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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第22章 平和な日々?
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オルトレス・ガゼラス 後編

マルス達は院長の部屋に戻る

『どうでしたか?』

院長が考えながら聞く

『アニーどうだった?』

マルスがアニーを見ている

『そうですね・・・必死でしたが、内面は見えないので、どうでしょう』

アニーが微笑みながら言う

『エミール達は?』

『数人気にはなりました』

エミールが微笑みながら言う

『数人ですね・・・呼んで貰いましょう』

リリシャが微笑みながら言うと、院長が驚きながら、エミール達の話を聞いて、職員に呼びに行って貰う


女の子が数人呼ばれて入ってくる

『マルス師匠は、誰が気になっているのですか?』

エミールは少女達を見てからマルスを見ている

『気になります』

メトリシアがマルスを睨んでいる

『予想はついてますから・・・あの娘ですね』

リリシャが微笑みながら少女達を見てからマルスを見ていると、エミール達が相談している


エミール達が一斉に少女を指差す

『え! えーーーー』

少女が驚いて叫ぶ

『やっぱり、全員この子でしたね』

リリシャが微笑みながら見ている

『真面目そうですから』

アニーが微笑みながら見ている

『マルス師匠が選びそうだから・・・色白で控えめで』

メトリシアがマルスを睨んでいる

『トラブルになりそうですから』

エミールが笑いながら言うと、リリシャとキリシアが爆笑している

『エミール御姉様! その言い方』

ミリアが驚いている

『みんなが良いなら・・・基準が何か変なような』

マルスが苦笑いしている

『最後に将来の夢と何が出来るか教えて下さい』

リリシャが微笑みながら聞く


『メルカシアです。炊事、洗濯、掃除何でもします。将来の夢は・・・何も思い浮かばないです・・・』

メルカシアが震えながら泣きそうになっている

『夢は無いの? 何かしたいとか、興味有るとか?』

マルスが微笑みながら聞く

『え! 何も・・・着る物と食事と寝る事が出来たら・・・』

メルカシアが泣きそうな声で言う

『院長、子供達に夢も希望も無いのですか?』

リリシャが睨みながら聞く

『え! それは・・・この国はあの戦争で未来が無いですから・・・憧れる騎士も、残虐な兵士も子供達は見てきました・・・女性の末路も』

院長が説明をしてくれる

『国の環境が悪いのですね・・・変えて貰わないと』

リリシャが不機嫌そうに呟く

『メルカシアは準備してきてね。アニー、ケニス、後は誰かいる?』

マルスが笑顔でアニーとケニスを見ている

『あの子もです』

アニーとケニスが相談して言う


アニーとケニスに選ばれた少女が驚いている

『クレカシアです。裁縫と料理が得意です。夢は・・・考えてなかったです』

クレカシアが驚きながら自己紹介する

『クレカシアも準備してきてね』

マルスが笑顔で言うと、院長を見ている

『準備をしてきてと言うと?』

院長が苦笑いしている

『連れて帰ります』

リリシャが微笑みながら言う

『しかし、2人も引き取って良いのですか? それに・・・どのような方か・・・』

院長が慌てている

『面倒だから・・・騎士さん説明しておいてね』

マルスが笑顔で言うと、エミールが騎士を呼びに行く


『引き取るのですか?』

騎士が入って来てマルス達を見てから、院長を見ている

『2人もです。本当に養えるのですか?』

院長が不安そうに聞く

『養えるとかの問題ですか? 2人ぐらい達人が増えるだけです』

騎士が苦笑いしている

『え? 何ですか? 達人?』

院長が驚いて騎士を見ている

『1000人ぐらいなら、養うと思います。騎士として保証します・・・』

騎士が慌てて言う

『1000人!! 何故? もしかして・・・大貴族様?』

『えーと、それは言えません』

騎士が苦笑いしていると、簡単な説明をして、院長が納得している


メルカシアとクレカシアが荷物を持ってくる

『荷物はそれだけですか? 忘れ物は無いですか?』

リリシャが微笑みながら聞く

『はい、奥様』

メルカシアが笑顔で言うと、リリシャが真っ赤になって、マルスの腕をぎゅーと抱き締めている

『リリシャが照れてる』

キリシアが笑いながら見ている

『マルス師匠は、結婚してません!!』

メトリシアが慌てて叫び、アニーが微笑みながら説明をしている


『申し訳ありません』

メルカシアとクレカシアが慌てて頭を下げている

『2人に兄弟は?』

『え! それは・・・妹が1人』

メルカシアが申し訳なさそうに呟く

『いません・・・姉と兄はもう亡くなりました』

クレカシアが考えながら言う

『妹さんは? どこに居ますか?』

マルスが笑顔で聞く

『あそこです』

メルカシアが孤児院を見て、2階の窓から見ている。少女を見ている

『アニー、どうする?』

マルスが笑顔で聞く

『仕方無いですね』

アニーが微笑みながら言うと、院長に話して、連れてきて貰う


少女が出てくる

『名前は?』

マルスが笑顔で聞く

『テレジアです』

少女がメルカシアを見て言う

『何が出来るかな?』

『え! 掃除でも洗濯でも料理でも手伝いは出来ると思います』

テレジアが驚きながら言う

『院長、この子も連れていきます』

マルスが笑顔で言うと、みんな笑っている

『マルス師匠ですね』

エミールが笑いながら言う

『姉妹を引き離すのは良くないよね』

マルスが笑顔で言う


マルス達は、服や靴などを買いながら城に向かっている

『え! ここで働くのですか!!』

メルカシアとクレカシアとテレジアが驚いて立ち尽くす

『今日の宿です』

メトリシアが笑顔で言うと、メルカシア達が助けを求めるような目でマルスを見ている

(今日の宿? 何を言っているのですか・・・お城です・・・もしかして、物凄く有名な人なのですか? 誰か教えて下さい・・・)

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