世界旅行とリオンド・ベラクード散策
翌朝、それぞれ散策に向かう事にする
『お兄ちゃん、行ってきます』
レティナが笑顔でマルスを見ている
『レティナ、護衛が足りないから、一緒に行く?』
マルスが心配そうに聞くと、リリシャが笑っている
『オリスさんが後ろに居るから安心しています』
『前衛がラーザとオリスだけだから心配だよ』
『マルス師匠、レティナちゃん達は守ります』
エリカが笑顔で言うと、ナセリも頷いている。ナディアが笑っている
『マルス、心配でも信じましょう』
リリシャがマルスの横顔を見て微笑んでいる
『何か有ったら、身を守る事を優先してね。ナディア、エリカ、任せたよ。後、お小遣い持って行ってね』
マルスが心配そうにレティナを見てから、エリカに金貨の袋を渡している
『これは多すぎます』
エリカが袋を持って慌ててマルスに返す
『エリカ、何か有った時の為に持っておいてね』
マルスが考えながら言う
『エリカ、頼みましたよ』
リリシャが微笑みながら言うと、エリカが不安そうに苦笑いしている
(この重さ・・・大金です・・・返せないなんて・・・エミール御姉様助けてください。マルス師匠、金銭感覚が狂っています)
レティナ達を見送ると、フローネとリシリアとエビリアとクレスタとメリアとアニーとレセナと護衛達が出掛けていくのを見送って、マルス達も歩いていく
『マルス、何処を見ますか?』
リリシャが嬉しそうに腕に掴まって聞く
『ゆっくり散歩です』
エミールが笑顔で反対の腕に掴まって言う
『店を見ながら散歩かな?』
『マルス行くよ』
キリシアが笑顔で歩き始めて、マルス達は追い掛けるように歩いていく
レティナ達は、町中の店や建物などを見ながら、時々買い食いして歩いている
『エリカお姉ちゃん、次何処に行く?』
レティナが振り返りエリカを見て聞くと、みんなエリカを見ている
『え! えーと、お店は色々見たから、商業区画も見たいかな?』
エリカが考えながら言う
『何見ますか? この国の特産品は?』
『え!』
レティナの質問にエリカが考え込んでいる
『レティナちゃん、特産品は探してみましょう・・・良い物を買えるかも知れませんよ』
ナディアがエリカを見てから、レティナを見て言う
『はーい、ナディア先生』
レティナが笑顔で言うと、イリアとシーリスが微笑んでいる
町の路地を歩いていくと、男達が笑みを浮かべて立ち塞がる
『上物がこんなに! 死にたく無かったら、女を置いて去りな』
男がラーザを見ながら笑みを浮かべている
『あーー 頭悪そうな人です。ナディア先生、お仕置きして良いですか?』
レティナが満面の笑顔で言うと、シーリスとイリアが男達を見ている
『レティナちゃん、少ないよ』
イリアが笑顔で言う
『レティナちゃん、頭が悪そうな人は相手したらダメとお母さんが言ってました』
シーリスが笑顔で言うと、オリスが笑っている
『レティナちゃん、頭が悪そうでも本当の事を言ってはダメですよ・・・ラーザ君に頑張って貰いましょう』
ナディアがレティナ達を見て言う
『はーい、頭が悪い人に頭が悪そうだと言わないようにします』
レティナが笑顔で言うと、男達が睨んでいる
『小娘がーーーー! 痛いめ見せてやれ!!』
男が怒鳴り、男達がレティナに近付くと、ラーザが男達の前に立ち塞がる。男達がナイフを抜くと、ラーザ目掛けて近付く
ラーザは、男のナイフを持つ手を掴み股間を蹴り上げてから、勢い良く壁に投げ飛ばす
『へ? つつつつつつつっ強い!! 小僧何者だ!!』
男が目を見開いて叫ぶと、ラーザは、男達を次々と殴り、ナイフを持つ腕をへし折ってから、投げ飛ばしていく
『最後はあなたです』
ラーザが笑顔で言うと、男が後退りしている
『ナディア先生、ラーザ君が一人占めしてます』
レティナが笑顔で言う
『後でお仕置きしましょうね』
ナディアが微笑んでいる
『申し訳ありません!! 見逃して下さい!!』
男が急に土下座して地面に頭を付けている。ラーザが苦笑いして振り返り、ナディアを見る
男はラーザが振り返ったのを見て、ナイフを抜き、飛び付く様に突き刺しにくる。ラーザは、ナイフを避けながら男の腕を掴み、地面に男を叩き付けて、腕をへし折る
『どうしましょうか?』
ラーザが笑顔でナディアを見ている
『四肢を折っておきましょうね』
ナディアが笑顔で言う
『ぎゃぁぁぁぁぁーーーーー』
ラーザが男の腕を殴り骨の砕ける音がすると、男が叫んでいる
『悪魔ーーー』
男が痛みに叫ぶと、ラーザが男の足をへし折っている
『痛いですか?』
レティナが笑顔で聞く
『たずげてくれーーー』
『ヒール』
レティナが笑顔で回復魔法を使うと、男が驚いたような顔をする
『ラーザ、もう一度折ってね』
イリアが笑顔でラーザを見ていると、ラーザが男の四肢を砕いている
回復魔法を使ってから、男達の四肢を砕いている
『レティナちゃん、足が硬いです』
シーリスが笑顔で男の足を蹴っている
『ラーザ君に任せよう』
レティナが笑顔でラーザを見ると、ラーザが男の足を砕いて見せる
『もう回復しないでください』
男が泣きながらレティナを見上げている
『どうしようかな? イリアちゃん』
『どうしましょうか? シーリスちゃん』
『どうしましょうか? エリカお姉ちゃん』
『どうしますか?ナセリちゃん』
『え! どうしよう・・・ナディア師匠』
『ラーザ君どうしますか?』
『え! えーと、オリスさんどうしましょうか?』
ラーザが慌ててオリスを見る
『そろそろ騎士に預けましょう』
オリスが笑顔で振り返り、遠目で見ている騎士を見ている。騎士達が苦笑いしながら歩いてくる
『喧嘩はほどほどにしてください』
騎士が苦笑いして言う
『最初から見ていましたよね? 王城から付いてきていましたから』
オリスが微笑みながら言う
『骨を砕く前に止めた方が良かったですか?』
『終わってから連行してくださいね』
オリスが微笑みながら言うと、ナディアが笑っている
騎士達が男達に余罪を聞きながら、拘束して連れていく