魔境の決戦 2
黒い鎧がキリシア目掛けて突進してくる
『ルメイル、全部あげる』
キリシアが笑顔で言う
『この数は無理です!』
ルメイルが慌てた様に言うと、リリシャを見ている
『もう! リリシャ、雑魚消し飛ばして』
キリシアが振り返り言う
『セイントファイヤーテンペスト』
リリシャが魔法を放つと、白い炎の玉が次々と現れて、黒い鎧に当たり爆発して、黒い鎧がくだけ散っている
白い炎の中を大きなデュラハンが突進してくると、白い炎の玉が次々と当たりながら、キリシアの前までやってくる
『え? 何で・・・』
キリシアが呆然と見ている。大きなデュラハンがキリシアの前で音も無く崩れ落ちていく
『リリシャーーーーーー! 私の獲物取るなーーー』
キリシアが振り返り大声で怒鳴る
『え? ワザワザ魔法に特攻するなんて、自爆するつもりだったのですね』
リリシャが苦笑いしながら言うと、エミール達が笑っている
『もう! リリシャ、手加減覚えてよ』
『早く次が出てきて欲しいですね』
『このーーーー! 魔族早く出てこい』
キリシアが大声で怒鳴り、城を睨んでいる
『弱虫魔族ですから、仕方無いですよ』
リリシャが微笑みながら言う
『ムカついた!! 城を崩してやる』
『面白そうな書物が欲しいですから、止めてくださいね』
リリシャが微笑みながらキリシアを見ている
『人間ごときがーーーーー!』
城から赤い皮膚に白い髪に2本の角が生えている魔族が現れてキリシア達を睨んでいる。その後ろに4人魔族が現れる
『やっと出てきたーーー!』
キリシアが嬉しそうに槍を構えている
『我を目に出来た事を光栄に思うが良い!! 我が名ヴァルザルの名の元に眷属共、あの女から八つ裂きにせよ』
ヴァルザルが怒鳴り、周囲にレッサーデーモンやヴァンパイアが現れてくる
『久々に小娘をなぶり殺してやろう』
青い皮膚の魔族が笑みを浮かべながら降りてくると、剣を抜いてキリシアの前に歩いてくる
『かかってこい』
キリシアが笑顔で魔族を見ている
『受け止められるか? デュラハンごときと互角で』
青い魔族が笑みを浮かべて、キリシア目掛けて突進して剣を振り、キリシアが軽く受け流しながら、突きを放ち、青い魔族は、驚きながら飛び退いている
『中々鋭い・・・血が滾るぞ!! 簡単に終るなよ』
青い魔族がキリシア目掛けて剣を振っている
マルスは黒いドラゴンを回復させる
『ヒェーーーーーー! 人間様、どうかもう許してください』
黒いドラゴンが震えながら叫ぶ
『ん? やっと6回だから、最初のブレスでキリシア達の恨みは晴らしたから、ここから本当のお仕置きだよ』
マルスが笑顔で言う
『魔族以上に残忍な人間めーーーー 残虐の言葉こそ貴様の存在だーーー!! 魔族の残忍さを越える残忍な人間めーーーー』
『あれ? 魔族現れたか・・・後にするかな? 』
マルスが振り返り、魔族達を見て呟く
『ハイパンシー』
『アースコントロール』
マルスが魔法を使い、大きな黒いドラゴンが倒れるとアースコントロールで円筒状の岩に閉じ込めて、頭だけ出している。マルスはすぐに紋様魔法と紋章魔法を書き込み終わる
『リュース、龍装魔導兵に転がして、遊ばせてね』
マルスが念じるように言う
『我が主様、畏まりました』
リュースの声が聞こえる
『ウインドボール』
マルスが魔法を放つと、龍装魔導兵の方に転がり、龍装魔導兵が転がしている
(ギャーーーーーーー人間めーーー最弱の人間ごときにーーーーーー絶対に許さない!! 残虐の人間めーーー)
リリシャ達に向かって、レッサーデーモンとヴァンパイア達が一斉に向かってくる
『沢山・・・並んで来て欲しい』
ミリアが呟く
『リリシャ師匠どうしますか? 1匹ずつ落としますか?』
エミールがリリシャを見ている
『ふふふ、的が多すぎますね。減らしてから強い者だけを的にしますよ。良いですね』
リリシャが微笑みながら魔力を溜めている
『シャイニングバースト!!!!!』
リリシャとエミールとエビリアとクレスタとリシリアが魔法を放ち、凪払う様に閃光を動かしている。レッサーデーモンとヴァンパイア達は、閃光に当たり、次々と地面に落ちていっている
『あれ? リリシャ師匠、やりすぎです! 全部消し飛びました』
エミールが魔力を溜めながら叫ぶ
『雑魚過ぎましたね。迷宮20層位の実力でしょうか?』
リリシャが微笑みながら言う
『30層ぐらいだと思いますけど・・・早く次を出して欲しいです』
ミリアが残念そうに言う
『リリシャ師匠、さっきの本気で放ってましたよね?』
『手加減はしたつもりですよ』
『リリシャ師匠、手加減になってません! 魔族が近付いてくれません』
エミールが少し剥れると、みんな笑っている
緑色の肌の魔族と白い肌の魔族が降りてくる
『人間、中々の魔力だな・・・絶望を味合わせてやろう』
緑色の肌の魔族が笑みを浮かべて言う
『久々の鮮血の雨を降らせてあげましょうヒャヒャヒャヒャ』
白い肌の魔族が笑いながら言う
『2匹だけ? 雑魚で良いので、人数分用意してくださいね』
リリシャが微笑みながら言う
『すぐに終わる・・・デスファイヤー』
緑色の魔族がリリシャ目掛けて魔法を放ち、黒い炎がリリシャに迫る
『セイントファイヤー』
エミールが魔法を放ち、白い炎が黒い炎とぶつかり合い、熱気が辺りに漂い始め、白い魔族が接近して、爪を伸ばし、リリシャ目掛けて振って、ケニスが剣で受け止めている




