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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第21章 魔法結社ダークブラドーゼン
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連合軍降伏

テランフルセリカ王国の騎士達は、リリシャの姿を見て、恐怖に震えながら、立ち尽くしている

『騎士団長、近くの兵士からお仕置きしますから、集めて下さい』

マルスが笑顔で言うと、エミールとエレーヌが後ろで微笑んでいる

『え・・・お仕置き? 処刑の間違いでは・・・あれで生きているのですか?』

騎士団長が真っ青になってマルスを見る

『回復されながら焼かれていますね・・・精神力も回復させているかな?』

マルスが焼かれている人達を見て言う

『は? ・・・・死なないのか?』

騎士団長が呟く

(死ぬぞ! 処刑の方がましなのか? どうしたら?)

『あ!! そうだ! あの町の出身者や知り合いがいた人達を集めて下さいね』

『何故? 何故だ』

『あの風景見せて、殺したいか、続けるか決めて貰ってね』

マルスが笑顔で言う

『は? ・・・・・・・見た方が怖いな・・・本人達に決めさせる』

騎士団長が騎士に伝えると、騎士が走っていく

(あの惨状なら敵討ちと言いそうだが・・・あれを見たら、収まるか? それに・・・敵の兵士達も怯えているか?)


多くの騎士がやってくると、アーセルと騎士団長が説明をして、騎士達は怒りに殺気を押さえられなくなり、武器に手を掛けながらお仕置き風景を見に来る。


リリシャとキリシアのお仕置き風景を見て、真っ青になって震えている

『敵討ちか、あれをしばらく続けて貰うか? 後で処刑だが・・・お前達はどうしたい?』

騎士団長が震えながら騎士達に言う

『この手で敵討ちを・・・あれで生きているのですか?』

騎士が真っ青な顔で騎士団長見ている

『死んでないだろ・・・廃人になるだろうが・・・永遠の苦しみか? すぐに処刑するか?』

騎士団長が騎士達に言うと、騎士達が顔を見合せている

『処刑したら、楽になりますね・・・重大な罪人には懺悔して貰いましょう、とある国の王族は師匠の顔を見ただけで気絶するようになってます』

エレーヌが微笑みながら言う

『地獄の苦しみか・・・生き地獄、死ねば楽になるか・・・誰が考えたのだ?』

騎士団長が苦笑いしている

『知りたいですか? お仕置きを受ける覚悟が有るなら教えますよ』

エレーヌが微笑みながら言うと、騎士達が血の気が無くなり、震えている

(この冷たい雰囲気・・・あの笑みで恐怖の言葉・・・本当に人なのか? 早くこの場を去りたい)

『まだ死にたくない・・・』

騎士団長が慌てた様子で言うと、騎士達がリリシャの後ろ姿を見ながら震えている


マルス達は騎士達と兵士達の方に歩いていく

『この辺りからかな? お仕置き開始かな?』

マルスが大声で言うと、兵士達がリリシャとキリシアの方を見てから、慌てて逃げようとパニックになっているが、立ち上がれず這いつくばりながら、マルス達から離れようとしている

『つまらないな・・・全部一気にかな?』

マルスが別の方を見ながら大声で言うと、気が付いた兵士達が慌てて逃げていく

『動くな!!』

マルスが大声で怒鳴る

『マルス師匠、もう逃げています』

エミールが微笑みながら言う

『次はあっち』

マルスが笑顔で言い、歩いて近付き、兵士達は必死にマルスから逃げていく


マルスが歩きながら、全体を回り、騎士達が苦笑いしている

『騎士団長! 逃がすな』

マルスが大声で言う

『勝手に動いているだけですが・・・どうするつもりですか?』

騎士団長が苦笑いしている

『お前達の罪は解っているな!! あの町で殺ったことと、魔法結社ダークブラドーゼンを支援した事だ!! 許されない事と知れ!! 許して欲しければどうするか解るな!』

マルスが大声で言うと、兵士達がその場で平伏している

『あのお仕置き受けたいなら、逃げ出せ! 後で見付けたら、お前達を匿った町ごとお仕置きにする』

マルスが大声で言うと、騎士達が青ざめている

『降伏して、罪滅ぼしの為に働きたいなら、あの騎士団長に降伏を認めさせろ! 良いな!』

マルスが大声で言うと、兵士達が騎士団長達を見てから、這いつくばりながら近付いていく兵士達がいる。騎士団長が近付く兵士達を見て苦笑いしている

(は? この数どうしたら!! ちょっと待てーーーこの数をどうすれば良いんだーーーー)


マルスがリリシャ達の方に歩いていくと、兵士達は騎士団長の元に集まり、必死に降伏する旨を言っている

『マルス師匠、終わりましたけど、この数、テランフルセリカ王国が養えるのですか?』

エミールが微笑みながら聞く

『西の連合国家群を潰してきて貰おう・・・食料も兵士も全部有るからね』

マルスが笑いながら言う

『マルス師匠の押し付けです、勝てますか?』

『5万ぐらいだから、ほぼ主力が集まっているかな? 多勢に無勢どっちかな?』

『マルス師匠面倒だから、押し付けましたね』

エミールが笑い始め、マルスと共にキャス号に歩いていく


システィーナはキャス号からリリシャのお仕置き風景を見て倒れている

『気が付きましたか?』

メリルナが顔を覗き込みながら聞く

『倒れたのですか?』

システィーナがメリルナの顔を見ながら聞く

『リリシャ様の恐ろしさ、改めて解りました』

メリルナが言うと、システィーナが思い出して血の気が引いて震えている

『英雄様に喧嘩を売りたいなら、売ってくださいね』

メリアが微笑みながら言う

『無理です! どんな刑よりも残酷です』

『死んでませんよ、それに傷も残りません』

『え! ・・・傷も残らない?』

『回復魔法で全部治療されますから、心の傷は残りますね・・・死を嘆願するでしょうけど』

メリアが微笑みながら言うと、システィーナとメリルナが顔を見合せて、震えている

(こんな怖いの? 怒らせたら・・・もう死ぬ方がましなの? もしあの怒りが私達に向いたら・・・)

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