迷宮訓練再開と工房の日常?
翌朝、キリシアとリリシャとマルスとミリアとアニーとルメイルで迷宮に向かい9層まで最短距離で進み、クリケトを見付け次第キリシアは槍の使い勝手を試しながら倒し続ける
『マルス良い槍だね』
キリシアは笑顔で言う
『このぐらいじゃ物足りない?』
マルスが聞くと
『そうだね、弱すぎるし、柔らかいからね』
『クリケトじゃあね』
マルスも笑う
ミリアとアニーの魔力制御で魔力の乱れが無いか確認しながら進み、10層に行くことにする
『ミリア小部屋はファイヤーストームで焼き払って』
『解りました頑張ります』
『・・・・・ファイヤーストーム』
火の柱が立ち上がり部屋全体を焼き尽くす
『ミリア火力上がったね・・・あ!腕輪のせいだね』
マルスが言うと
『この腕輪凄いですからね』
ミリアも肯定している
『次の部屋はアニーがやってみて』
『私ですか?まだファイヤーストームは使ったこと無いのですが・・・』
リリシャが詠唱を教え始めアニーは真剣に覚える
『・・・・・・ファイヤーストーム!』
アニーのファイヤーストームで小部屋を焼き払うが数匹生き残り、ルメイルとキリシアが倒して回る
『次はもっと魔力を集めてから放とうね』
マルスが言うと
『私にも出来ました・・・もっと修行します』
アニーは笑顔になって言う
『じゃあ次々と練習しようね』
マルスは微笑んで言うと、アニーとミリアは次々とファイヤーストームを放ち小部屋を焼き払い続ける
『あれ?全然魔力制御が乱れていない』
マルスが言うと
『どうしてなのかな?』
リリシャが言う
『あ!防具と腕輪と短剣の効果だ!しまった!』
マルスが言うと
『え?えーーーーーー』
ミリアは驚き声を上げる
『明日から気を付けないと。無茶させたくないよね』
マルスが言うと
『これで明日から付与魔法の練習魔石は揃ったけど大丈夫かな?』
リリシャが言うと
『少し無茶させちゃうけど、糸と中魔石も少し取って帰る?』
『はい!』
ミリアが言いアニーも頷くとキリシアは11層に降りていく。キャタピーを見つけたらファイヤーボールでミリアとアニーが倒して、そして糸と結晶を残して黒い煙になって消えていく
『ミリアもアニーも凄い制御だね』
『え?本当ですか?』
『杖に早く魔力が集まるし威力も上がっているよね』
リリシャが言うと
『ありがとうございます』
ミリアが嬉しそうに言う
『バタフライも倒してね』
『はい!頑張ります』
ミリアは気合いを入れて進みキャタピーにファイヤーボールを放ち倒す。そして次々と倒していくと一周してしまう
『12層に行く?』
『帰った方がミリア達の為には良いかな?』
『なら帰ろう』
キリシアは笑顔で言うと上の階層へ歩いていく。そして外に出て家に帰ることにする
『お帰りなさい』
ラーザが出迎えてくれる。そして家からレティナとイリアが出てきて
『お兄ちゃんお帰りなさい』
レティナはマルスに抱きつき言う
『ただいまレティナ』
『お帰りなさい師匠』
エビリアとクレスタが出てくる
『エビリア、クレスタただいま』
リリシャが言う
『この魔石をしまいにいこう』
キリシアが魔石の袋を見せていう
『解りました』
エビリアとクレスタは袋を受け取り
『え?重い・・・・』
『こっちも重いです』
エビリアとクレスタは顔をあわせている
『9層から11層まで倒してきたからね』
キリシアが言うと
『え?こんなに・・・・師匠達なら当たり前ですね』
2人は納得して工房に向かい魔石の整理を行う
『不足した魔石を1日で補充するなんて・・・・』
『これで付与魔法の練習するから費用がかからないと言うことですね』
エビリアとクレスタは黙々としまい、数を数えて記録する
『明日はどうしようか?』
『エビリアとクレスタの練習させる?』
リリシャが言うが
『んーまだ早いかな?魔力制御がまだまだだから余裕が無いと7層までは行けないよね』
マルスが言う
『ルメイルを先にするようにしよう』
キリシアが言うと
『それが良いね』
リリシャが言うとマルスも頷いている
『今から少し時間に余裕があるから接近戦鍛練かな?』
マルスが言うと
『直ぐに始めよう』
キリシアは笑顔になってみんなを集めて訓練を始める
リリシャとマルスは工房で付与魔法の準備をし始めるとステラがやってくる
『少しよろしいですか?』
『良いですよ、何か有りましたか?』
『レティナ様が色々イリアと手伝ってくれるのですが、レティナ様に手伝ってもらってもよろしいのか思いまして・・・』
ステラが言うと
『レティナは村では両親の手伝いをしてくれていたから、好きにさせてあげたいから、邪魔じゃなければステラの手伝いをさせて』
『解りました』
『ステラさん何時もありがとうございます』
マルスが頭を下げると
『とんでもございません、こちらこそ拾って頂いて本当に感謝しています』
ステラは頭を下げて言うと
『家事全てやってもらって助かっています』
リリシャが微笑みながら言う
『温泉でもみんなで行きたくなるよね』
マルスが微笑みながら言う
『とんでもございません、私は家を守りますので』
『ミリアが家にもお湯に浸かる事有ったと言っていたから作っちゃう?』
マルスが言うと
『それ!!作りたい!』
リリシャは笑顔になり
『そうするとお湯を沸かす魔道具が必要だよね』
マルスが言うと
『魔方陣を調べますね』
リリシャ微笑んで言う
『水と火の魔道具か、水の魔道具で水を作り出してから火の魔道具で沸かす方が良いかな?』
マルスは呟く
『もしかして風呂を作られるのですか?』
ステラが言うと
『必要な物ならキリシアが直ぐに作ると言うと思うよ』
マルスが言うとリリシャが笑いだす
『貴族でもほとんど持っていませんが・・・・』
ステラは驚きながら言うが
『あ!試しに書き込んでみようかな・・・』
マルスが言うと小魔石を持って2階に行く。そして魔方陣を発動してから魔石に火制御発熱を書き込み始める
『リリシャこれはどうかな?』
リリシャは受け取って
『綺麗に書き込めています』
『じゃあ試しに使ってみようか?』
マルスが言うと
『桶に入れてお湯を沸かすのですか?』
リリシャが微笑んで言うと
『ステラさん大きな桶に水を入れて準備を手伝ってもらっても良いですか?』
『はい!かしこまりました』
大きな桶に水を汲み上げて水を入れて、中に入れた小さな皿の上に魔石を置いて魔石を発動する。そして湯気が上がり始める
『まだ少し温いけど、どのぐらい熱くなるかな?』
マルスが言うと
『これなら・・・・魔道具化したら本当にお風呂が出来るかも知れないよね』
リリシャが微笑んで言うが魔石が割れて消えてしまう
『まだまだ足らないね』
マルスは2個の魔石を入れて魔石を発動すると、勢い良く温度が上がり始める
『これならかなり温度が上がるね』
『これならランプの魔石を変更するだけでお湯を作れるかもしれないね』
リリシャが言うと
『あ!その手が有ったね』
マルスが言うと工房に向かう
『やる気になっちゃったみたい』
リリシャはそう言って
『ステラさんこのお湯で身体拭くと気持ちいいと思いますよ』
リリシャがステラに言うと
『そんな贅沢な事試すなんて出来ません』
『まだ試験段階だから試してもらえたら嬉しいのですが・・・』
リリシャが微笑みながら言うと、ステラは家に持って入って布で手足を拭いてみる
『暖かくて良いですね。寒くなったら使いたくなります』
ステラが感想を言うと
『風呂が完成するまで毎日みんなで試しましょうね』
リリシャは微笑んで工房に向かうと、既にマルスがランプ用の魔石に書き込みを終わらせていた
『リリシャ出来上がったけど試してみようか?』
マルスが言うと
『ランプの光制御輝きを火制御発熱にしたのですね』
リリシャは微笑みながら言うと魔力を通した後に魔力を補充する。そしてランプの外装に入れてからステラの元に向かう
『ステラさんこのランプを水に沈めてから魔法のランプと一緒で[発熱]と言って使用してください。[停止]で発熱が止まります』
リリシャはそう言って渡して試してもらう、桶に入れた水が徐々に温まりお湯になる
『凄いです、これならすぐに使えます』
ステラが言うとランプを触ろうとして
『しかしどうやって止めれば良いですか?』
『あ!普通に熱くて触れないよね』
マルスが言うとリリシャが笑いだす
『魔力が尽きるまで温め続けちゃいますね』
『しかしこれならスープ作りやすいですね』
ステラが言うと
『調理器具!鍋を魔道具にして加熱出来れば売れるかも!!』
『名案!凄い物が出来るね』
『旅をしても馬車の中でスープが作れるよね』
マルスが言うと
『それ!良いよね!』
リリシャが言う
『早速ギレリムに作ってもらおう!』
マルスが言うと
『じゃあ行こう!』
リリシャがやる気を出している
『その前にランプを停止させるね』
マルスはそう言ってランプに触れて停止させる
『大丈夫ですか?』
ステラが言うと
『このぐらいの熱なら大丈夫だよ』
マルスは笑顔で言うと出掛けることにする