魔法のランプ納品
翌日、キリシアとリリシャとマルスとルメイルとミリアとアニーで迷宮に向かい、12層に最短距離で進み、小部屋のキャタピーとバタフライをミリアとアニーのファイヤーストームで焼き払う
『マルス師匠、このぐらいの威力で良いですか?』
ミリアが言う
『ちょうど良いかな?』
『解りました』
ミリアは笑顔で言う
『エミールよりも成長が早いですよね』
リリシャが言う
『魔力制御のやり方を完全に真似ているからかな?』
マルスが言う
『マルスに似ていますよね』
リリシャは微笑んで言う
『マルス師匠を真似しています。尊敬していますから・・・・』
ミリアは話しながらマルスを見て顔を赤くしている
『ミリア、どうしたの?』
マルスが聞く
『いっ、いえ、何でもないです』
ミリアは耳を赤くして答えている。アニーは次の小部屋にファイヤーストームを放ち、小部屋を焼き払う
『アニーもちょうど良い威力だね』
マルスが言う
『もっと精進します』
アニーはニコニコしながら言う。そして小部屋をすべて焼き払いながら進み、大部屋に到着する。そしてミリアとアニーの魔力制御を確認する
『まだ大丈夫だね。大部屋も焼き払おうか?』
マルスが言う
『4人で一気に焼き払う?』
リリシャが微笑みながら言うとマルスは頷き準備する
『・・・・・ファイヤーストーム』
『ファイヤーストーム!!』
4人で一気に焼き払う、そして黒い霧になって結晶と糸が残る。拾い集めながらミリアとアニーの魔力制御を確認し、少し乱れ始めているのを確認して
『帰ろうね』
マルスが言う
『解った、帰ろう』
キリシアは迷宮出口に向かって歩きだす
『ギルドに寄る?』
『ランプやいろいろな魔道具の材料だから持って帰ろう』
リリシャが微笑みながら言う。家に向かって歩いていると、家の前に馬車が止まっている
『お帰りなさい。待っていました』
ミドルが顔を見せて言う
『ミドルさんどうかしましたか?』
『魔法のランプの完成した分を受取に来ました』
『解りました。昨日完成した分が有りますので持っていってください』
マルスが答える
『あ!魔力の補充してないです』
リリシャが言う
『魔力補充は私がやります』
ミドルは笑顔になり
門をラーザに開けて貰い
『キリシア様、お帰りなさい』
『ラーザ、ただいま』
工房に向かうと、レティナがマルスを見つけて
『お兄ちゃん、お帰りなさい』
レティナはマルスに抱きついてくる
『レティナ、ただいま』
マルスはレティナの頭を撫でながら言うとレティナは嬉しそうに笑顔になる。みんなも微笑みながら見ている
工房の中にはフローネがいる
『お帰りなさい』
フローネが笑顔で迎え入れてくれる
『フローネ先生、ただいま』
リリシャが嬉しそうに言う
『フローネ師匠もいらしたのですね』
ミドルが言う
『リシリアの修行はここでやると丁度良いですから。それにマルスがとんでもない物を作らないように気を付けないといけないですからね』
フローネは笑顔で言う
『また凄いものを作られたのですか?』
ミドルは恐る恐る聞く
『自分の目で見ると良いですよ』
フローネは笑顔ミドルを見る
『解りました。あとで見せて貰うようにします』
ミドルは返事をしてからマルスを見る
『エビリア、クレスタ出来上がった魔法のランプをミドルの馬車に乗せるよ』
マルスが言うと、エビリアとクレスタは魔法のランプが入っている箱を持ってくる
『こんなに出来上がったのですか?凄いですね』
ミドルは笑顔で中を確認していき馬車に運び込む
『これもどうぞ』
エビリアとクレスタが渡すと
『え?もう一箱ですか?素晴らしいです』
ミドルは確認して馬車に持っていこうとするが
『運んでおきますので次の確認を』
ルメイルが笑顔で言う
『え?まさか・・・・』
ミルドはエビリアとクレスタが運んでくる箱を見て
『え?・・・・まさかもう一箱有るのですね』
ミドルが言う
『まだあります。100個必要と聞いていたので、100個組み込んで有ります』
エビリアとクレスタは笑顔で言う
『1日で作ったのですか?』
ミドルは驚きフローネを見る
『言ったはずですよ。この子達がやると決めたら100個1日で作りかねないと』
フローネは笑いながら言う
『そうですが・・・・本当に出来上がるなんて・・・あり得ないです』
ミドルは苦笑いしながら言う
『ミドルこの子達にあり得ない何て事は有りません・・・ マルスが1日で付与魔法を終わらせて後は組み込むだけにしてあるから、今日、外装が有るだけエビリアとクレスタが組み込んでいましたからね』
フローネが言う
『1日で付与魔法をやりとげるなんてあり得ないです』
『マルスだからです』
フローネが笑いながら言うとみんな笑いだす
『そうでした・・・マルスだからですね』
ミドルも笑いだす。全部積み込み終わってからリビングに移動して、鍋のスープをみんなで飲む
『美味しいですね』
ミドルが言う
『ミドル、鍋を鑑定して見てください』
フローネが言う
『え?まさか・・・・・』
ミドルは息をのむ
『鑑定したらわかると思いますよ』
フローネが言うとミドルは鑑定をし始める
『まさか・・・・・こんな物が・・・凄すぎます・・・古代魔道具クラスです・・・国王に報告が必要です』
ミドルが言うと
『面倒!報告しておいて』
キリシアが言うとみんな笑いだす
『え?・・・・まさか私がするのですか?』
ミドルはフローネに助けを求める
『またバイルに行ってもらうようにしましょう、ミドルも行かないといけないでしょうね』
フローネが笑顔で言う
『え?私もですか?』
ミドルは困惑していると
『これは即日注文が来ますよ。それだけでなく、馬具も剣もやらないといけないですよね』
フローネが笑いながら言う
『あ!・・・まさか注文は商会経由・・・仕事が増えます』
ミドルが青ざめる
『この子達の恐ろしさが解りましたか?』
フローネが言うと
『こんなに凄いものを簡単に作るなんて・・・・希代の付与魔法使いですね』
ミドルが言うと
『鍋は、別のものを作る途中で出来たものですからね』
マルスが言うと
『え?まさか、何を作ろうとしていたのですか?』
フローネは嫌な予感をしながら聞くと
『お湯を沸かしてお風呂を作るつもりですよ』
リリシャが言うと
『え?風呂作れるの?すぐに作ろう!』
キリシアが喜び笑顔になる
『風呂ですか?・・・お湯を沸かす・・・出来ていますね。しかし、貴族の家でもほとんど無いですよね』
ミドルが言うと
『まさか・・・本気のようですね』
フローネは苦笑いする
『アニーあの魔石を持ってきて、後は桶に水もね』
マルスが言うとアニーが準備を始める
『こっちの魔石に手をかざして、加熱か発熱を唱えると熱を出します』
マルスが説明してキリシアが加熱を言うと、徐々に水がお湯に変わっていく
『え?もう出来ているよね・・・・』
『問題は、どのぐらいの水をお湯に変えられるかと、完全に魔道具化した際の熱量が解らない事です。後は、人が入るエリアと、お湯を作るエリアに別けて繋ぐ必要が有るのと、何個の魔道具が必要か調べる必要があるかな?』
マルスの説明に
『もう殆ど理論は完成していますね』
フローネは苦笑いしながら言う
『師匠・・・これも完成したら、貴族から沢山注文が・・・それ以前に国王に報告が必要ですよね・・・』
ミドルは呆れながらフローネに言う
『ミドル覚悟しなさい。あのギレリムが弟子を取ると言う時点で、この子達はどれ程とんでもない物を次々と作るかわかるでしょう・・・』
フローネは苦笑いしながら言う
『え?・・・ギレリムさん、弟子を取るのですか?まさかあり得ないです』
ミドルはフローネを見ながら苦笑いする
『昨日は可愛い下女を連れて挨拶に来ましたね』
フローネがミドルに見る
『あ!店に女の子がいました!』
ミドルは苦笑いしながら皆を見ると
『早く風呂場作るよ!準備しよう!』
キリシアが笑いながらいう
『ミドル、明日シュルトに夜に来てもらうように頼んで良いかな?』
マルスが言うと
『解りました、大工の親方もですね』
ミドルは苦笑いしながら言う