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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第22章 平和な日々?
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シルシアと契約

翌朝、ウンディーネ号の食堂にはいると、みんな待っている

『マルス師匠・・・ごめんなさい』

ミリアが慌ててマルスを見て頭を下げている

『ミリア、体調大丈夫?』

『頭が痛いです』

ミリアが気持ち悪そうにマルスを見ている

『今日はゆっくり休もうね』

マルスが笑顔でミリアを見ている

『マルス師匠!! ミリアに甘いです』

メトリシアが大声でマルス睨んでいる

『妹だからね』

マルスが笑顔で言う

『お兄ちゃん、ミリアお姉ちゃんに甘いです』

レティナが笑顔でマルスの横にくる

『レティナもミリアの寝顔可愛かったと思うよね』

『うん! お兄ちゃん! お兄ちゃんの裾をしっかり握り締めて寝てました』

レティナが笑顔で言うと、ミリアが恥ずかしそうにしている

『ミリアも気を付けましょうね。カーレストの蒸留酒を一気飲みするなんて、自殺行為ですよ』

エミールが微笑みながらミリアを見ている

『ジュースと勘違いしただけです』

ミリアが恥ずかしそうにエミールを見ている

『ミリアが計画的に飲んだだけです』

メトリシアが大声で叫ぶ

『本当にジュースと間違いました!! メトリシア』

ミリアが慌てて言う

『マルス師匠に抱き付いて寝るなんて許さないです』

『記憶が・・・無いのに・・・』

ミリアが残念そうに呟くと、エミール達が笑っている

『カーレストの蒸留酒は危険ですね。強いのに飲みやすいから』

リリシャが微笑みながら言うと、みんなリリシャを見ている

『リリシャも、気を付けようね』

マルスが思い出したように言うと、リリシャが真っ赤になっている

『リリシャ師匠の方が危険です!!』

メトリシアが大声で叫ぶ

『メトリシア、ふふふ』

リリシャが微笑みながら睨む

『え! ごめんなさい』

メトリシアが慌てて叫ぶと、後退りしている

(あの事言ったら・・・怖い!!)

『ルシアナ、今日はミリアお姉ちゃんが一緒に居てくれるから、仲良くね』

マルスがルシアナを見て言う

『はーい、マルス御兄様! ミリアお姉ちゃんと一緒にいます』

ルシアナが笑顔で言うと、ミリアの横に行って、手を繋いでいる


ウンディーネ号とオーディバゼル号に荷物を積み込み、アーメルドを出発して、カーレスト諸島の町に近付き、軍艦の指示で停船して、小型魔導船で港に向かう

『リリシャ、今回は船か?』

ジエルが苦笑いして出迎えている

『ジエル御兄様、ヘルゼレス王国に向かうついでに監査に来ました』

リリシャが微笑みながら言う

『次はヘルゼレス王国か・・・忙しいな』

ジエルが苦笑いしている

『今年はこんなに忙しくないですよ。ヘルゼレスの迷宮に魔光石を取りに向かうだけですから』

リリシャが笑顔で言う

『魔光石? 相当な家宝だと思うが・・・』

『欲しいですか?』

リリシャが嬉しそうに聞く

『そうだな・・・狙われそうだからいらないな』

ジエルが考えながら言う

(嬉しそうな笑顔・・・欲しいと言ったら、大変な事になりそうだ・・・リリシャの考えを読まないと・・・絶対に大変な事に・・・)

『え! いらないのですか?残念です・・・本当は欲しいですよね?』

リリシャが残念そうに言う

『いや・・・いらないが・・・何故そんなに勧めるのか?』

ジエルが苦笑いをしている

『この頃国王陛下も受け取ってくれないから、倉庫が一杯になります』

リリシャが笑顔で言う

『倉庫が・・・それは宝では無いな・・・倉庫はどのぐらいの大きさなのか?』

ジエルが苦笑いをしている

『シルフィード号ぐらいです』

リリシャが空を見て言う

『シルフィード号ぐらい・・・そんなに大きな倉庫が一杯になりそうだと!! もう宝では無いだろう・・・何故魔光石を取りに向かうのか?』

『マルスが無くなったから欲しいと言うからです。迷宮探索は、冒険者の仕事です。みんな楽しみにしています』

リリシャが微笑みながら説明していると、ジエルが頭を押さえながら聞いている

(引き取ると言ったら、絶対に倉庫を一杯にするつもりだっただろう!! 危ない・・・リリシャの欲しいは気を付けないと・・・)


交代でカーレストの町を探索する事にすると、マルス達はルシアナを連れて、遺跡跡に歩いていく

『あ! 精霊さん』

ルシアナが笑顔で言うと、マルス達は魔力視で魔力を見ている

(人間、契約をして欲しい)

『え! 契約? 何?』

ルシアナが驚いて声のする方を見ている

(契約をしてくれたら、あなたを守る事を約束しよう。あなたのお陰で消滅を免れた・・・精霊王から自由にして良いと許可も取った)

『え! 精霊王様から? どうしよう?』

ルシアナが驚きながらマルスとリリシャの顔を見上げている

『ルシアナちゃん、無理はしたらダメですよ』

リリシャが微笑みながら言う

『精霊と契約か・・・不利益は無いのかな? 魔力を吸い上げられるとか・・・』

マルスが考えている

(人間と契約したら、自由について行ける。契約者からは魔法を使う時に魔力を受け取るが、常時魔力は必要ない・・・自然の魔力で十分だから)

『マルス御兄様、リリシャお母・・・御姉様、常時魔力は必要ないって・・・』

ルシアナが慌ててリリシャを見ている

『それなら良いですよ・・・マルス、良いですね?』

リリシャが少し赤くなりながらマルスを見ている

『不利益が有ったら、精霊も消し飛ばすから良いよ』

マルスが笑顔で言うと、魔力の塊が慌てた様に揺らめいている

『はーい。精霊さん、どんな風に契約するの?』

ルシアナが笑顔で言うと、精霊が説明をしている


『ルシアナは、汝精霊と友達になり、悠久の時を共に旅をしたい』

ルシアナが手を出して言う

(汝と共に汝が力尽きる時まで共に歩む事を約束しよう・・・汝、我に名前をつけよ)

『汝の名は、シルシア』

ルシアナが手に魔力を集めて、精霊が手の上の魔力に触れると、急激に風が巻き起こり、ルシアナの周囲に竜巻の様に風が吹き荒れている。ルシアナの手の上に光が集まり、魔力が人形に変わっている

『契約は終わりました。ルシアナ』

『うん! よろしくお願いします。シルシア』

ルシアナが笑顔で掌を見ている

『シルシアさんよろしくね』

リリシャが微笑みながら言う

『ルシアナの母親よ』

シルシアがリリシャの方を見ている

『母親!!』

メトリシアが大声で叫ぶ

『え! まさか・・・声が聞こえるの?』

『聞こえてます。魔力の塊しか見えてませんけど』

メトリシアが笑顔で言う

『まさか!! 言葉を交わせるなんて・・・精霊王ぐらいしかいないのに・・・これが契約の力なの?』

シルシアが驚きながら叫ぶ

『ルシアナを守って下さいね。シルシアさん』

リリシャが微笑みながら言うと、みんな挨拶をして、シルシアと話し始めている

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