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6話 闘気習得

翌日まだ体が重いがキリシアと共にギルドに向かう。リリシャは魔力制御をしているとの事だった。


ギルドに到着してヘザーネと目が合うと

『キリシアさん、マルスさん裏口に回ってください』

裏口に回り入るとゼタルがそこで待っていた。

『待っていたぞ。

体調は大丈夫か?』

『まだ体が重いです』

キリシアの回答にゼタルの表情が変わる

『闘気の扱い方はどうすれば良いのですか?』

キリシアが聞くと

『まずは闘気を感じ取る事とその闘気を練る事が重要だ』

キリシアは真剣に聞いている

『目をつむり手に力を集中してくれ』

『闘気を感じられない?』

キリシアが言うと

『こんな感じだ』

ゼタルの手が光る

『魔力に似ている』

自分が言うとゼタルが表情が変わる

『魔力を多く持つものは闘気が扱いにくい、闘気を使える物は魔力が使いにくい』

『魔力に邪魔されて闘気が使えないと言うこと?』

『そうだ、闘気感知出来なければ闘気は使えないからな、昔は両方使える魔法剣士もいたから無理じゃない』

ゼタルの言葉に頷く、ゼタルの手に集まっている闘気を触れさせてもらい

再度闘気を探すが魔力で闘気が見つからない

『あ!これで良いのかな?』

キリシアを見ると手が少し光っていた、ゼタルは頷き満足そうに笑みを浮かべる

『そうだ!それだ!闘気を体の中で練り込め。体の闘気を全部制御できれば身体強化が出来るからな』


宿屋の部屋に帰るとリリシャが岩場に行こうと言い出した。キリシアも体を動かしたいから同行する

リリシャは、岩場に着いたら次々と詠唱して魔法を撃っている

自分は魔力を体全体に制御して集中するが闘気は見つけられない、掌で魔力の玉を作るが少し歪になっている。

『何か変?』

リリシャは気付いて見ている

『何だか少し制御が乱れている、何か暴れているみたいな感じかな?』

『慣れるしかないのかな?』

『そうだね!全力の魔力を集中して制御して慣れれば大丈夫になるかな?』

『そうだね』

リリシャは頷き魔力制御を始める


キリシアは闘気制御出来るまで少し訓練したいと言っていたし、リリシャも魔法に集中して練習したいと同意していたので数日岩場で練習することになった。


五日後、リリシャと自分は体の重さも治り魔力の制御も順調だった。キリシアも闘気を使うことで前よりも鋭く動くことが出来るようになっていた。キリシアを見ていて自分も闘気を感じるために探すが魔力が邪魔でなかなか見つけられなかった。『はぁー』魔力が邪魔か~魔力を無くさないと闘気は無理かぁー魔力を片手に集中している間に見つけられないかな?

片手の掌に魔力集中制御して、体の中の闘気を探す。もう片方の手に闘気を集める

『両手が光ってる』

リリシャが呟くとキリシアが気付き

『え?右手は闘気?』

『上手くいった、闘気やっと見つけた』

リリシャとキリシアは笑顔で祝福してくれた


キリシアと闘気で強化しながら戦闘訓練を続け、リリシャは魔力制御で集めた魔力から魔法を発動しようと練習を続けていた。

掌の魔力は十分だけど、魔法発動しようとすると小さくなって弾けてしまう、詠唱魔法は問題なく発動する

『リリシャさん魔力制御した後に魔法名を詠唱したらどうなるだろう?』

『やってみる?』

リリシャは魔力を制御して手に集中し、『ファイヤーボール』その瞬間魔力が炎の玉に変換されて飛んでいく

『え!出来た』

リリシャは嬉しそうに笑顔で喜ぶ

『無詠唱じゃないけど、凄いことかな?』

『うん!これも凄いことだよ、長く詠唱しないから発動が早い、もしかしたらこれも古代魔法かもしれない』

自分も魔力を集めて同じことをするとファイヤーボールは成功した。

『別の魔法も使えるのかな?』

リリシャに聞くと

『いろいろやってみる』

笑顔でいくつかの魔法を使って訓練開始していた


数日後ゼタルに訓練の結果を見てほしいと話したら、笑みを浮かべながら裏庭に行こうと誘われた

『キリシアさんから見てもらう?』

『キリシアこい!どのぐらい使いこなせるようになったか見てやる』

ゼタルは笑みを浮かべながら打ち合う訓練の成果に満足そうに笑顔になる

『キリシア見事だ。十分下層でも戦えるぞ』

キリシアも笑顔になりお礼を言う


『マルスは真剣勝負だ!今回は本気でいくから覚悟しろ』

ゼタルは真剣な目付きになり闘気を体に巡らせる。そして打ち合いが始まる。木剣のぶつかる音と空気を切る音とが続き、闘気を込めた一撃に後ろに飛ばされる。ゼタルは驚きの表情を出すと、笑みを浮かべながら『これを止めるか!やるな』

マルスは、木剣に闘気を集中して、魔力で筋力強化して渾身の一撃を放つ。ゼタルは木剣で受ける。2人の木剣は砕け、闘気の衝撃波を受けてゼタルは崩れ落ち、膝を付く

『俺の敗けだ!とんでもなく強くなったな』

『木剣が砕けちゃったから引き分けですよね?』

ゼタルは笑いながら握手を求めてくる手を握る

『マルスお前はまだまだ強くなる!楽しみだ』


宿屋に帰り明日から又迷宮に潜る事にした。

キリシアも闘気を使えるようになり体の重みもなくなったって言っていた。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] マルスとキリシアに闘気を教えたのがゼタル 騎士学院の講師にゼタルを紹介した時 マルスは、誰々に闘気を教えてたってあったが マルスは自分たちに教えてくれた人がゼタルと言った方が良か…
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