ホルギリス王国王都 魔法結社
青ざめた騎士が入ってくる
『タリート様、地下に大量の死体が・・・それも変な死体も有ります』
騎士が慌ててやって来て報告をする
『大量の死体!! 何故』
タリートが驚いている
『死体・・・何か知っているかな?』
マルスが男を見て呟くと、英雄騎士隊隊員がアーセルの前に転がして、アーセルが回復魔法を使う
『死体は何かな? 言う気が無いなら良いけど』
マルスが見下して言う
『もう止めてくれ・・・頼む・・・』
教主が泣きながら叫ぶ
『言う気が無いなら、続きだね』
『ひぇーーーー 何でも言います! 地下の死体は結晶を抜き取った者達だ』
『変な死体は?』
『合成したキメラだ!! 最終兵器だ』
『キメラ! 人と魔獣を合成したの? 禁忌を』
マルスが睨みながら言う
『世界征服のためだ! もう少しで我らの悲願が叶う』
教主が叫ぶと、マルスが怒りに手を震わせている
『キメラ・・・合成獣ですか?』
アーセルが考えながら聞く
『確認した方が早いけど・・・研究資料は?』
マルスが睨みながら聞く
『王城に保管している、もう遅いがな・・・ワッハッハッハ』
教主が笑い出すと、マルスが怒りに殴り飛ばして英雄騎士隊隊員の前に転がし、続きを始めさせる
『外に運び出して、確認を』
マルスがタリートに言うと、騎士が走っていく
『マルス師匠』
オルガーが緊張しながら言う
『こいつらのお仕置きは、リリシャに任せよう・・・キメラだけは見せたくない』
マルスが考えながら言うと、シリウスがマルスの横顔を見ている
外に運び出される死体と変な死体をマルスが確認する
『宮廷魔術師達です・・・まさか、死んでいたとは』
タリートが呟く
『胸の切り取られた場所・・・リリシャの怒る顔が思い浮かぶ』
マルスが考えながら呟く
『ウォーゼン様に報告をしてきます・・・許される事態では有りません』
タリートが考えてから歩いていく
『マルス様どうしますか? 騎士達で対応できますか?』
アーセルが考えながら聞く
『行こう・・・リリシャが怒ったら城が消し飛びそうだから』
マルスが考えてから言う
『同行します』
アーセルが怒りに手を震わせながら言うと、マルス達は王城の方に歩いていく
城門の前に到着すると、兵士達が門の上と城壁の上に並んでいる
『マルス様どうしますか?』
アーセルが門や城壁を見ながら聞く
『飛んで眠らせても良いけど、抵抗が無意味と知らしめないとね』
マルスが睨みながら言うと、歩いていく
(え! 怒っている・・・生き残れるのでしょうか?)
マルスが近付き、兵士達が弓を構えている。マルスが手を向け
『ファイヤーランス』
マルスが魔法を放つと、炎が回転しながら矢となって飛んでいき、門に当たり、大爆発して門を吹き飛ばす
『ここここっ攻撃開始』
声が聞こえると、兵士達が矢や魔法を放ち始めるが、マルスに届かず、地面に落ちていく。マルスはバリアを張ったまま歩いて矢の中を歩いていく
『化物・・・逃げろ!! 』
兵士達が逃げ始める
『何をしている。奴を殺せ』
男が怒鳴るが兵士達は恐怖に走っていく
マルスが門の中に入ると、多くの兵士と騎士が武器を構えている
『ポイズンフィールド』
マルスが魔法を放つ
『ギャーーーーーー』
兵士達がのたうち回り叫んでいる
『スリープフィールド』
『ナイトメアフィールド』
『ぎゃーーーーーーーー!!』
兵士達が眠ると、目を覚まして叫び、のたうち回っている
『ポイズンリカバーフィールド』
『パンシーフィールド』
マルスが魔法を使い、兵士達が苦悶の表情で涙を流している
マルスが王城に入っていくと、アーセルが騎士に指示をしてから後を追いかけていき、マルスはサーチを使いながら、1部屋ずつ魔法を使って進んでいる
大きな扉を開けて中を見ると、多くの騎士と豪華な服を着た人が集まっている
『降伏する! 寛大な処置を望む』
国王が大声で言う
『断る』
『お前がその様な回答して良いのか! 貴様』
『面倒だな』
『ポイズンフィールド』
マルスが魔法を使い
『ギャーーーーーーーーー!!!!』
部屋の中の人達がのたうち回っている
『スリープフィールド』
『ナイトメアフィールド』
『ぎゃーーーーーー!』
国王達が眠り、目を見開き目を覚まし叫んでいる
こんな魔法はどうかな?
『イリュージョンフィールド』
マルスがウジが国王達の足から登ってくる幻術を使い、国王達が必死に叩いて騒いでいる
『ウエイトフィールド』
国王達が地面に倒れて叫んでいる
『ハイヒールフィールド』
国王達の傷が癒されているが国王達はのたうち回っている
『元気だね、次はどうしようかな?』
『マルス様、毒を回復してません』
アーセルが見ながら言う
『ポイズンリカバーフィールド』
『アーセル忘れていた・・・後でお仕置きしておいてね』
マルスが笑顔で言うと、次々と魔法を使っている
『そろそろ吐いてくれるかな?』
マルスが笑顔で言う
『タスケテクレ・・・何でもします・・・』
国王が泣きながら言う
『吐かないか・・・続きね』
マルスが魔法を使い、国王達が苦しみ始める
『そろそろ吐くかな?』
マルスが国王を見下して言う
『早く殺して下さい』
国王が泣きながら叫ぶ
『ダメか・・・そこまで秘密にしたいのか?』
マルスが呟く
『マルス様、何を聞き出すか、言ってません! 吐きようが無いです』
アーセルが微笑みながら言う
『そうだったかな? この頃やってないから忘れていたかな?』
マルスが考えながら呟く
『魔法結社の研究資料と龍装魔導兵の残骸は? キメラの研究もね』
マルスが見下して言う
『奥の離宮に王妃と共に有ります』
国王が泣きながら言うと、詳しく聞き出している
『アーセル、こいつらのお仕置きは後で続きをするから、騎士さん達に捕まえさせておいてね』
マルスが笑顔で言うと、周囲の騎士達が青ざめて震えている
(降伏したのに認めないのか? 怖すぎる・・・)
 




