神聖王国と帰り準備
2ヶ月間、毎日迷宮に鍛練を続けて、帰る準備を始めている
『マルス、挨拶をしたら帰りましょう』
リリシャが微笑みながら言う
『魔光石も沢山集まったから、帰ったら飛空艇の改修しよう』
マルスが笑顔で言う
『楽しみですね』
リリシャが満面の笑顔で言う
『革も集まったから、何を作ろうかな?』
マルスが笑みを浮かべている
『マルス師匠、セレスバイン様から至急王城に来て欲しいそうです』
メトリシアがやって来て言う
『セレスバイン様から? 何だろう』
マルスが考え込む
『教会の事だそうです』
メトリシアが苦笑いしている
『行くしかないのかな?』
マルスが面倒そうに言う
マルスとリリシャとキリシアとメトリシアとケニスとヒストリアとフローネとリシリアとメリアが王城に向かい、部屋に入る。部屋には重臣と神官服を着た人達と国王達が待っている
『メトリシア様、来訪感謝します』
国王が微笑みながら言う
『何か用ですか?そろそろ帰りますけど』
メトリシアが笑顔で聞く
『少々面倒な事になりそうだった・・・神聖王国からの使者の方』
国王が神官服の男達を見て言う
『神官に対しての仕打ち許されません』
神官服の男がメトリシアを睨みながら言う
『それで?』
メトリシアが神官服の男を睨みながら言う
『神聖王国に対しての宣戦布告と受け取れます!! 謝罪を要求します』
『断ります』
メトリシアが笑顔で言う
『神を恐れないとは、全世界の信徒を敵に回すつもりですか!!』
神官が睨みながら言う
『それで? では伺います。この国でイキナリ取り囲み、財産を没収する権限を持っているのですか?』
『え! それは・・・無いです。布施なら受け取ります』
神官服の男が笑顔で言う
『この国で、さらに王族に対して、審問裁判をする権限をお持ちですか?』
『は? 有る訳無いでしょう・・・そのような事は神聖王国国内だけです』
『されましたけど』
メトリシアが笑顔で言うと、セレスバインが全ての出来事を説明して、証拠と調書と商人達が何を見て感じたか調べた物を見せて説明している。神官服の男達が驚きながら証拠と文字を見て落胆している
『これは・・・許されません・・・内乱誘発など神聖王国が望む事では有りません』
神官服の男が国王に頭を下げて言う
『謝罪は、有るのか?』
国王が睨みながら聞く
『信徒の管理不足・・・大変申し訳有りません・・・この事は神聖王国に持ち帰り、早急に取りまとめます・・・』
神官服の男が冷や汗をして言う
『謝罪はクライドルト王国第2王女メトリシア様とガベラス王国第2王女メリア様にするように・・・事を大きくすると、世界大戦に発展するぞ』
国王が睨みながら言う
『え! まさか・・・』
神官服の男が震えながらメトリシアを見る
『どうしましたか?』
メトリシアが微笑みながら言う
『メトリシア王女様・・・大変失礼な事を申し訳ありません』
神官服の男が震えながら頭を下げている
『神聖王国からの宣戦布告は受け取ってますけど、どうしましょうか? 商人達も聞いてましたよ』
メトリシアが笑顔で言う
『それは・・・手違い・・・いえ・・・信徒の暴走です』
神官服の男が慌てて言う
『この国の神官でしたけど、信徒では無いですよね?』
『それは・・・大変申し訳ありません・・・神聖王国は、戦争は致しません! この事は重大な違反ですので、早急に対応します』
『え? 対応で済むのですか? 噂は止まりませんけど・・・神聖王国は、各国と不可侵と言う事で教会で布教していましたよね? それなのにアーメリア様の名前を騙り好き放題したのは、許される事ですか?』
メトリシアが笑顔で睨んでいる
『それは・・・教皇様に至急伝えます・・・どうか穏便に・・・』
『信用できません。帰ったら別の事を言いそうです。信用は1度失ったら終わりです。 書面に残しておいて下さい』
メトリシアが笑顔で言うと、国王とセレスバインが相談して、神官服の男と相談している。神官服の男が出来事を書いた物にサインをして、国王とセレスバインがサインをしている
メトリシアとメリアが書類を読んで確認している
『間違いないですね』
メリアが微笑みながら言う
『教皇様に正確にお伝え下さい』
メトリシアが神官服の男に言う
『畏まりました・・・今回の件は大変申し訳ありません』
神官服の男が深々と頭を下げている
神官服の男達が出ていく
『後始末出来たか・・・証拠が残ったから、後で文句は言えないだろう』
セレスバインが疲れたように言う
『面倒事になる前に帰ります』
メトリシアが笑顔で言う
『教会も大変だな・・・もうこの国で信仰を得るのは無理だろう・・・内戦誘発と神官の横暴がバレたからな・・・派遣される神官も見直されるだろう』
セレスバインが呟く
『これで終わるなら良いが・・・結構しつこいからな』
国王が頭を押さえながら言う
『証拠は確かになりました。後で文句は言えないでしょう・・・親書の作成と各国に注意の親書を早速だしておきましょう』
重臣が考えながら言う
『メトリシア、帰ったら親書を数ヵ国に持っていく?』
マルスが笑顔で聞く
『あ! そうです!先に持っていきます』
メトリシアが笑顔で言うと、フローネが頭を押さえている
(飛空艇で持っていったら早く着きますが・・・神聖王国は、どのような手をするでしょう?・・・リベリアの英雄が親書を持って行ったら、文句が言えない国が何ヵ国有ると思っているのですか?)
『世界旅行しよう』
キリシアが笑顔で言うと、リリシャ達も頷いている
『神聖王国も大変な相手に喧嘩を売ったな』
国王が呟くと、セレスバイン達が頷いている
(親書を預けた方が早いな・・・親書も数ヵ国だから良いだろう・・・)