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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第21章 魔法結社ダークブラドーゼン
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メクレトルフ王国後始末

マルスとミリアは、英雄騎士隊を2人連れて、シルフィード号で王城に向かう

『マルス師匠、逃げようとしてます』

ミリアが集まって門を開けようとしている人達を見ている

『キリシア、拘束しないから・・・人手が無いか』

マルスが苦笑いして呟き

『パンシーフィールド』

マルスが魔法を使うと、集まっていた人達がその場に倒れていく


マルスとミリアと英雄騎士隊隊員達は、アースコントロールで囲いを作ると、兵士や逃げ出そうとしていた人達を投げ込んで、眠らせてから、城に入っていく


『マルス師匠、どうしましょうか?』

マルスを見たルメイルが苦笑いして聞く

『取り敢えず、外に囲いを作ったから、兵士を投げ込んで、証拠を集めよう』

マルスが笑顔で言う

『人手が全く足りません・・・入口の監視も必要です』

ルメイルが苦笑いしている

『ここはルメイルと英雄騎士隊3人に任せるね』

マルスが笑顔で言うと、マルスとミリアが別れて、城内の人達を外の囲いに集めていく


『キリシア、そいつの話を聞きたいのだけど』

マルスが笑顔で言う

『マルス、来ていたの? こいつと何が話したいの』

キリシアが国王を槍でマルスの前に転がすと、ミリアが回復魔法を使っている

『頼む頼む頼む・・・降伏させてくれーーーーー!』

国王がマルスの足にしがみついて叫ぶ

『降伏条件は?』

マルスが笑顔で聞く

『何でもくれてやる!!』

『キリシア、追加で良いかな?』

『助けてくれーーーー! 何でもします!!』

国王が必死に叫ぶ

『魔法結社ダークブラドーゼンの関係者を全員処分と、奴らがやった事実を全国民に発表と、オテリオス王国からの難民にした仕打ちの発表と解放、ホルギリス王国から向かって来ていた巨人兵を誰の指示でどこに向かわせたかも発表ね。後は何を差し出せる?』

マルスが笑顔で言う

『解りましたーーーー! すぐにします!! 城の中の物全部差し出します! 娘や孫も全部奴隷として差し出しますーーーー! 領地も好きにして貰って構わない』

国王が必死に叫ぶと、キリシアが不機嫌そうに睨んでいる

『騎士さん、書類を書いておいてね。後で言ってないと言えないように』

マルスが笑顔で言うと英雄騎士隊隊員に何かを伝え、国王が慌てて、内容を次々と書いている


国王は全てを書き終えると、エミールがお仕置中の者達も連れて、集めていた人達の元に向かい、国王の降伏の事実と魔法結社の悪事の数々に、南側の国々に対しての侵攻計画を始め、オテリオス難民にした仕打ちと賠償等を発表する。人々は驚きながら泣いている


騎士、兵士達は、ダークブラドーゼンの拠点に捕らえに向かうと、苦しみ続けているのを見付けて、震えている

マルスがキャス号に乗り込む

『リリシャ、日が暮れるから、拘束させてね』

マルスが笑顔で言う

『仕方無いですね。明日続きをさせます』

リリシャが微笑みながら言う

『仕上げでもするかな?』

マルスが笑顔で呟いて、魔法結社ダークブラドーゼンの者達が捕らえられていくのを確認してから、王城に向かう


システィーナとレオレトリスとメリルナとレメトリアスを連れて、謁見の間に向かうと、国王以下重臣達が震えながら待っている

『これは・・・もう完全に終わったのか?』

レオレトリスが苦笑いしている

『少し条件のすり合わせを頼みます』

マルスが笑顔で言うと、国王と重臣達から条件等を説明させる


『領地の割譲・・・妻の実家も良いのか? それに魔法結社ダークブラドーゼンの悪事を全て暴露に賠償金・・・何故オテリオス王国とクライドルト王国に金貨200万枚ずつなのだ?』

レオレトリスが考えながら呟いている

『後始末宜しく』

マルスが笑顔で言うと、みんな笑っている

『後始末宜しく? ん? 何故降伏相手が・・・オテリオス王国に? まさか!!』

レオレトリスがぎこちなくマルスの方を見る

『後始末してくれるのですよね? 約束通りです。対価代わりに領地少しと、賠償金も人質も得られましたね』

マルスが笑顔で言うと、みんな笑っている

『マルス師匠の丸投げです』

メトリシアが笑いながら言う

『システィーナ様とウォーゼン様は、証人になって貰いますね』

マルスが笑顔でシスティーナを見ている

『これが・・・丸投げで良いのか? 言っても無駄なのか? 英雄殿の噂通りなのか?』

レオレトリスが少しガッカリしている。システィーナは、何が何だか解らず呆然としている


メクレトルフ王国国王は、騎士と兵士に魔法結社ダークブラドーゼンの拠点を全て強襲して、証拠を集めさせて処分を決めている。ウォーゼン率いる騎士団が到着すると、システィーナが状況を伝える

『は? もう制圧した・・・メクレトルフ王国の降伏で終わったのか? それも魔法結社ダークブラドーゼンの悪事の数々の発表・・・対決姿勢は良いが、隣国諸国が黙ってないぞ』

ウォーゼンが考えながら言うと、タリートが驚きながら聞いている

『後始末宜しくね』

マルスが笑顔で言う

『は? 後始末・・・まさか!!』

ウォーゼンが大声をあげる

『次はホルギリス王国かな? メクレトルフ王国から魔法結社の悪事が発表されて噂は広がっているから、もう隣国諸国に伝わった筈だよ。民はなんて考えるかな? 各国の貴族もなんて考えるかな? 弱小国家がメクレトルフ王国を占領したなんて、驚いて混乱するよね』

マルスが笑顔で言うと、ウォーゼンが想像しながら震えている

(内乱になるぞ!! それも魔法結社ダークブラドーゼンに肩入れしている国々は相当な事になりかねない! メクレトルフ王国討伐軍が発せられる・・・巨人兵の事で今は軍勢が起こせないか・・・)

『ホルギリス王国の諸侯に手紙を宜しく』

マルスが笑顔で言う

『はーーーーーーー! 軍を起こせと! 内戦になるぞ』

『メクレトルフ王国と同じかな? 約束通り後始末宜しく』

マルスが笑顔で言うと、ウォーゼンが呆然と考えている

(後始末・・・約束したが・・・これはホルギリス王討伐後の後始末しろと・・・大変な事になるぞ! どうしたら? 信用出来るのは、タリートしか居ないか?)


ウォーゼンとレオレトリスとシスティーナとメクレトルフ王国の国王が話し合いをしている間に、マルス達は出発の準備をしている


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