笑いながら言う
『セクラ様ーーーキャス号に招待しないですよ』
メリアがセクラを見て言う
『え! 嫌です!! マルス様と一緒に居たいです』
『艦長が乗船拒否した』
マルスがメリアを見て言う
『メリアーー一緒に仲良くしましょう』
セクラが慌てて叫び、ルーセントが笑っている。サリオットとリーシナが顔を見合せて、苦笑いしている
(メリア様は何者だろう? 多分・・・ガベラス王国の王族・・・王族が訪問なんて歓迎も必要なのだろうか?・・・セクラ様も来訪していた!! どうしよう? )




