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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第22章 平和な日々?
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イーケルとサトメル 後編

マルス達は、翌朝城門の外に着陸して、シルフィード号から荷物を降ろしていると、英雄騎士隊が荷物毎に立っている。アーゼラストリアが商人達を集めてやってくる

『商人達を集めてきましたが・・・結構な量ですな』

アーゼラストリアが交易品の山を見て呟く

『適当に積んで貰ったからね』

マルスが笑顔で言うと、商人達がそれぞれ交易品の見本を見て驚いている


商人達を一所に集める

『早速買取りの交渉をしたい!!』

商人が金貨の袋を見せて言う

『こらーー勝手に言うな!』

『オークション形式でやるぞ』

『お前には負けない』

商人達が大声で叫んでいる

『こらーーー! 勝手に騒ぐな!! お前達が商品をほしかったら、商人の意地を見せろ!!』

キリシアが大声で叫ぶと、商人達が驚きながらキリシアを見る

『この商品が欲しいか!!』

『欲しいーーー』

商人達が大声で言う

『競ってでも欲しいか!!』

『欲しいーー』

『商人の意地を見せてみろ!!』

『高くても買うぞーーー』

『ボロ儲けしたいかーーーー』

『した・・・はーーーー?』

商人達が叫ぼうとして、驚いて叫ぶ

『どうしたーーー!』

『ボロ儲け・・・意地を見せるぞーーー』

商人が慌てて叫ぶと、他の商人達が慌てて同じことを叫んでいる

『物々交換だ!! 他国に持って行ったら高く売れるものをもってこい!! 交渉はしない! しっかり考えて量を決めろ』

キリシアが大声で叫ぶ

『え! 物々交換・・・何でも良いのか?』

『意地を見せろ!! 信用して言い値だ!!』

キリシアが大声で叫ぶと、商人達が交易品を見てから、慌てたように走って町に戻っていく。アーゼラストリアが商人達の背中を見て苦笑いしている


『アーゼラストリア将軍、解りましたか? 交易と言わないと言う事の意味が』

サトメルが嬉しそうに言う

『商人の意地か・・・早いもの勝ちだな・・・下手な安値でボロ儲けしようとしたら、後で信用を失うのか? 儲けも出るのか?』

アーゼラストリアが苦笑いしている

『英雄様ですから、利益なんて考えてません』

サトメルが微笑みながら言うと、アーゼラストリアが苦笑いしている

(英雄殿だから、何でも良いのか? 状態の良い物が沢山得られるなら、商人も相当本気だな・・・)


商人達が次々と商品を持ってきて、騎士に伝えていると、商品を次々と交換している。アーゼラストリアが物々交換されている商品を驚きながら見ている

(全部本当に言い値か・・・本当に良いのか?)


マルス達はリオンド・ベラクード王国で3日散策をしてから、オルトレス・ガゼラスへ向けて出発準備をしている

『マルス様、本当にお世話になりました』

サトメルがマルスの元に来て言う

『結婚式には呼んでくださいね』

マルスが笑顔で言う

『はい! 勿論です』

サトメルが満面の笑顔で言う

『サトメルから色々聞きました。本当に良くして貰い感謝します』

イーケルが笑顔で言う

『何もしてないけど、侍女達とレセナ様達が遊んでいたと思うけど』

マルスが笑顔で言う

『お陰で御茶会にも沢山参加出来て、メーレシア様やセクラ様やアリシア様やレイナール様とも仲良くできました』

『クレシア様の食事会だからね』

『クリスちゃんやシーリスちゃんやリリアちゃんとも仲良くできました』

『仲良くなって良かったです。あ! クリス様とレセナ様とアリシア様の結婚式はどうしようか?』

マルスが思い出したように言う

『お祝いの品は直ぐに用意して送っておきます』

サトメルが嬉しそうに笑っていると、イーケルが考え込んでいる

(クリス様とレセナ様とアリシア様の結婚式? 決まっているのか?)


サトメルがそれぞれと別れを惜しんでから、キャス号が上昇して、南に飛んでいく

『サトメル、社交が出来るようになって良かった』

イーケルが微笑みながらサトメルを見ている

『全部英雄様の屋敷のお陰です』

サトメルが笑顔で言う

『アリシア様とクリス様とレセナ様の結婚式とは?』

イーケルが考えながら聞く

『アリシア様とウルシナ公国公太子様の結婚と、レトリアル・クレトリア王国王太子セメレト様とクリスちゃんが婚約しています。レセナ様はオテリオス王国王太子クレオル様と近々結婚式をします』

サトメルが笑顔で言う

『え!! レセナ様とクリス様も王太子と婚約・・・来訪して貰えて良かったのか? もてなしてないが・・・』

イーケルが驚いている

『英雄様が一番偉いですから』

サトメルが笑顔で言うと、イーケルが遠くに見えるキャス号を見ている


オルトレス・ガゼラスの城が見えてくると、キャス号が降下して門に近付く

『副団長に用が有ります』

ヒストリアが大声で叫ぶ

『しょしょしょ少々お待ち下さい』

門番の兵士が慌てて叫び、騎士を呼んでくる

『城の裏に着陸を!!』

騎士がキャス号を見て叫び、キャス号がゆっくり城の後ろに着陸する


副団長と騎士達が慌てて走ってくる

『英雄殿!! 何か御用ですか!!』

副団長が慌てて走ってきて、マルスを見付けて聞く

『用は無いよ。美味しい料理食べに来たよ』

キリシアが笑顔で言うと、副団長が苦笑いしている

『あーー 副団長、騎士の信頼を裏切った人知りませんか?』

メトリシアが降りてきて言う

『メトリシア様!! その件は・・・』

副団長が苦笑いしている

『仕方ないですから、視察です』

メトリシアが笑顔で言うと、騎士達が副団長を見て苦笑いしている

『視察ですか? 直ぐに案内の準備をさせます』

副団長が慌てて言う

『ミールトレさんにお願いします』

メトリシアが笑顔で言うと、副団長の顔が引き攣っている

『何故知っているのですか・・・』

『キャスティーさんがリベリアに到着して見付けましたよ。本当にだらしない』

メトリシアが笑顔で言う

『そんな・・・まさか・・・』

副団長が真っ青になっていると、騎士達が苦笑いしている

(最初から遊ばれている)


副団長が騎士を集めて、護衛の準備をさせている

『美味しい料理が先ですね』

王妃が降りてきて言うと、英雄騎士隊隊員達が副団長を見ている

『え! おおおおおおお王妃様!!!』

副団長が慌てて叫び、騎士達が姿勢を正している

『しっかり治めなさいね。住民を大切にしないと、リベリアの英雄殿が視察に来ますよ』

王妃が微笑みながら言う

『副団長、その前に訓練するよ』

キリシアが笑顔で言う

『楽しみでした』

ヒストリアが笑顔で言うと、みんな笑っている

『訓練は・・・部下達と』

副団長が苦笑いして騎士達を見ている

『あ! 部下を売った』

メトリシアが呟くと、王妃が爆笑している

『副団長・・・』

騎士達が苦笑いしている

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