世界旅行と魔工王国の神官
キャス号の横にオルセント号が着陸すると、セクラとルーセントとアーセル達がやってくる
『マルス様、王城はパニックになってます』
セクラが笑顔で言うと、ルーセントが頭を押さえている
『どうしたの?』
『無礼者の執事が捕まったからです。国王は怯えています』
セクラが笑顔で言うと、アーセルが説明してくれる
『レセナ様の確信犯だから・・・どうなるのかな?』
マルスが笑顔で言う
『執事は投獄されて、貴族も重臣が叱咤しています。取り潰されそうですね』
アーセルが微笑みながら言う
『レセナ様の確信犯なんて・・・ムカついたのですね』
セクラが笑いながら言う
『キリシアが怒るよりも良いけど』
『そんな事になったら、魔工王国は滅びます』
ルーセントが頭を押さえながら言うと、セクラとアーセルが笑っている
『お兄ちゃん早く食べよう』
レティナがマルスを見付けて言う
『セクラ様もご飯ですよ』
マルスが笑顔で言う
『はい! 楽しみです』
セクラが笑顔で食堂に向かい、並ぶ料理を見ている
『セクラ様、今日はベア肉のステーキと煮込みが美味しいですよ』
レセナがセクラを見て言う
『レセナ様が料理を?』
セクラがエプロン姿のレセナを見て聞く
『楽しいですよ』
レセナが笑顔で言うと厨房に入っていく
『美味しそうです』
セクラが料理を見ている
みんな食べ終わる
『マルス様、実は教会に遺憾と抗議を聞いて、国を救った竜騎士様に文句言うのかと、神官が言ったそうです』
アーセルが苦笑いして言う
『竜騎士様に文句を? そろそろキリシアに神官をお仕置きして貰おうかな?』
マルスが笑顔で言う
『明日、神官達は、教会で竜騎士様にお願いをする祈りをするそうです』
『キリシアの出番だね・・・エルシューティングも喜ぶかな?』
マルスが笑顔で言うと、セクラが笑っている
翌朝、教会に信者を集めて、神官が祈りをしている
『竜騎士様が魔工王国の抗議に怒っている! 怒りを沈めるために、国王に抗議の声をあげるぞ』
神官が大声で言うと、信者達が歓声をあげている
『抗議に行くぞ』
神官が大声で言うと、教会を出て信者を引き連れて、王城の方に歩いていくと、上空にワイバーンが飛んでくる
『わーーーーーー』
信者達が歓声をあげている。神官はワイバーンを見て驚いている
『愚かな者達よ、天罰を下す』
オリスが大声で言う
『竜騎士様ーーーよくぞ来てくれた! アーメリア様の導きだ!!』
神官が大声で言う
『愚かな者よ! 貴様達の詐欺に付き合う気は無い! 勝手に詐欺の対象にされて怒っている!!』
オリスが大声で怒鳴ると、エルシューティングが教会に着陸して、教会が崩れ落ちている
『え・・・何が・・・』
信者達が驚いて、混乱している
『アーメリア様に逆らうのか!!』
神官が慌てて叫ぶ
『愚かな者よ! 嘘偽りでアーメリア様の怒っている! 貴様達は詐欺と金儲けの為にやり過ぎた! 愚かな詐欺師に天罰を下す』
オリスが大声で言うと、オルガーとイースが信者達の上を飛んで、風圧で信者達が倒れている
『神を恐れないのか!!』
『妄想で神の名を騙った者が何を言う!! 天空の城の女神達が貴様らを滅ぼすだろう!』
オリスが大声で言うと、ワイバーンがエルシューティングが咆哮をあげると、信者達が震えてその場に倒れていく
『嘘だ・・・何故本物の竜騎士が現れる? 折角信者を集めて魔工王国を我が物に出来るのに!!』
神官が大声で怒鳴ると、周囲の信者達が驚いている
『愚かな者に扇動された愚かな信者よ、人を愛し、人の幸せの為に働き、愚かな詐欺者の集まりのアーメリア教会を滅ぼせ・・・天罰が下る前に』
オリスが大声で言うと、飛び立ち飛んでいく。信者達は顔を見合わせてから、神官を見ている
『アーメリア教会を・・・神からのお告げなのか?』
信者達が呟き始める
『なっなっなっな何をしている!! 早く王城に向かうぞ!!』
神官が大声で怒鳴る
『神が言った・・・アーメリア教会を潰すぞーーー』
信者が大声で叫ぶと、他の信者達が見ている
『貴様ーーー何を言っている!!』
『じゃあ女神アーメリア様を降臨させてみろ!! 本当なら奇跡を起こしてみろ』
『貴様ーーー早く捕らえて、黙らせよ』
神官が怒鳴り、他の神官達が慌てて男に近付く
『何も出来ないじゃないか!! 嘘つきなのか!信仰の為に渡した金貨を返せ!! 竜騎士様を敵に回した教会なんか信用できるかーー』
男が怒鳴り、信者達が顔を見合わせて、神官に詰め寄り始めている
『何をーーーー貴様らーー』
神官が怒鳴り、後退りしている
『竜騎士様からのお告げだ!! アーメリア教会を潰せ!!』
男が怒鳴り、信者達が神官達に襲い掛かっている
その後、騎士団が到着して教会跡を調べ、色々な証拠を集めて、国王に報告をする。その中でも神聖王国の指示で反乱計画が判明して、重臣と国王は頭を抱えている




