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シルトバス伯爵夫人

シーリスが魔法を放つ準備をしている

『・・・・ファイヤーアロー』

『・・・・フリーズアロー』

『・・・・アクアアロー』

『・・・・ストーンアロー』

『・・・・ウインドカッター』

『・・・・シャイニングアロー』

『・・・・ウインドカッター』

『・・・・ファイヤーボール』

『・・・・ファイヤーキャノン』

『・・・・ファイヤーストーム』

シーリスが連続で次々と魔法を放つと、男達が尻餅を付いて唖然としている


『シーリス、もう少し手加減をしなさいね』

エミールが微笑みながら言うと、みんな男達を見ている

『はーい、エミール師匠』

シーリスが笑顔で言うと、ルキアが微笑みながら見ている

『まさか・・・少女よりも』

伯爵夫人が呟く

『デカイ態度の人、何か言い返せます?』

メトリシアが笑みを浮かべて言う

『え! 何故杖に細工が!!』

男が慌てて叫ぶ

『どうぞ、自分で確かめて、放っても良いですよ』

エミールが微笑みながら言うと、シーリスが杖を差し出している

『さっき借りた杖ですけど』

メトリシアが呟く

『え!・・・』

男が杖を見ながら青ざめている

『これだから没落したのですね・・・少女の方が数段上の実力者ですね。そもそも態度がデカイが実力が伴ってないなんて・・・最早必要も無いですね』

伯爵夫人が睨みながら言う

『夫人!!』

男が慌てたように見ている

『あなた達が馬鹿にしたミリアがどれ程の実力者なのか、知らないのですね・・・見る目も無いのがバレバレですね・・・我が家最大の汚点は、ミリアを追放した事です!! 反省しなさい』

伯爵夫人が睨み怒鳴る

『出来そこないなど、必要ない!! あんな才能の欠片も無い、愚かなミリアなど消えて清々しているぞ!!』

男が怒鳴ると、リリシャ達が殺気の籠った目で睨んでいる

『ミリア、消し飛ばす? 今なら誰も文句無いよ』

マルスが笑顔で言う

『マルス師匠、消し飛ばして良いですか?』

ミリアが満面の笑顔で言う

『実力の差を見せ付けて来てね、面倒だから杖無しで』

マルスが笑顔で言うと、ミリアが微笑みながら手を的に向ける

『ファイヤーテンペスト』

ミリアが魔法を放つと、無数の炎が現れ、炎の嵐になり次々と爆発している。爆風と熱風と衝撃波が伝わってくる


『マルス師匠、この程度で良いですか?』

ミリアが微笑みながら言うと、的が蒸発している

『ミリア、やりすぎですね・・・的が溶けてしまいましたね』

リリシャが微笑みながら言うと、みんな笑っている

『ミリアがなんだって? 言ってみろ!!』

マルスが男を睨んで魔力を乗せて怒鳴る

『ひぇーーーーーーーー!!』

男が恐怖に後退りしながら、地面を濡らしている

『ミリアに才能の欠片も無いと言ったのは、あなたですね。ふふふ、ミリアの涙の償いどうしましょう』

リリシャが殺気の籠った目で睨んでいる

『あの有名な言葉を使った人? 面白そうですね・・・クラスのみんなが知ったら、どうなるでしょう』

ルキアが微笑みながら睨んでいる

『どっちが才能の欠片も無いか、みんなで見てあげましょう』

リーネが睨みながら言うと、担当者達も睨んでいる

『面白そうですね・・・』

エビリアとクレスタが睨みながら言う

『来るな!! 近付くな!! 化物!!』

男が腰を抜かして、後退りしている。伯爵夫人が震えている

(この魔力・・・凄すぎる・・・息が・・・)


気絶した男を少年少女が見ている

『伯爵夫人、どうでしょう? この事は内密に』

アルクオドールが微笑みながら聞く

『勿論です・・・ミリアの魔法を見れて、嬉しかったです・・・あの時の約束の意味を今更ながら理解してます・・・』

伯爵夫人が溜め息をしてからアルクオドールを見ている

『伯爵夫人様も気が晴れましたか? ワザワザあの男を選んで来たのですよね?』

マルスが微笑みながら聞く

『御想像にお任せします。 2度と大口は叩かないでしょう』

伯爵夫人が満足そうに笑っている

『この子達は、どうしますか?』

マルスがまだ座り込んだ少女と少年達を見て聞く

『御自由に、我が家には、雇う事が出来ません・・・悔しいですが、商会で魔力補充ぐらいしか役にたたないでしょう・・・今年魔法学院に落ちたり、受けれなかった者が中心です。 あの子達はその妹と弟です。もうミリア同様見捨てられた子供達です』

伯爵夫人が悲しそうに言うと、少年と少女達を見ている

『解りました、商会でお預かりします』

メリアが微笑みながら言う

『よろしくお願いいたします』

伯爵夫人がメリアを見ながら言うと、少年と少女達と話してから魔法練習場を出ていく、少女と少年達はうなだれたように、呆然と扉を見ている


『全員、今使える魔法を放って下さいね』

メリアが少年と少女達を見て言うと、少年と少女達が慌てたように、メリアを見ている。


少年と少女達が順番に魔法を放っている

『これは・・・酷いです・・・基礎が全く・・・詠唱をしているだけなんて・・・』

ルキアが呆れたように言う

『勿体無い・・・魔力は有るのに、無駄な事を』

マルスが呟く

『マルス師匠、どうしますか?』

『エミール、見習いから始めるしか無いかな?』

マルスが笑みを浮かべている

『マルス、楽しそうな事を』

リリシャが笑い始める


メリアが全員を集めてから、説明をしている。少年と少女達は真剣に聞いている

『あーーーーーー! マルス師匠、折角見習い連れてきたのに、何もさせてません!!』

メトリシアが思い出したように叫ぶ

『出番無かったね・・・ミリアでトドメ討ったから、次はどうしようかな?』

『マルス、折角だから現実的な手本を見せて貰いましょう』

リリシャが微笑みながら言うと、みんな笑っている

『頑張ってきなさいね』

エビリアが微笑みながら言うと、2人の少女が杖を構える

『・・・・ファイヤーアロー!!』

『・・・・フリーズアロー!!』

『・・・・シャイニングアロー!!』

『・・・・アクアボール!!』

『・・・・ファイヤーボール!!』

驚いて呆然と少年と少女達が見ている

『この程度が見習いだからね、頑張って基礎を学ぶように』

マルスが笑顔で言う

『この2人は今年魔法学院を卒業したから、色々教わるように、ただし秘密を守れなかったら、どうなるか考えるように』

エミールが微笑みながら言うと、ミリアを見ている

『死体が無ければ、殺人罪が成立しませんから、想像してみなさい』

メトリシアが笑顔で蒸発した的を指差していると、少年と少女達が青ざめて震えている

(絶対に殺される!! 秘密を守らないと・・・実質奴隷なのか?・・・行く宛も無いから仕方無い・・・)

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