テランフルセリカ王国に寄り道
20日間迷宮に潜り続けて、リュースの機体の片足の義足代わりのゴーレムの足を取り付けて、封印した龍装魔導兵を回収して回り、最後のテランフルセリカ王国の龍装魔導兵の回収を終わらせる
『リュース、後は魔族に仕返しをしたら、1度家に帰るよ』
マルスが笑顔でリュースを見ている
『我が主様、魔族との戦闘なら、任せて下さい。足が動く様になったので、指揮が取れます』
リュースから聞こえてくると、足を動かしている
『ゴーレムの足のやり方で作ったから、壊れるからね』
『魔族ごときに良い様に扱われた仕返しさせて下さい』
『雑魚は任せるかも』
マルスが笑顔で言うと、テランフルセリカ王国の騎士達が近付いてくるのが見えてくる
『英雄様・・・何故巨大なゴーレムが・・・』
騎士団長が青ざめ震える声で聞く
(巨大なゴーレムを稼働させて、我らを滅ぼすつもりか? 何故襲ってこない・・・)
『魔族に仕返しに向かいます。 龍装魔導兵達も解放したから、雑魚は一掃して貰えます』
マルスが笑顔で言う
『人に過ぎた力・・・扱いこなせるのですか?』
(雑魚を一掃? 龍装魔導兵とはなんだ!! 英雄様に聞く訳にいかないが・・・このまま町に来られたら、住民がパニックになるぞ!!)
『使う気無いからどうでも良いけど、暴れたら、もう一度叩き潰します』
マルスが笑顔で言う
『・・・英雄様なら可能ですが・・・飛空艇が増えてないですか?』
ベアーズ号とクーレセス号とシルフィード号を見ている
『何時も少し離れた場所で待機させていたからね。龍装魔導兵5機だと、乗り切らないから』
マルスが龍装魔導兵を見て言う
『英雄様に逆らわない事を約束します・・・』
騎士団長が青ざめながら、頭を下げて言う
(龍装魔導兵5機? こんなに戦力が有ったのか・・・その気ならすぐに占領も出来るのは本当だろう・・・占領よりも、殲滅されるだけか・・・もてなして何事も無く帰って頂くしか無い・・・誰も文句を言わないで欲しい)
『この地方の美味しい料理と調味料が欲しいです』
マルスが思い出したように言う
『王城に招待しますが、巨大なゴーレムは、ここで待機して貰えますか?』
『はい! みんな喜びます。旅の醍醐味は、料理ですから! だけど歓迎の宴は大嫌いです』
マルスが笑顔で言うと、騎士達が顔を見合わせている
『伺っています。 王族との会食として準備をさせています』
騎士団長が笑顔で言うと、マルスはキャス号に乗り込み、騎士団の案内で王城の裏に着陸する
マルス達とシスティーナとレオレトレスとメリルナがレメトリアスを抱っこして、キャス号を降りる。騎士達は整列して待っている。侍女がマルス達の人数を確認すると、慌てた様に走っていく
『システィーナ様、レオレトレス様、面倒な事は任せます』
マルスが笑顔で言うと、キリシアとリリシャが笑っている
『マルス師匠、何時も通りです』
メトリシアが笑いながら言うと、みんな笑っている
『面倒な事は、押し付けましょう』
エミールが微笑みながら言うと、フローネが呆れた顔で見ている
『もう慣れたが・・・国王陛下の挨拶を済ませます』
レオレトレスがマルス達を見て呟く
『レオレトレス、他国へ訪問なんて滅多に無いですから・・・緊張します』
メリルナが緊張して、レオレトレスを見ている
『他国訪問か・・・何気に簡単に訪問しているな・・・帰ったら国王陛下への報告も面倒になりそうだ』
レオレトレスが苦笑いしている
侍女の案内で大きな部屋に案内され、数部屋に別れて待つ事にする
『マルス様、侍女に聞きましたが、人数が想定より多く、慌てているようです。部屋は英雄騎士達が警戒します』
アーセルが微笑みながら言う
『騎士が伝えてないのかな?』
マルスが考えながら呟く
『マルス師匠、挨拶してませんから、仕方無いです』
エミールが微笑みながら見ている
『挨拶も面倒だから、レオレトレス様に任せよう』
『マルス様ですね。挨拶はしておきます。 外交担当連れてきていたら、大喜びするでしょう』
アーセルが笑いながら言う
『任せた』
マルスが笑顔で言う
『マルス様、厨房覗きたいです』
アニーがマルスを見て言う
『侍女に交渉します』
アーセルが微笑みながら言うと、アニーと出ていく
『アニーさんに、この地の料理を作って貰いましょう』
エミールが微笑みながら言う
侍女の案内で、大きな部屋に入り、部屋には国王と王妃と2人の王子が待っている
『英雄様、国を救って頂き感謝します』
国王がマルス達を見て言う
『売られた喧嘩の仕返しに来ただけ』
キリシアが笑顔で言う
『魔法結社ダークブラドーゼンのお仕置きついでです』
リリシャがマルスと腕を組ながら言う
『龍装魔導兵回収しに来ました』
マルスが笑顔で言うと、国王の顔が引き攣る
『オテリオス王国のレオレトレスと申します。英雄様は、地位や名誉や名声や褒美などに興味が有りません。感謝と美味しい料理と秘密を守る事を約束してください』
レオレトレスが頭を下げながら、詳しく説明をしていると、システィーナがキョロキョロしている
『レオレトレス卿、本当に気分次第で国を滅ぼすのですか?』
国王が青ざめながら聞く
『南の国で英雄様に喧嘩を売って、滅ぼされた国が有ります。 メクレトレフ王国も数人で降伏させてました』
レオレトレスが説明をしていると、国王の顔色が真っ青になっている
(恐ろしい・・・お仕置きは死ねないのか? あのゴーレムを倒せるから、怒らせたら終わりか?)
『ホルギリス王国の王都も遊び半分で落とされました・・・城壁を簡単に崩され、兵士が何万居ても敵にもなりません・・・降伏も簡単に受け入れてくれません』
システィーナが思い出しながら説明を始める
『システィーナ王女様・・・自国の王都が落とされて、相当な被害が出たのですか?』
『処刑された人以外は、居ません・・・2度と戦いたい人は居ないと思います・・・魔法結社の方は、廃人になっていたので、そのまま処刑の準備をしています』
『被害無しか・・・』
国王が青ざめながら呟く
料理が運ばれてくると、みんなで食べている。
国王達はシスティーナとレオレトレスと相談を始めている




