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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第22章 平和な日々?
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王都で一休み

翌朝、マルスがリビングに行く

『マルス様、朝食です』

プリエナが緊張したように持ってくる

『プリエナさん、もう慣れたかな? 辛くない?』

マルスが笑顔で聞く

『え! 部屋は凄いですけど、クエリスさんの鍛練はきついです』

プリエナが苦笑いして言う

『身を守るためだからね、みんなと話してどう感じたかな?』

『え! それは・・・貴族に仕えるなら必要と思いますけど・・・クエリス様は、侍女なのですか?』

『元々は王宮の侍女で、雇ってからは屋敷の全てを任せているよ』

『王宮の・・・一流の侍女だったのですね・・・頑張って吸収出来る様に頑張ります』

プリエナが頭を下げながら言うと、クエリスが厨房から顔を出している

『趣味は見付けるようにね』

マルスが笑顔で言う

『趣味ですか?』

『息抜きは必要だよね? クエリスさんは花を育てているし、ハロイナさんは時々服を作っているからね』

マルスが笑顔で言う

『え! そうなのですか? 普通の侍女なら仕事以外の事なんて中々させて貰えませんけど』

プリエナが驚いている

『みんなもそれぞれ、レセナ様とお菓子作りとか、刺繍等もしているからね・・・レーリスなんて自分で作ったフリル付きの服を部屋で着ていると聞いたよ』

マルスが笑顔で言う

『え! マルス様!! 何故知っているのですか!!』

レーリスが厨房から出てきて叫ぶ

『みんな知っているよ。何年一緒に過ごしているの?』

マルスが笑顔で言う

『そうですけど・・・あ! エリカ!!』

レーリスが思い出したように叫ぶと、クエリスが微笑みながら手をレーリスの肩に置いている

『ターナも赤ちゃん用の服などを時々作ってますね』

クエリスが微笑みながら言うと、ターナが慌てて出てくる

『サーリンは、レセナ様とお菓子作りだから、みんな良い趣味を持っているね』

マルスが笑顔で言うと、プリエナが全員を見ている

(え! そんな事をしていて良いのですか? この屋敷やっぱり変わっている)


『マルス様、何の話をしているのですか?』

アリシアが入ってくると、クエリス達を見てからマルスを見ている

『アリシア様の趣味が、裁縫と言うことです』

マルスが笑顔で言う

『え! 何で知っているのですの! 可愛い人形作りをしている事を!!』

アリシアが慌てて叫ぶと、カジェリアが笑っている

『屋敷内の事なら、アーメリア様が報告してくれるからね』

マルスが笑顔で言う

『あーーーーー この屋敷の何処でも入れる人がいましたのーーー 恥ずかしいですわ!!』

アリシアが慌てて叫び、キョロキョロしている

『そうでした・・・あの方なら、部屋にも入れます』

レーリスが納得したように呟く

『レーリスの可愛いフリルの服は、屋敷内で着て良いですよ』

クエリスが微笑みながら言う

『えーーーーー! 誰にも見せません!!』

レーリスが耳を赤くして慌てて叫び、アリシアが爆笑している


マルス達は商会に向かい、カミラに担当者達を集めて貰う

『遅くなったけど、防具が出来たから、それぞれ着て管理するように』

マルスが笑顔で言うと、メリア達が上着をそれぞれに渡している。担当者達は、上着を見て真っ青になっている

『マルス様・・・この上着・・・とんでもない魔力を感じますけど・・・』

『大したこと無いから、いつか壊してね』

マルスが笑顔で言う

『名前も入ってますから、売れませんよ』

カミラが微笑みながら言うと、担当者達が慌てた様に魔石の金属に書かれている名前を見ている

(名前入り・・・こんなとんでもない物を・・・どうしたら?)

『頑張って修行してね。ミーヤごめんね。ミーヤの分を作り忘れたから、見習い用のローブと外套を着て鍛練してね』

マルスが笑顔で言うと、エミールがローブと外套を手渡している

『え! これもとんでもないのですが・・・』

ミーヤが震える手で受け取っている

『出来上がるまで、暫定で着ていてね』

マルスが笑顔で言うと、カミラが微笑みながらミーヤを見ている

『え! ・・・いらないと言えませんか?』

ミーヤが申し訳なさそうに言う

『マルス師匠ですから、何を言っても無駄ですよ! 貰ったら絶対に着なさい! もっと良い防具が良いなら、作り直してくれますよ、例えばエミール様の様なローブとか』

カミラが笑顔で言うと、ミーヤ達がエミールと受け取った物を見比べて、ゴクリと唾を飲み込んでいる

(絶対に無理無理!! あのローブ受け取れません! 絶対に受け取ったらいけないローブです)


屋敷に戻り、リビングに向かうと、レセナが笑顔で出てくる

『メトリシア様から伺いました! 久々に御父様に会えます』

レセナが満面の笑顔で言う

『ごめんなさい、気付いてあげれなくて』

マルスが考えながら言う

『この屋敷でお菓子作り出来るだけで幸せです。それに元々人質でしたから』

レセナが笑顔で言う

『誰も人質と思ってないけど』

『国元からしたら、それでも人質です。実は婚約が決定後、次の人質を誰にするかで少し揉めていると、手紙に有りました・・・御兄様の子供では幼すぎるので』

『そんなの必要なの?』

『マルス様、王族なら必ず必要です。叔母は、ベルカゼルス王国に人質として滞在していますし、オレトシスカバウム王国にも従兄弟が人質として滞在しています』

レセナが知っている事をマルスに伝えている

『やっぱり貴族は嫌いだな』

マルスが呟くと、プリエナがレセナを見ながら、真っ青になっている

(え! もしかして相当な貴族様・・・人質とか言うなら・・・隣国の上位貴族か王族・・・どう接すれば・・・この屋敷やっぱりおかしい!!)

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