メクレトルフへ出発
マルスとキリシアとエミールが飛んでキャス号に戻る
『リリシャ、マルスがあれが何か知っていた!! 先に言わないとダメだよね!!』
キリシアが大声で怒鳴る
『え! それよりもあの魔法知りませんよ! 教えてくださいね』
リリシャが笑顔で言うと、ミリア達が爆笑している
『魔法よりもあのゴーレム!!』
キリシアが大声で言う
『マルスが知っているなら、良いです! それよりもあの浄化の閃光です』
リリシャが大声で言うと、フローネが出てきて、キリシアとリリシャの話を聞いて、頭を押さえながら呆れている
『魔法よりもあの化物と鍛練だ!!』
キリシアが大声で怒鳴る
『それよりも魔法です』
リリシャが微笑みながらマルスに詰め寄る
『ホーリーレイは、ウォーレルさんに教えて貰ったから、帰ったら魔導書を』
マルスが慌てて言う
『ウォーレルの魔導書? エビリア、持ってきて』
リリシャが大声で言うと、エビリアが取りに向かう
『龍装魔導兵と訓練』
キリシアが大声で言う
『封印してから、再起動したら良いけど、全部活動を止めないと』
マルスが慌てて言う
『わかった!! その前にあの足を弾いたのは何!!』
『え! テシウスくんのやり方』
『あれかーーーー! 次は全部弾き飛ばす』
キリシアが大声で叫ぶ
一方、レオレトリス達は、爆風と衝撃波に怯えている
『巨大なゴーレムと互角・・・人間なのですか?』
システィーナが震えながら呟く
『飛空艇の魔導具なのか? あれなら軽く殲滅も・・・』
ウォーゼンが震えながら呟く
『あれが英雄殿の本気・・・今更ながら人なのか?』
レオレトリスが震えている
『本気を出すと、地形が変わります。 南の大陸で本気で戦い、地面に都市が1つ入るぐらいの大穴が出来上がり、女神の一撃の泉とされています』
アーセルが微笑みながら言うと、システィーナとウォーゼンがぎこちなく振り向き、アーセルを見る
『人の魔法? 信じられない』
ウォーゼンが震えながら、戦いの跡を見ている
『魔法が効かないクリスタルスネークでないと、あの魔法が炸裂しているのか?』
レオレトリスが思い浮かべて、身震いしている
『絶対に秘密にしてくださいね、怒れば1国を簡単に滅ぼしてしまいます』
アーセルが微笑みながら言うと、システィーナとウォーゼンが現在の事態の重大さに息を飲み込み、青ざめている
(我が国は滅ぼされるのか? あの魔法が放たれたら一撃で町が消し飛ぶ・・・何とか穏便に収める話し合いを・・・何をしたら許してくれるのか?)
キャス号が着陸する
『マルス様、次はどうしますか?』
アーセルが微笑みながら聞く
『システィーナ王女様、騎士にあの付近で転がっているメクレトルフ王国兵を拘束させてください』
マルスが笑顔で言う
『低空飛行していたのは・・・そう言う事ですね』
アーセルが微笑みながら呟き、ウォーゼンを見る
『ウォーゼン様、すぐに拘束をお願いします』
アーセルが笑顔で言うと、ウォーゼンが騎士に伝え、騎士達が走っていく
『メクレトルフ王国の人はいるかな?』
マルスが笑顔で聞く
『もういない』
ウォーゼンが考えてから言う
『あの魔法結社の人に魔法結社の拠点の場所を聞いてくるね』
マルスが笑顔で言うと、怯えている黒いローブの男に聞いている
『レオレトリス様、行きますよ』
マルスが戻って来ると、笑顔で言う
『何処に?』
レオレトリスが驚いている
『弟子が売られた喧嘩、叩き潰すだけ!』
マルスが笑顔で言う
『早く行くよ!!』
キリシアが笑顔で言う
『ふふふ、あんな真似しておいて、許すとでも?』
リリシャが睨みながら言う
『はい! すぐに・・・システィーナ様もお連れしたい』
レオレトリスが慌てて言う
『アーセル、監視してくださいね』
リリシャが微笑みながら言うと、キャス号に戻っていく
『あなたは、すぐに兵をまとめて、メクレトルフ王国王都まで来てくださいね。後始末よろしく』
マルスが笑顔で言う
『はい、え? 王都まで?』
ウォーゼンが苦笑いしていると、マルスとアーセルとレオレトリスがキャス号に乗っていく
『御兄様、どうなるのでしょうか?』
システィーナが苦笑いしている
『わからない。逆鱗に触れたら、1国が滅びるか・・・』
ウォーゼンが思い浮かべて、青ざめている
『こらーーー早く乗れ』
キリシアが大声で怒鳴ると、システィーナが慌ててキャス号に乗り込み、キャス号が上昇を始める
『ウォーゼン様、これはどうしたら?』
豪華な服を着た人達が戸惑っている
『向かうしか無いだろう。ここから先に進めないから・・・逆らったら、終わりだろう』
ウォーゼンが考えてから言う
『あれがリベリアの英雄の戦い方・・・人なのでしょうか?』
タリートが呟く
『女神の一撃のと言った方が納得できる・・・ラーゼニアの女神降臨・・・やりかねない』
ウォーゼンが苦笑いしている
『キングオーガを焼き払った、女神ですか?』
『恐らく・・・あれを見たら納得出来るだろ?』
ウォーゼンが苦笑いしている
(噂話は信じるなと言われたが・・・大概拡張して伝わるが、リベリアの英雄は逆か? 1万の兵士が全く手も足も出なかった。あの巨大なゴーレムが瞬殺なんて・・・埋めたあの魔法も放った魔法の跡も桁が違う)
ホルギリスの難民と兵士達がメクレトルフ王国方向に動き始めて、途中メクレトルフ王国兵士を拘束して、事情を聞き出しながら進み始める




