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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第22章 平和な日々?
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ヘルゼレス王国出発

ウンディーネ号の出航準備をしている

『マルス様、セレスバイン様が港で待っています』

海兵がマルスを呼びに来ると、メリアがマルスを見ている

『セレスバイン様が? あれ? メトリシア親書預かったのかな?』

マルスがメリアを見て聞く

『預かってないと思います。メトリシア様を呼んできます』

メリアが笑顔で言うと、歩いて行き、メトリシアを連れて戻ってくると、マルス達は小型魔導船に乗って港に向かう


『メトリシア様、こちらの親書をお願いします』

セレスバインが笑顔でメトリシアに親書を手渡している

『セレスバイン様、御父様に渡します』

メトリシアが笑顔で受け取る

『マルス様、メリア様、ガベラス王国とリオンド・ベラクード王国に行かれますか?』

セレスバインが笑顔でマルスを見ている

『メトリシア帰ったら世界旅行するから、寄ります』

マルスが笑顔で言うと、セレスバインの後ろの騎士が2つの箱を持っている

『一緒に親書を預けたいのですが、宜しいですか?』

『え! マルス師匠が小間使いに!!』

メトリシアが驚いて叫ぶ

『親書の配達の依頼ですか? 冒険者ギルドを通した方が良いのかな?』

マルスが考えながら呟く、メトリシアがマルスを驚いたように見ている

(え! マルス師匠が受けるのですか? 冒険者の仕事するの?)

『この場合、ヘルゼレス王国からの指名依頼です。対価はどうしますか?』

メリアが笑顔でセレスバインを見ている

『行くから、貸しで良いかな? 対価面倒だから・・・土地を貰ってくれとか、領地をとか、爵位何て要らないし・・・金貨も沢山稼げるから』

マルスが笑顔で言う

『そうですね。もし神聖王国が喧嘩を売ってきたら、後始末して貰いましょう』

メリアが笑顔で言う

『あーーーマルス師匠が企んでいます!! 』

メトリシアが嬉しそうに言う

『貸しの方が怖いような・・・』

セレスバインが苦笑いしていると、ヒストリアが箱を受け取る


『セレスバイン様これをどうぞ』

マルスが袋を差し出すと、セレスバインが中を見て微笑んでいる

『中輝石・・・すぐに買い取らせます』

セレスバインが笑顔で言う

『あげます。使わないから』

マルスが笑顔で言う

『マルス様、この場合献上です』

メリアが微笑みながらセレスバインを見ている

『もっと欲しいですか? いらない輝石いっぱい有りますから』

メトリシアが笑顔で言うと、セレスバインが考えている

『これで十分です。2ヶ月間毎日迷宮に入っていたのは知っています。それにヴァルファーから輝石受け取っていますから、大きさも解っています』

セレスバインが苦笑いして言う

『え! 残念です・・・邪魔な輝石あげたかったのに』

メトリシアが残念そうに言う

『何か作ろう』

マルスが笑顔で言う

『はい!マルス師匠、楽しみです』

メトリシアが嬉しそうに言うと、セレスバインがほっとしている

(やっぱり押し付けるつもりだったか・・・危ない、押し付けられたら倉庫が足りなくなりそうだからな・・・あのデカイ輝石を山にされたら、大変な事になりかねない・・・)


マルス達は、小型魔導船でウンディーネ号に戻っていく

『マルス、何の用でしたか?』

リリシャとルシアナが笑顔で出迎えてくれる

『親書の配達のお願いだよ』

『親書の? どの国ですか?』

『ガベラス王国とリオンド・ベラクード王国だよ』

『世界旅行のついでですね』

リリシャが微笑みながら言う

『世界旅行楽しみ』

ルシアナが嬉しそうに呟く

『帰ったら国王陛下に親書を沢山書いて貰おう』

マルスが笑顔で言うと、出航準備を始めている


ウンディーネ号が旋回して北に向かって動いていく

『セレスバイン様、この程度の事で済んで良かった』

ヴァルファーが見送っているセレスバインに言う

『ヴァルファーか・・・英雄殿が来訪したら、何か起きていたからな・・・重臣も安心しているだろう』

セレスバインが笑顔で言うと、馬車に乗って帰っていき、ヴァルファーがウンディーネ号を見ている

(オルガー、オリス、イース・・・強くなりすぎだぞ・・・英雄の弟子が人を育てるのは、反則のような・・・全員が達人なんてもう来ないで欲しい)

『ヴァル、何を考えているのですか?』

ヴァルサが微笑みながらヴァルファーの横顔を見ている

『英雄殿の来訪は大変と思っただけだ』

『本当にそうですか? あんなに高価な贈り物を貰えたのですから、恩返し忘れないようにしましょう』

ヴァルサが笑顔で言うと、ヴァルファーの顔が引き攣っている

『高価な・・・あれは反則だろう・・・一生遊んで暮らせる価値だ』

『あれだけあれば、村の子供達も大人になるまで養えますよ』

『え! ・・・まさか・・・そうなのか? 英雄殿ならあり得る・・・孤児を1人前に育てろと・・・言いそうだな』

ヴァルファーがヴァルサを見て呟く


王城に戻ったセレスバインは、国王に無事に出航した事を報告している

『その袋は?』

国王が騎士が持っている袋を見ている

『英雄殿からの献上です・・・中輝石です』

『中身を確認したのか?』

『全部はしてませんが・・・』

セレスバインが急に不安になって袋を見ている

『すぐに全部確認せよ』

国王が慌てて言うと、騎士が袋から輝石を出して並べていると、騎士の手が止まり、袋の中を見ながら目を見開いている

『どうした?』

セレスバインが不安そうに騎士に聞く

『え! この大きさ・・・』

騎士が大きな輝石を出して、セレスバインと国王に見せる

『献上か・・・』

セレスバインが苦笑いしている

『この間の輝石より大きいか?』

国王が苦笑いしている

『国宝が増えたのか? 1個だけなら良いか・・・』

セレスバインが呟くと、騎士が袋の中から結晶を出している

『その結晶は・・・まさか! 魔光石!!』

国王が目を見開いて叫ぶ

『大きい・・・どれだけの価値が・・・英雄殿はこれを集めていたのか? この大きさの魔光石見た事もないが・・・』

セレスバインが苦笑いしている

『国宝を2個献上されたのか? 対価は何か与えるのか?』

『え! 断られています・・・どうしたら・・・』

セレスバインが苦笑いしていると、騎士が袋の底から紙を取り出して、セレスバインに手渡している

『は? そんな事を・・・孤児院で浮浪孤児を立派に育てろとは・・・この価値なら可能だが・・・』

セレスバインが驚きながら手紙を読んで呟く

『褒美が子供達の育成か・・・国が考える事だな・・・セレスバイン、すぐに資金を用意して、孤児院を増やすように・・・対価でどのぐらいの子供達が助かるのだろうか?』

国王が苦笑いしている

『重臣達に伝えます』

セレスバインが重臣を呼び出して、輝石と魔光石を見せてから、孤児院の設立の指示を始めている。重臣達は、驚きながらも、輝石と魔光石の価値を算出する話し合いを始めている


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