世界旅行とドワーグニへ
マルス達はセクラ先頭に王城に向かい、部屋に案内される
『そろそろ帰ります』
セクラが笑顔で言う
『この新書をお願いします』
重臣が新書をルーセントに渡している
『御父様に伝えておきます』
セクラが笑顔で言うと、キリシアを見ている
『お仕置きーーーするよ』
キリシアが大声で言う
『ぎゃーーーーーーお許しをーーーーーー』
国王が玉座から滑り落ちて叫び震えていると、気絶する
『執事をするつもりだけど』
キリシアが笑いながら言うと、重臣達が苦笑いしている
『前回お仕置きするの忘れていたよね』
マルスが笑顔で言う
『あ! そうだ!! だけど、気絶しているから、どうしようかな?』
キリシアが笑顔でマルスを見ている
『早く教会の対応したら、許してあげたら? 勝手に名前を使われて、怒っているよね?』
『潰しに向かうのも面倒だから任せた』
キリシアが笑顔で言うと、重臣達が苦笑いしている
『その件ですが・・・この新書をクライドルド王国国王陛下に渡して下さい』
重臣が慌てて、アーセルに渡している
『1通だけですか? 昨日のレセナ王女様に対してもお詫びは?』
アーセルが微笑みながら聞く
『レセナ様とは・・・』
『エレストリアクレイス王国王女レセナ様です』
アーセルが微笑みながら言うと、重臣達が顔を見合わせている
『謝罪しないと、大変な事になりますよ』
メリアが微笑みながら言う
『そうです。何気にオテリオス王国次期王妃様ですから、大変な事になります』
セクラが笑顔で言う
『え! まさか・・・本物の・・・』
『レセナ様を怒らせると、リベリアの英雄様が怒ります。早めに謝罪しておいた方が良いと思います』
ルーセントが説明を始めると、重臣達が真っ青になっている
(国家危機だ!! 国王陛下・・・気絶している・・・嘘ではなく本物の王女様に無礼など、国家危機なのに!! 国王陛下ーーー!早く起きろ!!)
キャス号がオルセントに向かって飛んでいき、王都が見えてくると、王城の裏に着陸する。マルス達が降りて集まると、王太子が出迎えにくる
『セクラ、どうだった?』
『御兄様、魔工王国は滅ぼされそうになりました』
セクラが笑顔で言うと、ルーセントが頭を押さえている
『は? まさか、怒らせたのか?』
王太子が苦笑いしてセクラを見てからルーセントを見ている
『滅ぼされませんが、教会はとんでもないですね』
ルーセントが苦笑いしている
『どうしたのか? 後で報告を』
王太子が苦笑いして言うと、王城の部屋に向かい、ルーセントとセクラが説明をしている
『レセナ王女様に無礼を・・・と言うより、脅しか・・・愚か者が出ないように、した方が良いな、セクラ案内は常にしなさい・・・教会もまさか、勝手に使っていた竜騎士様の天罰が教会に向くとは・・・どうなるのか? 教会はしたたかだからな・・・』
国王が苦笑いして呟く
『見て見ぬ振りをしましょう、証拠が見付かったら対応すれば』
王太子が考えながら言う
『何もしない方が、対応は正解だな・・・限度を越えたら、教会に調査を入れて、証拠を集めれば良いだろう』
国王も頷きながら言う
『マルス様、次はどこに向かうのですか?』
王妃が微笑みながら聞く
『ドワーグニとラーゼリア王国です』
マルスが笑顔で言う
『セクラ同行して、挨拶をしてきなさい』
国王がセクラを見て言う
『はい! 勿論付いていきます』
セクラが笑顔で言う
『案内必要ないと言ったらどうするつもりだった?』
王太子がセクラを見て聞く
『何でですか? マルス様に付いて行くのは当たり前です』
セクラが疑問そうに言うと、ルーセントが頭を押さえている
『やっぱり・・・マルス殿しか見てないか』
王太子が苦笑いして呟くと、王妃が笑っている
『サーシャリア様も久々の故郷を見てくると良いだろう』
国王が微笑みながら言う
『宜しいのですか?』
サーシャリアが笑顔で国王を見ている
『英雄殿に逆らう事などしないだろうからな』
国王が微笑みながらサーシャリアを見ている
『サーシャリアも楽しみましょう』
セクラが笑顔で言う
『はい!セクラ御姉様』
サーシャリアが満面の笑顔で言う
食料等を積み込み、ドワーグニに向けて飛んでいき、町が見えてくると、キャス号とオルセント号はドワーフの案内で着陸する
『英雄様、来訪歓迎します』
エクラーゼが笑顔で頭を下げる
『困っている事は無いかな?』
マルスが笑顔で聞く
『食料も十分自給自足出来ているから大丈夫です』
エクラーゼが笑顔で説明している
『運んできた物無駄かな?』
マルスが呟くと、メリアが微笑みながらエクラーゼを見ている
『これ以上の援助は不要です』
『それならば、交易にしますか? 』
メリアが微笑みながら聞く
『交易か? 鍛冶や家具も少し作っているから、交易も可能だな』
エクラーゼが考えながら言う
『決まりです。後で相談しましょう』
メリアが笑顔で言うと、メリアをみんな見ている
『マルス、何をしますか?』
リリシャが微笑みながら聞く
『勿論、迷宮に入るよ!! 暇潰しするよ』
キリシアが笑顔でマルスを見ている
『遊んでいる間に任せたよ』
マルスが笑顔でメリアを見る
『任せてください! 交易品は沢山有りますから』
メリアが笑顔で言うと、エクラーゼと相談を始めている
『メトリシア様、親書はどうしましょうか?』
アーセルが微笑みながら聞く
『え! あーーーーー忘れていました! アーセル渡しておいて下さい』
メトリシアがアーセルを見て言うと、外交担当が苦笑いしている




