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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第22章 平和な日々?
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世界旅行とレセナの帰省 後編

騎士団長を呼び出すと、ウェンナーセと訓練の準備をしてくれる

『若い女性でも手加減は出来ないぞ』

騎士団長が笑みを浮かべて言う

『はい、未熟者ですが、よろしくお願いします』

ウェンナーセが緊張したように言う

『ウェンナーセさん、いつも通り思いきって戦って下さいね。負けたらカミラに伝えます』

メトリシアが笑顔で言うと、ウェンナーセが驚いている

『その前に根性叩き潰す』

キリシアが笑顔で言うと、王太子が苦笑いしている

『キリシア、叩き潰さないでね。八つ当たりは、ヒストリア隊で我慢してよ』

マルスが笑顔で言うと、みんな微笑んでいる


合図と共にウェンナーセと騎士団長が闘気をまとう

『なかなか・・・実力者か・・・掛かってこい』

騎士団長が睨みながら言う

『はい』

ウェンナーセが答えると、サイドステップしながら接近して剣を振り抜き、騎士団長が慌てて剣で受け止めるが、ウェンナーセが剣と剣がぶつかると、逆回転して剣を振り抜き、騎士団長の脇腹に剣が当たり、騎士団長が弾け飛び、地面に転がっていく

『は?』

国王と王妃が目を見開いている

『あ!! ごめんなさい!! 避けると思っていました』

ウェンナーセが慌てる様に頭を下げている


『馬鹿な・・・あの速度・・・達人か? 』

騎士団長が起き上がりながら痛みに耐えている

『エリーセ、回復魔法で治療してね』

マルスが笑顔で言うと、エリーセが騎士団長に近付く

『・・・・ヒール』

エリーセが回復魔法を使い騎士団長の治療をしていると、国王と王妃が目を見開いて見ている

(回復魔法を・・・回復魔法使いなのか? それも早い・・・宮廷魔術師レベルなのか?)

『ありがとう・・・』

騎士団長が呆然とエリーセを見ている

『ウェンナーセの実力は解らないか・・・誰か居ないのか?』

王太子が笑顔でマルス達を見ている

『ヒストリアの騎士隊の誰か頼んだ』

マルスが笑顔で言うと、騎士が歩いていく


ウェンナーセと騎士が打ち合いを始めると、騎士団長が青ざめている。ウェンナーセと騎士の剣は時々当たり、衝撃波が周囲に伝わっている


ウェンナーセと騎士の訓練が終わると、国王と王妃が呆然と口を空けている

『やっぱり、達人か・・・あの屋敷で半人前は英雄の半人前だからな』

王太子が笑顔で言うと、国王を見ている

『はい、御兄様、マルス様が護衛を育ててくれました。カミラさんも凄く厳しく鍛練してくれています』

レセナが笑顔で言う

『エリーセは、賢者か?』

『まだまだ半人前の魔法使いです』

エリーセが慌てて言うと、王太子が笑っている

『半人前か・・・マルス殿の弟子達全員半人前と言うから、半人前なら、相当な実力者だろう!! 魔法学院の生徒達が全員我が国の宮廷魔術師よりも凄いからな!』

王太子が嬉しそうに笑っている

『御兄様、そんな事を比べたらダメですよ。講師も変わり、素晴らしい授業をしていますから、魔法学院に入るのも大変ですよ』

レセナが笑顔で言う

『来年が楽しみだ!! 宮廷魔術師達に自信喪失して貰わないとな』

王太子が大笑いしている。騎士団長と国王が苦笑いしている

(この実力者が沢山居るのか? クライドルト王国は達人が沢山居るのか? 魔法学院は、賢者量産しているのは、本当か? 正確な情報が欲しい・・・王太子の言う事は大袈裟過ぎるが・・・目の前であの実力者が居たら・・・)


食事の準備が始まると、レセナとアニーが厨房に入り、料理人に料理の説明を聞いている。アニーが真似して作り始めて、レセナも手伝っている


マルス達は侍女の案内で大きな部屋に案内されると、並ぶ料理を食べながら談笑している

『レセナを見なかったか?』

王太子が苦笑いして聞く

『厨房に行くと言ってましたから、帰ってこないですね』

メトリシアが笑顔で言う

『そうか・・・クレオル様は、認めてくれるのか?』

王太子が苦笑いして聞く

『伯母様が喜んでいます。 北の動乱の時にしばらくオテリオスでクレオル様と暮らしていましたから』

メトリシアが笑顔で説明すると、王太子が苦笑いしながらも、安心したように聞いている


『本当に自由だな・・・ちょっと厨房に行ってくる』

王太子が考えながら言うと歩いていき、厨房を覗き、レセナとアニーの姿を見て苦笑いする。侍女が気が付き王太子の元にくる

『レセナ様とアニーさんと言う方は・・・料理人でしょうか?』

『趣味だな・・・しかし、今日の料理はレセナの作った物も多いのか?』

『はい、いつの間にか厨房を占領されています・・・レセナ様相手に文句も言えず・・・』

侍女が苦笑いして見ている

『レセナ、少しはお母様と話をしなさい』

王太子が苦笑いしながら言う

『あ! 御兄様、食べますか?』

レセナが笑顔で言うと、料理人達が苦笑いしながら王太子を見ている

『数年振りの再会なのに厨房に籠らず、少しは家族団欒しないのか?』

『もう少ししたら行きます。 デザートは、何にしましょうか?』

レセナが笑顔でアニーを見ている

『卵とミルクが有りましたので・・・』

『パンケーキ作りますね』

レセナが笑顔で言うと、アニーが魔法で氷を作り、冷やしながらミルクを泡立てている。料理人が驚きながらアニーを見ている

(魔法を・・・詠唱したか? 杖も無いのに・・・それに速い・・・本当に何者だろう?)


レセナ達がデザートを持って入ってくる

『御父様、デザートどうですか?』

レセナが皿を持ってきて聞く

『レセナが作ったのか?』

国王が驚いている

『はい、食べてくださいね』

レセナが笑顔で言う

『これがレセナの趣味です。今日の料理の半分以上作ったみたいです』

王太子が苦笑いして説明していると、国王と王妃が驚いている

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