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ウテリアとステリアとルシアナ

港で商人達と交易品の交換をしていると、マルス達は客船に向かう

『マルス様、その少女達は?』

メーレシアが驚いている

『引き取った。育てるよ』

マルスが笑顔で言うと、リリシャと手を繋いでいるルシアナを見ている

『みんなを集めて話すか』

マルスが考え始めると、エミールがフローネ達を呼びに向かう


みんなが集まる

『はじめまして、ウテリアです。一生懸命仕事を手伝います』

緊張した様子で頭を下げている

『はじめまして、ステリアです。料理が好きです。一生懸命働きますので、よろしくお願いします』

緊張した様子で震えながら言う

『はじめまして・・・ルシアナです』

ルシアナがウテリアの服の裾を掴みながら言うと、うつ向いてしまう

『可愛いですの』

アリシアが満面の笑顔で言う

『マルス、下女でもこの年の子供を引き取るのは良くないですね』

フローネがマルスを見て言う

『才能は有ると思います。ステラさんに後で相談します』

マルスが笑顔で言う

『この子は・・・才能が有れば、簡単に引き取るなんて・・・常識は教えますが、2人は?』

フローネがウテリアとステリアを見ている

『アリシア様の側付きにします。ソリナさんに預けます』

『は? 側付きに!! 』

フローネが驚いていると、みんな顔を見合わせて、笑い始める

『マルス様、良いですのーー 仲良くしましょうね』

アリシアが嬉しそうに見ている

『アリシア様が暴走できないように、しっかり教育します。暴走したら止められるように』

ソリナが微笑みながら言う

『ソリナ!! 暴走なんてしませんの』

『何度か有りました。王城にも帰らない人ですから、徹底的に護身術を学ばせます。しばらくアリシア様に近付かせません』

ソリナが微笑みながらアリシアを見ている

『え!ソリナ酷いですの』

アリシアが笑顔で言う

『カジェリアさん、アリシア様の監視を忘れないで下さいね』

『はい、ソリナ様』

カジェリアが微笑みながら言う

『酷いですのーーメトリシア、酷いですよね』

アリシアが助けを求めるように言うと、みんな爆笑している


ウテリアとステリアとルシアナが部屋に案内されて、荷物を置いて戻ってくる

『マルス様・・・』

青ざめながらマルスを見ている

『ウテリア、ステリアどうしたの?』

『凄い豪華な部屋で落ち着かないです。汚したら弁償が出来ません』

ステリアが泣きそうな声で言う

『汚しても掃除してくれれば良いからね。弁償なんて考えなくて良いから、ソリナ、後は任せたね』

マルスが笑顔で言う

『はい、説明はしておきます』

ソリナがウテリアとステリアを連れていくと、ルシアナがどうしたら良いか解らず、キョロキョロしている

『ルシアナは、少し遊んでいて良いから』

『え! 遊ぶ? どうしたら』

ルシアナがキョロキョロしながら言う

『ルシアナちゃん、こっちで話しましょう』

メーレシアが呼ぶと、ルシアナは、ルメリアと一緒に話し始める

『マルス様、服を用意してないですよね?』

アニーが微笑みながら聞く

『それが・・・リリシャとキリシアが買い物に』

『え! 大丈夫でしょうか? 店ごと買って帰ってきたら』

アニーが笑いながら言う

『キリシアから買い物に行ってくるって言ったから、危ないかな?』

『覚悟しておきます』

アニーが苦笑いして言うと厨房に入っていく


夕方になると、キリシアとリリシャが帰ってくる

『マルス、ルシアナちゃんは』

リリシャが笑顔で聞く

『メーレシア様達と話していたけど』

『これが似合いそうで』

リリシャがフリル付きのワンピースを見せて言う

『こっちも! これも』

キリシアが服を出して言う

『何着?』

『可愛いから良いです』

リリシャが笑顔で言う

『どれを来て貰うか、楽しみ』

キリシアが笑顔で言う

『やっぱり買いすぎ』

マルスが袋を見て呟く

『たまには良いです! これなんて、ライオちゃんに』

『これ良いよね』

キリシアが笑顔で言うと、みんな集まり、どの服にするか話し始める


翌朝、ウンディーネ号の出発の準備を終わらせる

『メーレシア、もう少し我慢して欲しい』

公王がメーレシアを見て言う

『え? 我慢? 何ですか?』

『人質としての生活だ』

『え? 結構自由です。 良く考えたら、王都内自由に出掛けてます』

メーレシアが笑顔で言う

『は? 何故? 人質だろ?』

『人質と思ってないと思います。 今回もすぐに許可が下りましたから』

『何で? クライドルト王国の余裕か・・・』

公王が考え込んでいる

『レセナ様も自由ですから、人質と言う概念が無いのかもしれません、お茶会でクレシア様や王妃様と良く話しますから』

『え? 窮屈な思いは?』

『え? 何も、普通に生活してます』

メーレシアが笑顔で言う

『どうなっているんだ? 幸せなら良いが・・・』

公王が考え込んでいる


ウンディーネ号が出発すると、リヴァイアサンの家近くで遊んでから、レトリアル・クレトリア王国に向かうことにする

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