リュース捜索
ホルギリス王国の国境付近に到着する
『見付かりません』
エビリアが双眼鏡を覗きながら言う
『山岳地帯・・・と言うより、岩場だから、足跡も中々見付からないか』
マルスが周囲を見て言う
『マルス師匠、どうしますか?』
エミールが考えながら聞く
『ホルギリス王国から人が来たら、道がある筈だけど・・・少し範囲を広げて、ホルギリス側から調べた方が良いかな?』
マルスが考えながら言うと、キャス号がゆっくり飛んでいる
『あ! マルス師匠、道が有ります』
クレスタが双眼鏡をを覗きながら笑顔で言う
『あそこに足跡も・・・間違いなさそう』
マルスが双眼鏡を覗きながら言うと、キャス号がゆっくり道を辿って飛んでいく
『あそこに洞窟が有ります』
エビリアが大声で言うと、進む先の岩山に穴が見える
『降りて調査しよう・・・その前に周辺も上空から調べよう』
マルスが考えている
『そうですね、魔族が居るなら、他にも入口が有るかも知れないですね』
リリシャが微笑みながら言うと、みんなで双眼鏡で岩山を注意深く見ながら、キャス号が周囲を飛んでいる
『モンスターも居ないですね・・・』
リリシャが双眼鏡を覗きながら言う
『エスカに任せて、洞窟を探索するしか無いかな? 着陸はしないで、飛び降りよう』
マルスが洞窟の有った付近見ながら言う
マルスとキリシアとリリシャとエミールとエレーヌとミリアとメトリシアとルメイルとヒストリアとケニスとアニーとエビリアとクレスタが、キャス号を飛び降りて、洞窟前に着陸する
『崩れそう・・・脆くなっているかな?』
キリシアが洞窟の天井を見ながら言う
『エビリアとクレスタは、バリアを張れるように準備を御願い、メトリシアは最後方でケニスとヒストリアと一緒に』
マルスがメトリシアを見て言う
『え!何で最後方? マルス師匠の近くが良いです』
メトリシアが慌てて言う
『ケニスとヒストリアが後方だから、メトリシアは1人で良いのかな?』
マルスがメトリシアを見て言うと、みんなメトリシアを見ている
『後方は嫌です』
メトリシアが剥れている
『メトリシア、真ん中で良いよ、ケニス、メトリシアに着いていてね』
マルスが考えながら言うと、メトリシアが嬉しそうに頷き、キリシア先頭に歩いていくと、マルスは止まって待ってから、最後方を歩いていく
『え! マルス師匠が最後方!! 私も』
メトリシアが振り返り言う
『メトリシアが最後方に来るなら、真ん中に戻るよ』
『えーーーー! マルス師匠が虐めます』
メトリシアがケニスに抱きつきながら言う
『メトリシア!! 早くしろ!! 前衛が少ないから仕方無い!!』
キリシアが大声で怒鳴る
『メトリシア、マルスが真ん中ですね、メトリシアにはケニスとヒストリアが付いてないとダメですからね』
リリシャが微笑みながら言う
『え!・・・そんな・・・』
メトリシアが驚いて呟き、ガッカリしている
『メトリシア、2人後ろに居ないといけないからですよ。早く行きますよ』
エミールが微笑みながら言うと、キリシアが歩き始める
洞窟を進み、広い空間に到着する。奥に黒い触手が蠢いている
『気持ち悪い』
キリシアが槍を構えながら呟く
『マルス師匠、あそこ・・・死体です』
エミールが無数の死体を見て言う
『マルス、どうしますか?』
リリシャが微笑みながら聞く
『あれを何とかしないと、死体の処分に困りそう・・・強力な魔法は洞窟を崩しそうだけど』
マルスが周囲を見ながら言う
『暇な英雄騎士隊に処分して貰いましょう』
エミールが考えてから言う
『浄化から始めようか?』
『マルス、やりますよ』
リリシャが微笑みながらマルスを見ている
『ホーリー!!!!!!!』
マルスとリリシャとエミールとエレーヌとミリアとエビリアとクレスタとメトリシアが、魔法を放ち、聖なる光が、黒い触手に当たり、消滅させていくが、黒い触手が次々と現れて光を押し返し始め、聖なる光が無くなると、触手が周囲に広がり始める
『強力ですね』
リリシャが少し嬉しそうに微笑んでいる
『全力で魔法を使います』
エミールが嬉しそうに言う
『ホーリー!!!!!!』
リリシャとエミールとエレーヌとミリアとメトリシアとエビリアとクレスタが魔法を放ち、数倍の聖なる光が黒い触手に当たり、触手を消滅させていき、黒い結晶が見える
『ホーリーレイ』
マルスが魔法を放ち、黒い結晶の前の見えない壁に、聖なる閃光が当たり、弾いているが、徐々に近付き黒い結晶に当たり、甲高い音と共に黒い結晶がくだけ散る
『あと二つある?』
キリシアが目を凝らしてみている
『ホーリーレイ』
マルスが魔法を放ち、黒い結晶の前の見えない壁に当たり、聖なる閃光を弾いているが、徐々に押しきり、黒い結晶に当たり甲高い音と共に黒い結晶が砕け散る。ホーリーの聖なる光が収まると、黒い靄から黒い触手が出来上がり、触手が次々とマルス達に向かってくる
『ホーリー』
アニーが微笑みながら魔法を放ち、黒い触手を消滅させ始め、エミール達が魔力を集めている
『ホーリー!!!!!』
エミールとエレーヌとミリアとエビリアとクレスタが魔法を放ち、聖なる光が黒い触手を消滅させていき、黒い結晶が見える
『ホーリーレイ!!』
リリシャとマルスが魔法を放ち、聖なる閃光が黒い結晶に当たり、甲高い音と共に砕け散る
『黒い触手出てこない・・・龍装魔導兵だよね』
キリシアが黒い触手の固まっていた場所を見て呟く
『動いてない・・・片腕と片足が無くなっているからかな?』
マルスが考えている




