ヘルゼレス王国に到着
みんなで冒険者ギルドに向かって歩いていき、冒険者ギルドに入る
『ギルドマスターのグライゼンさんに会いたいんですけど』
マルスが職員を見て聞く
『どのような御用件ですか? ギルドカードを提示してください』
職員が面倒そうに言うと、マルスがギルドカードを見せる
『は? ・・・ゴールド・・・失礼しました! こちらへどうぞ』
職員が慌てて叫び、奥の応接室に通して、しばらくするとグライゼンが入ってくる
『リベリアの英雄様、来訪感謝します』
『魔光石取りに来ました』
マルスが笑顔で言う
『魔光石を? 輝石を少し引き取りますが・・・中型までは引き取ります』
グライゼンが苦笑いして言う
『新人の訓練の時に時々売れば良いかな?』
『毎日は不要です・・・何層まで潜られますか?』
『58層までは潜れますよ』
『は?・・・ごじゅう・・・はち層? 』
グライゼンが苦笑いしている
『1日分ぐらい持ってきますか?』
『えーと、国王陛下に直接献上をお願いします』
『前より威厳が無いのですが・・・何が有りましたか?』
『獣魔の件で、威張れないのが解ってます・・・ヴァルファーが認めていますから』
グライゼンが苦笑いしながら説明している
『マルスだから仕方ない! 前回本気を見せすぎ』
キリシアが笑顔で言う
『戦神と女神と3人の神の使いですね・・・当人の前で言うことですか?』
リリシャが微笑みながら言う
『知っている者なら納得しますが・・・教会が反発しています。 アーメリア様の加護と付け加えろと・・・あの時逃げた神官など誰も信用してませんけど』
グライゼンが苦笑いして説明している
『関わらないようにしよう』
マルスが笑顔で言う
『マルスだから・・・何か言われそう』
キリシアがマルスを見ている
『マルスだからで済ませましょう』
リリシャがマルスを見ている
『マルス師匠、なるべく歩き回らないで下さいね』
エミールが微笑みながら言うと、みんな口々にマルスに言っている
『え! 何巻き込まれる事を前提に言っているの?』
マルスが抗議をしていると、グライゼンが苦笑いしている
(リベリアの英雄殿が怒ったら、きっと大変な事になるな・・・なるべく近付けない様にしないと・・・)
冒険者ギルドを出て歩き始めると、騎士達が後ろから付いてくる
『マルス師匠、今日はどうしますか?』
メトリシアが嬉しそうに言う
『久し振りだから、町中で買い物かな? レティナ達も連れてきた方が良かったかな?』
マルスが笑顔で言う
『レティナちゃん達は仲良く遊んでいます』
リリシャが微笑みながら言う
『留守番のフローネ先生とリシリアさんと明日でも散歩して欲しいかな?』
『フローネ先生は、レティナちゃん達との散歩はいつも喜んでいますから良いです』
エミールが微笑みながら言う
『マルス師匠、買い物しますか? それとも』
ミリアがキリシアを見ると、既に出店に歩いて行っている
『キリシアですね。もう食べ物を買いに行ってます』
リリシャが笑いながら言うと、みんなキリシアの後ろ姿を見ている
『キリシア師匠・・・美味しそうな物を見付けたのですか?』
ミリアが呟き、みんな歩いていく
『ん? マルス食べたいの?』
キリシアが肉の串焼きを食べながら、マルスを見ている
『美味しいの?』
『鶏肉だよ、はい』
キリシアがマルスに差し出すと、マルスが1口食べる
『中々美味しいね』
マルスが食べながら言う
『買いましょう』
リリシャが金貨を出して出店の店主に渡そうとする
『お嬢さん、小銭はないのかい?』
店主が金貨を見て言う
『え! あ!!』
リリシャが慌てて銀貨を探している
『これでお願いします』
エミールが銀貨2枚を出して言う
『串焼き20本で良いのか?』
『お願いします』
エミールが笑顔で言うと、主人が慌てて焼いている
『この頃買い物してないから、金貨しか持ち歩いてなかったですね』
リリシャが苦笑いしている
『買い物しないからね』
マルスが笑顔で言う
『買い物と言っても、買うものが無いです』
メトリシアが考えながら言う
『買う時はキリシア師匠に任せます』
ミリアが笑顔で言う
『何買うの? 薬草?』
キリシアがモグモグしながら言う
『食べ物しか思い浮かびません』
ミリアが考えて言う
『アニーに任せた』
キリシアが笑顔で言うとみんな笑っている
翌朝、マルスとキリシアとリリシャとエミールとミリアとアニーとメトリシアとルメイルとエビリアとクレスタとリシリアとケニスとヒストリアとエレーヌで迷宮に向かい、48層まで到着して休憩を始める
『アントしつこい』
キリシアが大声で言う
『全部殲滅していたのは誰ですか?』
リリシャが微笑みながら言う
『雑魚なんて倒した内に入らない』
キリシアが笑顔で言う
『雑魚か・・・魔光石と毛皮貰えるなら、雑魚で無いよね?』
『雑魚は雑魚! みんな一撃で倒していたでしょ』
『早い者勝ちは止めた方が良いのかな?』
マルスがリリシャを見て言う
『早い者勝ちです。警戒がしやすいですよ』
『魔石拾い係りにするつもり?』
キリシアがリリシャを見ている
『キリシア師匠、近付かれたら守って下さい』
ミリアがキリシアを見て言う
『雑魚なんていくらでも任せなさい』
キリシアが笑顔で言う
『ミリアが言うと素直に聞くのですから』
リリシャが微笑みながらキリシアを見ている
『大切な妹だから』
キリシアが笑顔で言う
『キリシア師匠嬉しいです』
ミリアがキリシアに抱き付きながら言うと、キリシアが少し赤くなっている




