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潜水艇

マルスが魔導具の設置を終わらせて、外装に紋様魔法と紋章魔法を書き込んでいる

『シリウス、空気浄化の魔導具、これで良いかな?』

『我が主、完璧だ・・・まさか、潜水艇とは・・・我が主の頭はどうなっている?』

シリウスが呆れ気味に呟く

『楽しそうだから、海底探検もしたいね』

マルスが笑顔で、魔法珠を使った魔力供給装置の状況を確認している

『海底か・・・ほとんど行ってなかったな』

シリウスが考えている


『マルス、やっぱり台が無いと乗れないですね』

リリシャが外から見て言う

『吊り上げて、下から乗るしか無いよ・・・専用の吊り上げ装置作るかな?』

マルスが考えながらウンディーネ号を見ている

『どこに作りますか?』

エミールが見ながら聞く

『専用の船を作った方が早いね・・・大型船よりもイカダを改造した形で・・・』

マルスが呟き、ニヤニヤしながら歩いていく

『あ! マルスやる気になった』

リリシャが呟くと、マルスが木材の形を変えて、凄いスピードで船の骨組みを作り、紋様魔法と紋章魔法を書き込み始めている


翌朝、船が完成する

『マルス、独特な船ですね』

リリシャが船を観察している

『双胴船って言う船だよ、吊り上げ装置を下側に作りたかったから・・・だけど失敗かな?』

マルスが考えている

『え!失敗!! マルスが失敗したの』

リリシャが驚いている

『格納スペース作ったけど、良く考えたら、モニタを取り付けた、小型の潜水艇作れば、海底を見れたから』

マルスが考えながら言うと、リリシャが笑い出す

『マルス、モニターよりも自分の目で見ましょう』

『船を浮かせたら、格納して、少し海底を見てみよう』

マルスが笑顔で言うと、アクアコントロールで双胴船を海に運び、浮かせると、潜水艇を双胴船に運び、吊り上げて格納すると、みんな双胴船に集まる


『マルス師匠、操舵は同じなのですか?』

『エミール、操舵は同じにしたけど、後方に吊り上げ装置専用の操作室を作ったよ』

マルスが説明を始めると、みんな船の中を調べていく


『残念ですね・・・厨房が有りません』

アニーが残念そうにマルスを見ている

『この船はウンディーネ号に引っ張って貰うつもりだったから、潜水艇専用かな?甲板ではバーベキューでも・・・ウンディーネ号専用のイカダ代わりかな?』

マルスが笑顔で言う

『潜水艇も2隻作るつもりでしたか?』

『あの大きさなら、4隻格納出来るけど・・・もっと大きな潜水艇作ろうかな? 成功したらだけど』

マルスが笑顔で言う


マルスとリリシャとキリシアが潜水艇に乗り込み、潜水艇が海に浮くと、吊り上げ装置を取り外して貰う

『マルス、早く行くよ』

キリシアがモニターを見ながら言う

『吊り上げ装置から外れたから、前進するよ』

マルスが操作すると、ゆっくり進み造船所内を一周する

『ウエイトの魔導具起動』

マルスが操作していると、潜水艇が徐々に潜り始める。潜水艇が海底付近まで到着すると、マルスが魔導具を操作している

『海底、結構海草が・・・ 魚!』

キリシアが窓から外を見ている

『前進するよ』

マルスが言うと、操作を始めて海底を進んでいき、海の生物を見ながら、ライトを点灯させたり、消灯させてから、旋回などしている

『マルス、結構沈んでいる船が有りますね。魚も多いけど、魔物もいますね』

リリシャが微笑みながら、クラブやスネイルや大きな魚を見ている

『捕まえる?』

キリシアが笑顔で見ている

『武器は積んでないよ。キリシア、海の中で戦うのは不利だよ』

マルスが笑顔で言う

『化物が居たら、狩るよ』

『化物クラスにこんな近くで出会ったら、大変だと思うよ』


浮上すると、双胴船に向かい、吊り上げて貰い、マルス達が外に出る

『マルス師匠、次は誰が乗りますか?』

メトリシアが嬉しそうに聞く

『え? そろそろ時間だから、商会に向かわないと』

マルスが考えながら言う

『え?何?』

『メトリシア、シルトバス伯爵夫人が到着するよ』

『えー あーーーー! そうでした・・・』

メトリシアがガッカリしている

『早く終わらせて、遊びましょう!!』

エミールが笑いながら言うと、みんな頷いている


マルス達が商会に向かうと、数台の馬車が停まっている

『マルス様、隣の魔法練習場で待たせてます』

メリアが微笑みながら言うと、担当者達が笑顔で見ている

『2人は付いてきて、後、見習いは?』

マルスが笑顔で聞く

『2人連れてきました』

メリアが笑顔で言うと、奥から少女が2人出てくる


魔法練習場に入ると、ルキアとリーネとアルクオドールが待っている

『マルス様、こちらがシルトバス領から魔導具の魔力補充係で来てくれた人たちです』

ルキアが笑顔で言うと、男が睨んでいる

『睨んでいるのは何故かな?』

マルスが笑顔で聞くと、エミールが睨んでいる

『名門シルトバス家に代々仕えて、名門の名門、宮廷魔術師を何人も排出した我らを魔力補充係だと!!』

男が怒鳴ると、少年と少女が慌てている

『名門ね・・・実力も無いのに?』

マルスが笑顔で言うと、男が怒り、少女と少年が慌てて押さえ、周囲の人達も必死で止めている

『事実でしょう。名門も落ちぶれたと言う事でしょう・・・実力で示しなさい』

伯爵夫人が微笑みながら言う

『ここは魔法練習場ですから、的に魔法でも放ってくださいね』

マルスが笑顔で言うと、エミール達が笑みを浮かべている

『貴様ら、良く見ておけ!』

男が伯爵夫人を見てから、マルスを睨み言う


男が魔法を放つ準備をする

『・・・・・・・ファイヤーアロー』

男が魔法を放つと、的に当たり、爆発する

『どうだ!』

男が得意気に言う

『遊んでいるのですか? 基礎もなってない』

メトリシアが笑いながら言う

『つまらないので、全種類放ってくださいね』

リリシャが微笑みながら言う

『講師並み?』

ルキアが微笑みながら呟く

『貴様ら!! 良く見ておけ!!』

『・・・・・・ファイヤーアロー』

『・・・・・・ウインドカッター』

『・・・・・・アクアボール』

『・・・・・・ファイヤー』

『・・・・・・ウインドボール』

男が次々と魔法を放つと、ルキアとリーネが溜め息をしている

『その程度? 子供でも出来る程度で威張っているのですか? 基礎も何も無いなんて』

メトリシアが溜め息をして言う

『貴様ーーーー! 許さんぞ!!』

男がメトリシアに怒鳴る

『控えなさい!! メトリシア王女様への暴言は許しません』

伯爵夫人が大声で言うと、男が驚き、伯爵夫人を見ている。少年少女が青ざめて頭を下げている

『シーリス、手本ぐらい見せてあげなさい』

エミールが微笑みながら言うと、シーリスが杖を持って歩いていく

『シーリス、杖の所為にしてくるかも知れないから、誰かの杖借りて放ってね』

マルスが笑顔で言うと、少女から杖を借りて準備をしている


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